ヒラメキ キラメキ

一人の力で何かを成し遂げるのって、実は結構大変なことが多い。競争相手がいれば目標にもなるし、相乗効果も生まれるけど、一人の時は自分がライバルだ。というわけで、虎の門番外編 板尾竜王の独りしりとり 』です。何だかんだ言いながら、このブログでも最近よく取り上げている『ドスペ2』の企画です。

ご存知の方も多いと思いますが、虎の門しりとり竜王戦は単に言葉をつなぐだけでなく、さまざまなテーマに沿った内容の文章や言葉を繰り出していかなければなりません。それだけでも大変なことなのに、今回は板尾創路竜王がこのしりとりにたった一人、しかも生放送で立ち向かうというのですから、まさに孤高の戦い。それでもさすがは板尾さん。竜王の名に恥じない、立派な戦いぶりでした。

審査員はいとうせいこうさん、勝俣州和さん、松尾貴史さん、そしてMEGUMIさん。この4人はすばらしい言葉には「一本」、なかなか良いと判定した場合には「技あり」を出しますが、今回は裏番組に協力する形で「一本」が出たら1つにつき1,000円、「技あり」なら100円を『24時間テレビ』に寄付します。

さて、この『独りしりとり』で出てきたテーマは5つ。「悲しそうな言葉」「深い事情がありそうな言葉」「胸がキュンとなる言葉」「矢沢永吉の親友のニックネーム」「ジーコが留守電に残したメッセージ」。これまでさまざまな相手との戦いを制し、数々の伝説と笑いを提供してきた板尾竜王をしてもかなりの緊張を強いられる戦いだったようで、2つ目の「深い事情がありそうな言葉」では思わず時間切れというハプニングもありました。それでも、今回もいくつか名言を残しています。例えば、「悲しそうな言葉」ではイスカンダル日帰り」「スーパーマンのウィンドーショッピング」と壮大な世界に哀愁が漂いそうな言葉を、「矢沢永吉の親友のニックネーム」では「ドレミ」から「ミファソ兄弟」と、かぶせ技とも言えるしりとりを披露しました。また、「ジーコが留守電に残したメッセージ」では「ラモスの携帯番号教えて欲しいんですけど…あ、ラモス来た」とか「加茂監督のはっきりした住所を教えて下さい」など、ジーコの謎の人間関係(笑)を作り出しています。

お笑いでは緊張と緩和が大事だといわれますが、今回の『独りしりとり』はその良いお手本といえそう。思いっきり引き込まれて、風呂に入るタイミングを逃したほど(笑)。ビデオに録画していたのに、結局最後までお付き合いしてしまいました。いやあ、すばらしい戦いでした。

ちなみに、集まった募金額3万7,400円。無理に涙せずとも、地球を救うお手伝いぐらいはできそうです。