恋をするなら

今日は吉本の芸人さん100人が監督を務めるという『YOSHIMOTO DIRECTOR'S 100』の公開第1弾の映画を見てきました。せっかくなので、新しく出来た神保町花月まで行って見ましたよん。というわけで、ネタバレしない程度に映画の感想など。

ラブドール(監督:中田カウス 脚本:久馬歩 主演:桂楽珍

記念すべき公開第1作目はカウスさん監督の『ラブドール』。チラシには「家族で観られる映画を作りたい」と書いてあったけど、このタイトルで楽珍さんではどうも良からぬ想像をしてしまいますね(苦笑)。

でも、内容は18歳未満も もちろんOK(笑)。途中、ビミョーに実話がベースっぽいところがあったりしますが、それもご愛嬌程度。楽珍さん以外にもWコミックのお2人が出てきて期待にたがわぬところを見せたり、プラン9・なだぎさんがわずかながら持ち味を発揮したりして、そんなところも面白く。久馬さんの脚本ということで、ほかのプラン9のメンバーも出演していました。

ストーリーは楽珍さん扮する冴えないサラリーマンが人形に恋をし、そうこうしているうちに本物の女性と恋に落ち…というもので、途中(当然のことながら)紆余曲折があるものの、最後には ほっこりするエンディングが待っていました。幸せはいろんな人のところを巡り巡っているのだねぇ…。どんな人にも夜が来て朝が来るんだわん。

『nijiko』(監督:徳井義実 脚本:長澤佳也 主演:徳井義実

こちらは、以前から徳井さんがやっている、路上で寿司を握る「寿司アーティスト・川向虹子」さんの話がモチーフ。前半は、虹子さんを追いかけたドキュメンタリー風の作りになっていて、後半はイメージビデオっぽい感じです。

主役の女性(徳井さんが女装してます、もちろん)が路上で物を作るパフォーマーというあたりに、80年代とか そのぐらいのビミョーな古めかしさを感じてしまうのだけど、表現する理由が単に「かわいいでしょ〜」あたりで止まってたり、テレビから聞こえてきた安っぽい言葉で開眼したりするのがね、虹子さんの中途半端さが現れていていい感じ。これが後半に効いてくる気がしました。

PVのような映像がBGMのアンダーワールドの『ボーン・スリッピー』とあいまって、ものすごい高揚感。そしてちょっとしたコワさ。何ならちょっとカッチョイイです(映像が)。チラシに書いてあった監督のコメントどおり、前半は徳井さんの女装もどうよ?という気がしますが、後半はこんな女の人が本当にいそうに見えてきました。いろいろ盛り込みすぎかな〜という感も若干ありますが、個人的には後半がツボでした。で、『トレインスポッティング』を改めて見てるわけ(苦笑)。「笑い」だけを求めていくとアレかもしれませんが、私は嫌いじゃないです、こういうの。

ちなみに、神保町花月神保町駅から5分ぐらいのところにあります。神保町の駅を出て、すずらん通りを奥まで突き進み、三省堂書店の向かいのSバーミヤンの角を曲がれば特徴のある建物が。それが神保町花月

近所の本屋さん「書泉」では劇場オープン記念として、お笑いに関する本のフェアをやっていました。マンスリーよしもと』のバックナンバーも何種類かあり、今なら3冊買うと徳井さんとフットボールアワー・岩尾さんが裏表の下敷きをプレゼント中です。それを知らずに3冊購入した私は、レジでばばーんとそれを出されて かなりの苦笑い。とっさのときは断ることも出来ませんわね(笑)。ありがとう、記念になりました。

なお、カウスさんと徳井さんの映画の上映は13日まで。詳細はコチラでご確認くださいませ。