バカやろう!は愛のコトバ

先日の大阪遠征の際、事前準備として真っ先にやったのは、当日のテレビ欄チェック。もちろん大阪のです。観光スポットよりテレビ。天神祭より『ダイナマイト関西』。結局、遠征中は久しぶりに『なるトモ!』(よみうりテレビ)を見たぐらいだったけど、実は他にも関西ローカルの番組を見るチャンスに恵まれました。というわけで、『メッセ弾』について。

『メッセ弾』(テレビ大阪

なるトモ!』で東京でも名前が知られるようになった、メッセンジャー初のテレビ冠番組オフィシャルサイトによれば、メッセンジャーの目線で興味を持ったことをオモシロトークで視聴者にプレゼンし、プロデュースする番組」です。でも、メッセンジャーの立場はMCというのではなさそう。毎回、赤いジャケットを着た仕切り役(赤ジャケ)が登場し、お2人のほうは他のゲストと一緒に企画を楽しんじゃう感じです。タモリ倶楽部』(テレビ朝日)方式とでも申しましょうか。全体的には、かつてFUJIWARAや2丁拳銃が出ていた吉本超合金』と似た匂いのする番組みたい。いや、むしろ『吉本超合金F』の方か。これもテレビ大阪の番組ですね。現在、ファンダンゴTVでも絶賛再放送中ですが。

さて、私が見た『メッセ弾』は6月2日放送の#20「必見!コンパの達人登場!モテ芸人の必殺技教えますSP」と7月21日放送の#27「夏の納涼企画!ある意味怖い話グランプリ!」の2本でした。

#20「必見!コンパの達人登場!モテ芸人の必殺技教えますSP」

赤ジャケはチュートリアル・徳井さん。ゲストはランディーズ・中川さん、ダイアン・津田さん、ミサイルマン・西代さん。すっかりコンパから遠ざかっている黒田さんとあいはらさんに現状を説明し、さらに実際に女の子を交えて「今のコンパ」を体験してもらいました。

ちなみに徳井さんは あいはらさんが唯一認める「かっこよくて面白い」芸人さん。今回は「コンパ勢力図」の説明が あいはらさんはもちろん、黒田さんにもお気に入りいただけたみたいです。戦国時代の武将にたとえて、ロザン・宇治原さんと麒麟・田村さんのコンビをそれぞれ織田信長とサル(豊臣秀吉)」としてみたり、新興勢力のソラシド・水口さんが連れているNSC生を「野武士」と言ったりしたあたりはグー。西代さんが自らと津田さんを「(サバンナ・高橋さんを補佐する)右大臣・左大臣」としたのもたぶんツボだったでしょう。やったね、お肉ちゃん。

それにしても皆さんマメですね。あの手この手で女子の心を射止めようとし、その上オリジナルのゲームも作るんですね。へぇ〜。一般的なコンパもよく分かりませんが、男性がわざと機嫌の悪いフリをするという「師匠ゲーム」は芸人さんならではのものでしょうね。小芝居ができないと面白くないし。押したり引いたり、目的を達成するまでの道のりは簡単ではないみたいです。

ま、芸人さんはいろんなところでワザを磨いてるってことで。

#27「夏の納涼企画!ある意味怖い話グランプリ!」

こちらは心霊体験を語るのではなく、「ある意味」怖い話をする企画。赤ジャケはいませんでしたが、ゲストとして桂きん枝師匠、ケンドーコバヤシさん、千鳥、野性爆弾・城野さん、ザ・プラン9お〜い!久馬さんが出演しました。

きん枝師匠は若かりし頃に さる筋のお方の家に連れて行かれた怖〜い話。ケンコバさんはパチンコ屋さんで「考えられないことが起こる」と言われてしばらくしたら、隣に長州力が座っていたという、ウソっぽさもチラリな話。千鳥ノブさんがハゲる恐怖、大悟さんはお父さんのボーナスはお金ではなく、牛肉で支払われていたという島出身ならでは(?)な話でした。

で、城野さんは もちろんロッシーワールド全開。ストーリーそのものと言うより、間違え方がありえなかったり、話の組み立てがおかしかったりとツッコミどころ満載(笑)でした。話の内容は、コインランドリーの乾燥機を見ていたら綿菓子ができるかもしれないと思い、ザラメを入れてみたというもの。その発想自体もすでにおかしいわけですが、城野さんに限っては内容は二の次。まず、話し始めのところで「ずーっと」というところを「ぶーっと」と言い間違え、しかもさらっと「あ、“ぶーっと”ちゃいます」(笑)。なんて素敵なミステイク。そして、「綿菓子ができると思って」と先に説明しなくちゃいけないのに、それを言わなかったおかげで話は分かりにくいものに。聞いてるゲストもメッセンジャーのお2人も話の内容より何より、その愛すべきおぼつかなさにドキドキな表情でした。こりゃあ何より怖い話だわ。

ちなみに久馬さんの話は家族旅行で行った島について。島中に大きな石像がたくさんあったんだけど、どれも島の内側を向き、顔だけしかなかったんだそうです。勘の鋭い方はお気づきかもしれませんが、これは「こわい話」じゃなくて「モアイ話」(苦笑)。オチを知ってたケンコバさんがいなかったら、それこそ場が凍りつく「怖い話」になってたかもね。

…何でもかんでも「東京で放送を」というのは傲慢かもしれませんが、この番組なら深夜枠で人気が出そうな気もしますけどね。『なるトモ!』のおかげでメッセンジャーのお2人の知名度もアップしたでしょうし。ゲストに出る芸人さんとかが微妙かしらん?個人的にはとても好きな感じなんですがねぇ(苦笑)。ま、ローカル放送だからこそのいい力の抜け具合とかもあるかもしれません。次の大阪遠征は金曜日に泊まれるように行こ〜っと。