いつでも前しか見ぬバカであれ
例年通り、暮れから自宅を離れていたため、録画予約をしておいたわけですが、こちらも例年通りにいくつか予約を間違う不幸に見舞われました(涙)。そんな中で運良く見られた『100人目のバカ』第2弾について。
『100人目のバカ 〜第2章〜毎日がお正月スペシャル』(フジテレビ)
昨年10月に放送された『100人目のバカ』。これが更にパワーアップして、お正月に登場しました。今回は新しい「バカ」も登場しましたが、圧巻だったのは“バカ・トップ3”。前回出演した怪獣マニアの伊藤博樹さん、「歩く雑誌」の中沢健さん、そして「ますだまつり」の増田圭祐さんが“バカ・トップ3”と命名されて登場。今回もいずれ劣らぬバカっぷりを披露してくれました。
アクションを交えて怪獣やヒーローものについてまくし立てるという伊藤さんは、ガンダムなどのキャラクターグッズコレクター・バカの右田さんに会うため、一路大阪へ。例によって右田さんの年齢を聞くと、生まれた年に放送されていた特撮ものについて語っていましたが、やはり仲間同士なのか右田さんは当たり前のように受け入れていました。そしてフィギュアが所狭しと並べられ、寝る場所もないような部屋の中で互いに意気投合。アニメの一部を再現したり、フィギュアを使ってガンダムプレイに講じたりしてました。その分野に疎い者には疑問符しか浮かんできませんが、相手によっては分かり合えるんですね(笑)。
それから、中沢さんはマジシャンユニット「月刊チョコボール」としても活動しているそうで、今回は相方をご紹介。この人もかなりのおバカのようで、マジックの準備中にストライプ柄のハンカチを出して「縦じまが横じまになる」とネタばらしをしたり、本来誰かが引いたカードを当てるために使われると思しきハートのクイーンが描かれた大きなカードを、まだ何もしていないうちに見せたり、おもちゃの寿司を回して「回転寿司」と言ったりと早くも暴走。そんな2人が見せたマジックが、袋の中に普通のストローを入れると大きくなる(もちろんタネは思いっきり仕込み済み)というものと、森永チョコボールの箱の上の部分をとって思いっきり吹くというもの。…えーっと、マジック、ですよね(苦笑)。
そして増田さん。以前にもご紹介したとおり、増田さんは昨年末に「ますだまつり」を開催しました。残念ながら今回の番組ではその様子はほとんど出ていませんでしたが、その代わりに「ますだまつり」DVDの一部が放送されました。「ますだまつり」のイベントにも出場するクリーニング石井さんが悪者退治をするというストーリーのようでしたが、民家の玄関先で襲われた石井さんが紙袋の悪者と格闘。どこから現れたのか、レフェリーがこの試合をジャッジします。そして、戦う2人はなぜかトラックの荷台に乗り、行き着いた先は海岸。ここでも戦いが続き、最後はレフェリーがカウントして石井さんが勝利。もう訳が分かりません(笑)。
今回は「謹バ賀(きんばか)新年会」と称して、このトップ3に同じく前回登場の「ロマン帳」の森下晴夫さんなど7人を加え、合計10人のおバカさんが一堂に会して新年会をしていました。ところが、それぞれがいろんな方向に振り切れているので、レポーターのビビる大木さんも圧倒されっぱなし。「2006年を象徴する漢字一文字で!」という質問には、増田さんが「ザ」という斬新過ぎる答え。そもそもこれはカタカナなわけですが(笑)、「ザ」は「the」ではなく、増田さんが好きな言葉「トゥギャザー」の「ザ」なんだそうです…。怪獣マニアの伊藤さんは「萌」。最近は怪獣よりもアキバ系方面にハマり、メイドカフェにも通っているそうですが、そんな伊藤さんを中沢さんがよく思っていない様子。「伊藤は『ウルトラマンマックス』も見てない」と2時間説教をしたそうです。2時間…。
他にも、ナポレオンの服装を真似て街を行く「クック船長」や、勝手にランキングを作るんだけど清原選手の肩書きを「旧PL学園」、卓球の愛ちゃんを「卓球マニア」としたり、現役選手のいない今年の巨人のオーダーを予想するおじさん、さらには制作から声優まですべてを1人でこなす、これがホントの自主制作アニメを作っている人などが登場。探せばいろんなところのおバカさんがいるんですね〜。番組では自薦他薦を問わず、新たなおバカを探しているそうです。何でも8割程度で満足してしまう私には絶対踏み込めない世界。でも、新たなる愛すべきバカの登場を楽しみにしています。
※追記※
「ますだまつり」公式サイト http://happytown.orahoo.com/masudamatsuri/ 右の「リンク」にも入れておきますのでご覧下さいませ。