Side B

昨日も普段はあまり行かない場所に行ってきました。今回はお芝居です。

ジェットラグプロデュース『呪い』(新宿ゴールデン街劇場)

チュートリアル・徳井さんが脚本を担当したお芝居。出演は黒坂真美さん、小林健一さん(動物電気)、竹井亮介さんでした。

タイトルを見るとホラーっぽいものを想像してしまうけれど、そうではなく、コント的要素の強いお芝居とでも言いましょうか。そんな感じの内容です。

日曜日まで上演中なので、細かいストーリーの説明は避けますが、出演せずとも徳井テイストはガッチリ残っていました。特にボケとツッコミみたいなやり取りになる場面では、チュートリアルの2人がやってる様子が思い浮かんだりして。そうすると、どうも誰かがチュートリアルのコントを真似ているようにも見えてきて、落ち着かないというか、違和感があるというか、そんな気持ちにもなりました。このあたりは 実際に舞台でやってみないと分からないことなんでしょうけどね。

でも、もしかしたらそういうチュートリアルがやるようなことをほかの人にやらせてみる」ことが狙いだったのかもしれません。だったら、あれで良かったんだと思います。ただ、もしチュートリアルのコントのように徳井さんが演じるところまでやっていたなら、そしてもしコントだったとするなら、印象はまた違っていたような気もします。それから、「あれっ?」と思う展開も「これもある種の持ち味だから」と納得できたかもしれません。私は、たとえ脚本が徳井さんでも、いろんな人たちが融合したからこそ生まれる何かが見たかったけどなあ。もっと冒険して欲しかったなあ。それは脚本のことだけじゃなく、ほかの方々も。

告知や宣伝の段階から、徳井さんを前面に押し出し、ピースが関連イベント的なことのお手伝いをしていて、たくさんの人に見てもらいたかったのだろうと思います。今、旬の人ですし、うがった見方かもしれませんが、意図することは何となく見える気がします。でも、役者さんも経験豊富な方たちだったようですし、それを芝居の中などでもうまく打ち出せなかったのかなあと思います。

全体としては、他人の服を着せられてる感が否めない気がして、私としては物足りなさの残る内容でした。