チャンスは昨夜

はあ〜、終わりましたね。今年の『M-1』も。

端的に言うと、今年は「もう誰が優勝してもいいや」という決勝だったと思います。それはもちろんいい意味で。どのコンビも甲乙つけがたく、島田紳助さんがおっしゃっていたとおり、「好み」で何とか点差がつくような、そんなレベルの高い大会でした。

前にも書いたように敗者復活戦は現地へ見に行き、例年どおり、今年のチャンピオンが決まる様子も会場の大画面で見ていました。優勝が決まった瞬間は、NON STYLEのファンの多さを再確認。たくさんの人たちが待ち焦がれていた時だったのだと思います。

思えば2年前NON STYLEは決勝進出こそ逃したものの、かなり期待されており、敗者復活戦から勝ちあがる有力候補と見られていました。ところが、有明コロシアムで行われたその大会、登場順の1番を引いたのはなんとNON STYLE名前がコールされた瞬間、詰め掛けた人々からため息が漏れました。
前年のトップバッターだったライセンスは、井本さんが「1番に出て決勝に行けるわけないやろーっ!」と叫んでいたわけですが、チャンスがゼロではないにしろ、その後60組近いコンビが出ることを思えば相当不利。全出場者のネタが終わり、テレビの放送に合わせて舞台に出てきた時の2人の表情には何とも言えないものがありました。そしてこの年、見事決勝に進んだのは、前年の1番だったライセンスでした。

去年の敗者復活戦は皆さんご存知の通り、サンドウィッチマンが選ばれ、あれよあれよと言う間に1000万を勝ち取ったわけですが、敗者復活戦の会場ではNON STYLEを推す声もかなり聞かれました。会場の受けもとてもよかったし、ご本人たちも手ごたえを感じていたんじゃないかと思います。かく言う私も、これはついにイキリ漫才が身を結んだかと思っていたわけですが、勝利の女神はそう簡単に微笑んでくれないようで、この年も残念な結果に。サンドウィッチマンから始まったいい流れの中での気合いの入った漫才で、本当に面白かっただけに勝負の難しさとか冷酷さみたいなものを感じた敗者復活戦でした。

そうして迎えた今年はストレートで決勝へ。イキリ漫才以前のような形+αという感じで、なんというか今まで蓄えてきたものが見えるような、楽しい漫才だったような気がします。それは、懐かしの「道路の街灯」が出てきたからというだけではなく(笑)。とても面白い漫才でした。

それから、トークの力がない」と面白がって言われ、そういう流れになってるけど(笑)、私はあると思いますっ!(by天津・木村さん)。しばらくご無沙汰になってしまいましたが、『ヨシモト無限大』のトークファンダンゴ時代には録画してまで見てました。当時の『無限大』は、お客さんの年齢層が意外と幅広く、親子でファンという方々も。単独ライブもそんな感じでほっこりした雰囲気でしたが、これからは更にいろんな層の人たちに注目されていくのでしょう。

ちなみに、今朝の『スーパーモーニング』(テレビ朝日)では、元朝日放送の赤江アナが石田さんのお母さんの話をしていたけど、そのうちあのお母さんの面白さが全国を席巻するときが来るのかもしれませんね(笑)。あとお兄さんのエピソードとか。なんだ、いつでも『すべらない話』に出られるじゃん(笑)。

というわけで、NON STYLEにまつわるエトセトラでした。これからどうなっていくんだろうねぇ〜。