漫才きらりんこ

というわけで、1週間も経ってしまいましたが、『M-1』2回戦@東京初日の感想です。2日目・3日目のテレビ観戦についてはコチラをどうぞ。

M-1グランプリ2007』2回戦・第1回(ラフォーレ原宿

今年も2回戦はラフォーレ原宿。平日開催だというのに早い時間から立見が出て、途中から「出場者の観覧お断り」の張り紙まで出るほど。年々人気が高まっているのだなあと思いながら見ました。

今年の参加数は4239組。またもや記録を更新して、過去最高となりました。そしてこの日は2回戦に進んだ中から118組が出場。去年の準決勝・決勝進出者も多く、漫才のネタに「実質上の3回戦」という言葉も出てくるほどでした(笑)。まさにそんな感じで、これまで3年間で見た中で、最もレベルの高い2回戦だったような気がします。だから、今までのつもりで3回戦に臨むと、たとえ過去に実績があったとしても足元をすくわれたりもするのかな…と思ったりもして。

この日、私が会場で見たのは75組ぐらい。去年の準決勝まで進んだ人たちがその中だけでも11組いて、超新塾カナリアサンドウィッチマンイシバシハザマザブングルカリカハマカーン髭男爵ポテト少年団U字工事、我が家という顔ぶれ。さらに久しぶりの挑戦となるスピードワゴンも見ることができました。どのコンビ/トリオも3回戦に進出しましたが、個人的には髭男爵が去年より面白かったです。去年は「下々の者に送るショートコンツェルン(ショートコント)」だったけど、今年は「お漫才」だそうで(笑)。内容自体も良かったけれど、髭男爵こと山田ルイ53世さんが「〜なんかーい!」と突っ込む間隔がせばまったせいで笑いの波が起きる数がアップ。逆に「何をまじめな顔をして見ておる?」などとお客さんに言う自虐的な言葉を考え直したほうが良いかも(苦笑)というぐらいでした。あとはハマカーンの『アルマゲドン』がテーマっぽいネタも面白かったし、毎年気になるサンドウィッチマンもそろそろ決勝に名乗りを上げないかなあ…と思いながら見ました。我が家も以前のような3人でぐるぐる回るスタイルじゃなくなり、私はこっちのほうが好き。

ほかには、ミスター・スズキックスに頼らないハイキングウォーキングが良かったなと。Qちゃんの「実は32歳です」への「妥当だよ!」とか、1人しかいないのに「1000名様ですか?」という言葉に「乱視か!」…などなど、松田さんのツッコミも冴えてました。あと、若手コンビ、しずるの漫才も面白かった〜。ボケの村上さんが相方の池田さんとスタンドマイクの仲を疑うというものだったけど、会場でもかなり受けてました。その次の登場だったナイツも良かったので、これに続くポテト少年団の漫才の最初はちょっとざわついてたような。ナイツは、今さらSMAPについて語っちゃうネタでしたが、3回戦も楽しみにしたいです。ああいう、ちょっとしたボケがいいよね〜。

テレビで見た中では、やりたい放題のBコージは生で見ておきたい感じ。Bコースがピン芸人あべこうじさんをツッコミ役にしたグループだけど、内容はと言えばすべてBコースのお馴染みギャグにつながるもの(笑)。「ショック、ショック、ショック」とか、「よっしゃ〜の流れでショッピング〜」とか。ある意味、今までのギャグの集大成的かも(苦笑)。やりたい放題と言えば、猫ひろしさんと付き人のじじぃぶうさんの猫じじもすごそう。唯一、現役NSC生で勝ち残ったボーイフレンドはいわゆる正統派の漫才で、ほかの同期生と比べてもかなり面白かったけど、過去に活動経験があるとかないとか…。このコンビも気にしておきたいところです。

てなわけで、この日は50組が3回戦進出。昨日、2日目の様子をテレビで見ましたが、それと比べても初日はかなり粒ぞろいのラインナップだったので、合格者の数もちょうど良いぐらいかなと思います。

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