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つい1か月ほど前に第3回が行われたばかりの紹介王決定戦』。23日深夜に早くも第4回が開催されました。

今回は前回と対戦方式が変わり、8人が4人ずつのグループAとBに分かれて予選を行い、それぞれ勝者2人を決定。その後、グループAの1位vsグループBの2位、グループAの2位vsグループBの1位で準決勝をし、それぞれの勝者が決勝で対決する形になりました。内容も準決勝と決勝は前回同様、1人が3組の人物を紹介しますが、予選では4人が同時に対戦。登場する3組の人物についての情報をフリップに書いて発表し、5人の審査員が面白さを判定します。

第4回の出場者はカンニング・竹山さん、よゐこ・濱口さん、次長課長ふかわりょうさん、ますだおかだ・岡田さん、波田陽区さん、ほっしゃん。さん。審査員は勝俣州和さん、MEGUMIさん、アンタッチャブルよゐこ・有野さん、MCはいとうせいこうさんでした。

全体的な感想としては、正直第3回ほどの面白さはなかったような感じ。しかし、そんな中で秘めたる実力を見せたのが次長課長・井上さんでした。番組の冒頭、勝俣さんに「実力はあるのに欲がない」と言われていた井上さん。だからなのか、いつもあせることがなく、この日もテンパっている他の出場者を尻目に堂々たる戦いぶりを見せました。

予選の1人目、2人目の井上さんの答えは今ひとつだったものの、3人目で「ホンダを支えた男」を紹介。しかもこの人、会社を支えることよりも、忙しくて貧血気味だった本田宗一郎さんを文字通り手で支えることの方がメインだったそうで。これで1ポイントを獲得し、井上さんは準決勝に進出しました。

準決勝は1対1のガチンコ勝負で対戦相手は ほっしゃん。さん。この組み合わせは決勝で見たかった!と思ったのは私だけじゃないでしょう。1回戦でも冴えた答えで2ポイントを獲得したほっしゃん。さん。ここでは「信号員(日本全国の信号の点滅操作を手動で行っている人。仕事場所は栃木県のちょっと高いビル)」、「ペクチン国の王女ペクチンフィンランドの先の方の国。主な産業はガムの生産)」、「台湾リーグの首位打者(1本足打法の上を行く、ノー足打法が特徴。8割打者)」を紹介。対する井上さんは「セミの穴に指を入れる仕事をする人(趣味が仕事になり、公務員として働いている。月給3000円)」、「自動改札の中に入っている3人組西武線新井薬師駅で仕事。月給は手取り47万円。出世すると首から上だけ出られる)」、「なかなか倒れない女性(地面スレスレの位置まで倒れても体勢を崩さないバランス感覚の持ち主)」で挑みます。ここでも井上さんが勝ち抜き、敗れたテンパリ芸人のほっしゃん。さんはほっと一安心(笑)。

そして決勝は岡田さんとの「イケメン対決」。岡田さんが3組ともチェーン店の理髪店「ポップコーン」で働く、特技を持った理容師さんというかぶせ技で臨んだのに対し、井上さんは「厳しい親の目をかいくぐって夜遊びするために、ステルス機能を搭載している女性(ステルス機能はファミリーマートで購入。親の目を盗んで行く場所はカラオケ)」「右折ができない赤帽さん(すぐ巻き込むので左折しかできない。夢は赤帽を青帽にすること)」「渋谷のデカいスクランブル交差点を3歩で渡る男性(普通の交差点だと反対側のビルの3回に直接入ってしまう。正座をやめて椅子の生活にしたことでこの能力を身につけた)」でチャレンジ。結局、初出場の井上さんが見事優勝に輝いたのでした。

しかし今回の番組では、紹介される側で吉本の超若手芸人・大好物スペイン語会話エミリオ・ガジェゴさんが出てきてびっくり。大好物はデブキャラの男女コンビで、現在ファンダンゴTVで放送中の『よしもとNSC通信講座』に出演中。以前、ワイ!ワイ!ワイ!』木曜日の生CMにも出てましたね。大好物はどちらも井上さんが紹介してましたが、竹内大納言ターボαまでチェックが行き届いている井上さんなら、この2人のことも知っていたのかも。若干、言いよどんでいたのはそのせいだったでしょうか?何となく知ってる人が出てくると、行き当たりばったりの紹介も面白くなりにくい気がしました。ん〜、もったいない!

全体的にはイマイチ感の多かった『第4回紹介王決定戦』。でも、本来の実力を余すところなく発揮した井上さんの、あせる様子がまったくない天然ぶりはかなりスゴかったです。来月のしりとり竜王戦あたりにも出て欲しいなあ。