良いことをしたら 良いことが

西の方から風が吹いてきて、関西風味を落としていきました。うまいねん、愛やねん。というわけで、関西地区だけで放送された黒田さん主演のドラマについて。そろそろメッセンジャーのカテゴリーも作ろうかな(苦笑)。

『誰がパパやねん!』(NHK

メッセンジャー・黒田さんが脚本と主演を務めたドラマトークライブ『たもつくん、ポイッ!』では「関西で好評なら全国放送も…」と期待をこめて話していましたが、そうなる可能性は無きにしもあらずのような気がしました。

ドラマは会社をリストラされ、今は空き巣をしている情けない男・岡崎と、両親がいなくても1人でたくましく生きて行こうとする少女・しおりの話。でも暗さはみじんもなくて、大人が子供に発破をかけられる場面ではクスリとし、逆にしおりの子供らしい一面にはホロリ、そして最後はちょっと切ないエンディングといった感じで、思った以上に面白かったです。予算がなくて衣装が自前とか、ロケで使った家は監督の自宅だったとかいろいろ厳しい条件の中で作られたようですが、そういうことを加味しなくても充分いいドラマでした。ストーリーも良かったしね。普段、私はドラマってほとんど見ませんが、これは途中で飽きることもなく、きっちり見ちゃいました

出演は黒田さんの他、新喜劇の末成由美さんがしおりのご近所さんとして出ていましたが、何せしおり役を演じた桝岡明ちゃんが大人顔負けの演技でびっくり。変に世の中を渡り歩く方法を身につけていて、なかなか一筋縄ではいかないんだけど、ふっと子供に戻る場面もあるという難しい役回りだったと思います。でも、全然無理がないの。明ちゃんは以前、黒田さんが出演した『新・人間交差点』(NHK)のオーディションで見つけた子役だそうですが、黒田さん自身は「相手役」が子供とは知らずにいろんな妄想を抱き、それを脚本に反映させようとしたのだとか(苦笑)。残念ながら思惑通りには行かなかったけど、ドラマの大半を占めていたであろう黒田さん演じる岡崎としおりだけの場面も、黒田さんはもちろん、明ちゃんのうまさもあって話に入り込めた気がします。

ちなみにこのドラマには、末成さん以外にも吉本がらみの方が出演。岡崎の借金を取り立てるその筋の方役で、なんとジャンクション・下林さんが。さすが黒田軍団(笑)。黒田さんに迫っていく感じのところでは日ごろの恨みつらみを…なんてわけないですね(苦笑)。もちろん、普段のギャグマシーン・下ちゃんな部分は1ミリも見せませんでしたが、なんとな〜くそんな姿もよぎってしまいました。いろんなもの見過ぎだわ。♪バックステップ、バ〜イ フロントステップ、ヤア。

というわけで、なかなか面白いドラマなので、深夜枠でもいいから全国放送されたらいいのに、と思います。やらなかったら、死んだらええのに(笑)。あ、「いいのに」で反応しちゃった(苦笑)。詳しいストーリーなどについては公式サイトをどうぞ。

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