ステキな偶然

今年も終わりですね〜。2006年の最後を飾るのは、『すべらない話』の感想です。

人志松本のすべらない話 年末拡大スペシャル』(フジテレビ)

やっぱり面白かったなあ〜、『すべらない話』。今回、私の「ベストすべらない話賞」に輝いたのは、ケンドーコバヤシさんの腹をくくったおばあさんの話。新幹線のトイレの鍵を締め忘れたおばあさん。電話をするためデッキに立っていたケンコバさんには、電車の揺れに合わせて扉が開くたびに何とか閉めようとするおばあさんが見えていたのだそう。そしていつまで続くのかと思われた矢先、このおばあさんは達観。ケンコバさんの目に映ったのは、扉が開こうとも動じず用を足すおばあさんの姿だったそうです(笑)。

今回は麒麟・田村さんの極貧話や、擬音師匠こと宮川大輔さんの「ゆんっ!」でおなじみ、ボーイスカウトでの話千原ジュニアさんの残念なお兄さんの話など、聞いたことのあるものも多かったけど、それを取り上げて「つまらない」と言うのは野暮でしょう。あの番組は、聞き手に回った人たちのうまい合いの手や身を乗り出して相づちを打つ様子も含めて楽しいんだから。

『すべらない話』は出演者がとんでもないプレッシャーにさらされる過酷な番組。でも、同じようにプレッシャーを受ける『虎の門』の「紹介王」とか「話術王」みたいな企画とは様子が違います。虎の門』が個人戦なら、『すべらない話』は団体戦出演者は一心同体というか、運命共同体というか、そんな感じがします。他人のプレッシャーが分かるからこそ、何とかみんなで話を盛り上げていこうじゃないか、みたいな雰囲気とでも言いましょうか。だからこの番組を見ると、それぞれの話の組み立てのうまさだけでなく、「お笑い連携プレー」の妙なんてものも感じたりします。そういえば、大阪の吉本新喜劇にもみんなでゴールを目指す感じがありますね。

それにしても、今回は見た目がかなり豪華。ひっそりと始まった番組が全国で話題になり、DVDも発売され、さらにこれが大ヒット。そんな今だからこそ、次は第1回に出演のメッセンジャー・黒田さんに改めて出てほしいなあ、なんて。田村さんとはまた違う極貧話から鉄板の清水兄さんの話など、いろいろタマは持ってますからね。それか、「これまでのゲスト大会」みたいな趣向とか。ともあれ、いつになるかは分かりませんが、また次回も楽しみにしております。

…というわけで、今年はこれでおしまいです。思いの外、たくさんの方にアクセスしていただき、本当にうれしい限りです。私の2006年は意外といろんなことがありましたが、その中にはブログを通じて新たな出会いに恵まれる、といった思いがけない喜びもありました。おかげで楽しい1年だった気がします。

映像・画像ゼロ、文字情報オンリーというのが基本的小っちゃなポリシーの面倒ブログですが、良かったらまた来年もお付き合い下さい。時々でいいので(苦笑)。

それでは皆様、どうぞよいお年をお迎え下さい。