笑顔のまんま

皆さまご無沙汰で…という挨拶が定着しつつあるこのブログ。なんとな〜くワタワタしていても週に1回ぐらいは何かしら書きたいなと思っていたのですが、先週はいろんなものを見てもそれを楽しく書ける気分になれなくなっていました。

それは、誰にでもあるような、悔しさとか不満とかそういう気持ちの蓄積の結果だったのですが、イヤな思いは頭からなかなか離れず、目の前にあるやるべきこともなかなか手につかないような週末を過ごしていました。

ちょうどその時、テレビでやっていたのが『27時間テレビ』(フジテレビ)。ご存知のように、今年は懐かしの『オレたちひょうきん族』テイストが満載の内容でした。

残念ながら全部は見られなかったけれど、当時のレギュラーメンバーが当時の扮装をして登場したり、「懺悔室」が再現されたりと『ひょうきん族』の笑いもある中で、かつての栄光の上にあぐらをかくことなく、今も笑いに貪欲なベテランの姿には感動すらしました。相対する若手芸人の皆さんは、あの頃テレビで見ていた人たちとの共演に興奮する一方で、さんまさんの無茶振りに応え、ベテラン勢の笑いの攻撃の手を緩めない様子も見せつけられ、となかなか気が抜けなかったんじゃないでしょうか。でも、おかげで過去に浸るだけでなく、また今だけが前面に出るのでもない、「過去と現在の笑いの融合」を見ることができたように思います。まさに若手とベテランのチームプレーでした。

そしてエンディングも、感動のまま幕…とならないところが面白くて嬉しくて。たけしさんがタケちゃんマンになって自分で買ったポン菓子製造機(あれってなんて言うんですか?)を持って乱入し、さらには「来年で退職になるから」と、さんまさんとたけしさんに『27時間テレビ』のオファーをした三宅ディレクターが、実はあと2年勤めることが分かって懺悔室でしこたま水を浴び、なぜかたけしさんやラサール石井さんまで一緒に水や粉をかけられ…とメチャクチャ。いや、むしろハチャメチャ(苦笑)。最後はこの番組内ですっかり定着した「しょうゆうこと」で終了となったけど、そんな終わり方も今年の『27時間テレビ』らしかったんじゃないかと思います。

今までにも何度も落ち込んだし、悲しいこともつらいこともあったけど、そのたびにいろんなことや人に助けられ、中でも「笑い」には本当に救われたようなこともありました。今回BEGINが歌った『笑顔のまんま』の歌詞には、奇しくも「つらい時こそ笑えばいい」「あの時はあの時」というさんまさんのリクエストが盛り込まれていたわけですが、今度の私のどうしようもない気持ちも結局は「笑い」に助けてもらっちゃったかなあと思います。よかった、今回の企画を楽しめるぐらい、年を取ってて(笑)。