モノにするぜ あの恋を

あとでゆっくり…と思っていたけど、頭の中でいろんなことを反すうしてしまうので書いちゃいます。昨日の『R-1』準決勝について。

R-1ぐらんぷり 2008』準決勝(ルミネtheよしもと

いや〜、面白かった〜。バトルとか何とかを抜きにして、みんな本当に面白かった。トップバッターのアントキの猪木さんから会場は大盛り上がりで、「ずっとこれが続くの?」と心配になったぐらいでした(笑)。

昨日の準決勝@東京は、準決勝に進んだ65名のうち、35名が出場。過去の決勝経験者から、最近話題の鳥居みゆきさんや世界のナベアツことジャリズム・渡辺あつむさん、狩野英孝さん、すでにテレビでおなじみのインパルス・板倉さんや森三中・黒沢さんなども登場しました。

終始笑いが絶えることのない戦いでしたが、私としては、名前が知られている芸人さんより、この大会をきっかけにしようとしている人たちのほうが、やりきった感があるというか、出し惜しみがなかったというか、そんな感じがしました。審査員の方々が会場の笑いの量をどう評価するか分かりませんが、受けのよさだけで見れば、もしかすると決勝は新顔が多くなる可能性もあるかもしれません。

個人的に面白かったのは、アップダウン阿部さん、佐久間一行さん、どくろ団さん、バカリズムさん、星野卓也さん、ユリオカ超特Qさん

アップダウン阿部さんは『とんねるずのみなさんのおかげでした』の細かすぎて伝わらないモノマネ選手権でもやっていた、「エアロスミス」が「いらっしゃいませ〜」になるというような、全然違う2つの言葉が同じように聞こえてしまうネタをやってたけど、「細かすぎて〜」で見せた以上の隠し球がちょっとすごかった。思わず拍手まで出るほどの笑いをさらっていました。佐久間さんはライオンを仕留めに行くコント。以前見たことがあったんだけど、いろいろ細かいところがうまく出来てて、やっぱり面白いんだよなあ。昨日は一番最後に登場しましたが、「あー面白かった」という気分のまま帰ることができました。

尺八の音マネでも知られるどくろ団さんは校長先生のコント。避難訓練のあとで生徒たちに話をしているのに、どうやらマイクの調子が悪いようで、所々途切れてしまいます。だから、怒っているのに面白く聞こえたり、ドサクサに紛れて韓国語らしきものが出てきたり。内容が分かるか分からないか、あの微妙な加減が良いですねぇ。バカリズムさん病院がバラエティ番組風だったら…みたいなコント。薬をもらえるかどうかは、最後のダーツにかかってるらしいです(笑)。どこかで見た番組のいろんな要素が入っていて面白かったです。

星野さんは最近テレビでもやっている、いろんな地名を使ったフリップネタ。「もう何度か見たよなあ…」と思っていたけど、言葉の組み合わせが変わっていたり、まだ見たことのないパターンがあったりで、予想は覆されましたユリオカさんはハゲ漫談(苦笑)。ご自身の髪の悩みを語っていましたが、これが面白い。ご自身は途中で耐え切れずに涙を拭いていましたが(笑)、見てるほうは面白くて涙するような内容でスペイン語では「ペロン」と言うのだそうです。ペロン人。ナイスな響きだけにいっそう悲哀を感じますね(苦笑)。

というわけで、私としては、この人たちが決勝に行ったらちょっと面白いんじゃないかと思います。

おそらく有力候補であろう、友近さん、チュートリアル・徳井さん、博多華丸さんはそれぞれコントをやっていて、もちろんそれぞれ面白かったのだけど、最初にも書いたとおり、判断のポイント次第なのかなあと。友近さんの教習所のオバちゃんも、徳井さんの桑名マサヒロっぽいDJ(でも番組は、小学校のお昼の放送)も、華丸さんのオヤジ丸出しの博多のおっちゃんも、みんな愛すべきキャラなんですけどね。どうでしょうね。博多のおっちゃんは行けるかな?

あとは、芋洗坂係長がやっぱりすごい。マイケル・ジャクソン『BAD』にいろんな人たちのギャグを織り交ぜ、メタボリックな体型で踊る姿はすばらしいの一言。「およびでない」から「オッパッピー」まで、うまいこと盛り込んでいました。一見、サラリーマンの宴会芸っぽいけど、それだけにとどまらない感じで期待以上でした。昨日は何人かダンスを入れたネタをしてた人たちがいたけど、アレをやられたら勝てませんわ。期待を裏切らないといえば、増谷キートンさんもそう(笑)。兄貴を愛してしまう歌を切々と歌っておられました。何なんでしょうね、アレは。ビバ!強いハート、といったところでしょうか。妙にうまいのがまたポイントで。2人とも決勝に行ったらすごいことですが(笑)、芋洗坂係長はビミョーに期待してしまうなあ…(芋洗坂さんって、かつてコンビで活動してた方でしょうか?昔とはだいぶ見た目が違うけど)。

ほかにもたくさん面白いネタがあり、みんな触れたいところだけど、ここでお時間。明日は大阪で準決勝があり、それを踏まえて決勝進出者が決まります。さて、どうなるでしょうね。

ちなみに、今回の審査員には『ダイナマイト関西』の出場経験を持つ、せきしろさんも名を連ねておられました。ダイアン・西澤さんとの死闘が思い出されるところですが、どんなジャッジをするのか楽しみですね。