コントの妙

先週はテレビの感想を書いたので、今回は最近見たライブの話など。最近といっても、まずは9月からだけどね〜(苦笑)。いずれも会場はルミネtheよしもとでした。

友近単独ライブ『魚肉ポンズ』
例によって、コントと長めの(笑)VTR+トークコーナーという構成の単独ライブ。ゲストは中山功太さん、アジアン・馬場園さんでした。
全体としては、前にも増して「ニッチな笑い」になっている感じ。誰もが大爆笑というより、「あえてそれを出すか!」みたいなところでニヤニヤ・クスクス笑ってしまうような。なので、ライブはさながら「万人受けしなくても、自分が好きなことを貫こう」という友近さんとそれを温かく見守るお客さんという雰囲気で、まったく種類は違うけど、『音楽ば〜か』のライブと似たものを感じました。
私としては、そんなところも含めて心地よかったりするのですが、その一方で『R-1』はどうするのかな〜なんてことも考えて老婆心。でも楽しければね、いいのよね。
ちなみにコントの中には、某局で放送された、友近さんのこれまでの歩みを振り返るドキュメンタリーの再現がありましたが、実はワタクシ、その番組を見ておりました。どうも物言いがつっけんどんというか、何かほかの番組とは違うなあと思いながら見ていたら、そんな裏話がねぇ…。最後の「使いにくいと言われても、自分のやり方を貫きたい」みたいな一言は、某局の方に向けられたものだったかもしれませんね(笑)。
お客さん全員に配られた魚肉ソーセージはおいしくいただきました。

■『六人の侍』
出演は次長課長・河本さん、フットボールアワーシャンプーハット・小出水さん、 諸岡立身さん、南海キャンディーズ・山里さん。内容は6人がそれぞれに書いたコントを見せるというもの。ただし、そのコントに出演するのは作者以外の5人で、作者の言いなりにいろんな役を演じます。
で、6本のコントはどれも良くできていてとても面白く、失礼ながら思いのほかでした。それぞれの個性も見え隠れしていて、もちろん小出水さんのコントは下のほうがフィーチャリングされていて(笑)。久しぶりに、しつこい河本さんも見られたし(エアジョーダン!)、本当に本当に面白かったです。これで小出水さんが足を骨折してなかったらなあ…という気もしますが、来年またこの6人のライブが見られるようなので、そのときまで楽しみにしておきます。
ちなみに、この『六人の侍』は元々2丁目劇場閉館の前日に行われたイベントなのだそう。ただ、当時は山里さんではなく、現在、超新塾のドラゴンさんが入っていたそうです。そんな話をする河本さんを見ていたら、そういえば河本さんが中心になると笑いの裏に「情」というか、「優しさ」というかそんなものが見えるよなあ、なんて気に。仲間をいつまでも大事にするというのかな。『圧力団体』もね、そんな感じでしょ?
というわけで、楽しさの中にもいろんな思いが感じられた、見事なライブでした。個人的には今年見たライブの1,2を争うことになりそうです。
河本さんと言えば、諸岡さんも脚本で参加した『ツジツマ』(テレビ朝日)も良かったですねぇ〜。「2人は拳銃で撃ちぬかれた」がハッピーエンドにつながるとは…。グッジョブでした。