カラ元気もフル回転

昨日、『R-1ぐらんぷり』準決勝@東京を見てきましたので、その感想をざっくりと。

R-1ぐらんぷり 準決勝』(ルミネtheよしもと

昨日の出場者数は33人。全部で2時間半ぐらいでしたが、時間はあっという間に過ぎ…という感じでした。それなりの実力を持った人たちが勝ちあがっているせいもあるのかもしれませんが、正直言って物足りなさのようなものも感じました。

手を変え品を変えのあるあるネタとか、すべることが前提でそこに自虐的なツッコミを入れる漫談とか、なんつーか『エンタ』を見ているような気になった時間もかなり。それはそれで面白いのだけど、目新しさとかはじけたところがあまりなくて、「もうちょっと他のパターンもあるんじゃないのかなあ…」と思ったりしました。ごめんね、ナマイキで。あとは、他の芸人さんとかぶってませんか?という芸風の人もいた気がするんですが、ああいうのってどう評価されるんでしょうねぇ…。「ポスト××」みたいな感じでアリということになるのかな?まあ、意外といろんなことを考えながら見ちゃった準決勝でした。

そんな中でも、フリップを使ったウメさんCOWCOW・山田よしさんのネタは面白かったです。ウメさんのほうは「紙コント・悪者」というネタなんだけど、同じ絵でいろんなストーリーを作って見せてくれて、そのどれもが面白い。描いた絵を全部使わず、途中で終わったり、順番を逆にして始めたりもして、アイデアも面白いなあと思いました。よしさんは去年と同じ北の国から』の黒板吾郎が英会話講師になるネタ。でも、今回は単語だけじゃなく、「××はありますか?」「いいえ、××はありません」という文章を作り、ドラマの舞台の田舎ぶりを表現してました。セブンイレブンはないけど、ポプラがある、とかね。でも、ヒステリックグラマーはあるらしいです(笑)。途中に熊の通り道があるらしいけど。このヒスのくだりや「中ちゃん」「純」といった言葉が後まで効いてくる仕上がりになってて、去年以上に面白かったです。

あとは、ポテト少年団・菊池さん「受験勉強が実生活で役に立たない」と怒るネタも結構好き。グルメ番組でよく出てくる言葉の使い方が分からない、と言うんだけど、野菜やお米では「甘い」がほめ言葉になってるのに、本来甘いはずのスイーツだと「甘くない」が良しとされるのはどういうことだ!といったような話で。ポテト少年団の漫才でもやってる、「梨みたい」とか「りんごみたい」といった言葉についても「じゃあ梨を食え!」と怒り心頭のご様子でした(笑)。名刀長塚さんも学生コントだったけど、あのオーソドックス感は何なんでしょう?見てるとだんだんツボにはまって面白くなっていきますね(笑)。

それから、並び順で損だったかも、という人もいて、小道具を使ったダジャレの末高斗夢さんの後に、同じくダジャレネタで登場した冷蔵庫マンさんは「やってくれるじゃねえか、吉本興業さんっ!」と言いながらもめげずに頑張っておられました。ただ、去年とほぼ同じネタだったような…。エアギターで一躍有名になったダイノジ・おおちさんは いろんなことを「エア」でやってたけど、その前の佐久間一行さんも何もない状態なのに何かがあるようなテイでやる1人コントなので、「エア」のスペシャル感があまり伝わらず…。おおちさんもバッファローと戦ったりして荒唐無稽な感じにしてたけど、佐久間さんがすごい方法でお城の女王様を助けちゃったらどうしようもないですわな(笑)。

というわけで、誰が決勝に進むのかはまるで分かりません。審査員の許容範囲がどのぐらいなのかとか、テレビ的にアリかナシかというところもあるかもしれないし。今日の大阪準決勝は、さながらキャラクター祭りなのかしら?なんて思っていますが、どうなるでしょうねぇ。去年の『M-1』チャンプとか、ケンドーコバヤシさんの元相方とか、最近話題のムーディとか、去年の決勝進出者とか、そんなところもフツーに気になりますが、個人的には土肥ポン太さんは勝ち上がったらどうなるのかな〜なんて思ったりしてます。うっふっふ。決勝進出者の発表は明日だそうです。

※追記※
東京予選・2回戦の感想コチラ決勝進出者に関する記事コチラです。

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