だからもう いろんなシューズ履いてみる

すでにご存知のように、『R-1ぐらんぷり』の決勝進出者が発表になりました。選ばれたのは出演順に以下のとおりです。

土肥ポン太(吉本興業 大阪)
徳井義実(吉本興業 大阪)
大輪教授(ケイダッシュステージ)
友近(吉本興業 東京)
ウメ(ソニーミュージックアーティスツ)
やまもとまさみ(マセキ芸能社)
バカリズム(マセキ芸能社)
なだぎ武(吉本興業 大阪)

全体としては、何かしら新しいアイデアを持った人たちが選ばれたのかなあという気がします。予選中に続いていた、もや〜っとした感じがすっきり整理されたようなイメージ。というわけで、この8名について書いてみたいと思います。ただし大阪予選は全然見てないので、今までに見たネタやお馴染み独自の関西コネクション(苦笑)からの情報をもとに想像力を膨らませてみます。

トップバッターは八百屋の社長兼芸人の土肥ポン太さん準決勝@東京の感想を書いたとき、「勝ち上がったらどうなるのかな〜」とは書いたけど、本当にそうなるとは。準決勝は「カッコだつけお」のコントだったようですが、あのやりきったもん勝ちみたいなネタは大好きです。和風ダイニングの経営者だったり、ホストだったりするんだけど、その立ち居振る舞いがいちいち ええかっこしいで本当にうっとおしい(笑)。なのに、何だか憎めないキャラで。土肥さんの場合はネタの後のコメントもかなり気になりますね(笑)。最近、近くにスーパーができて、八百屋の経営も厳しいようなので、是非頑張ってほしいものです。

2番手は去年の『M-1』チャンプのチュートリアル・徳井さんヨギータなんてテレビじゃ絶対NGだと思ってたけど、『横丁へよ〜こちょ!』(ABC・スカイA)でサブキャラとしてすっかり定着し、全国的にも『笑金』で知られるようになり、さらに『R-1』決勝にまで進出…。すごいことです。まあね、一番問題になりそうなところは落としてますからね。とは言え、18日の本番はえげつない性欲をどのぐらいまで見せちゃうのか気になるところ(苦笑)。テレビ用にセーブするんでしょうか?審査員の高田純次さんあたりには好かれそうな気もするけど どうかな〜?

濃いめのキャラクター祭りに続いて登場するのは、東京予選を勝ち抜いた大輪教授。2回戦と準決勝では、いろんな人を素因数分解するネタをしてました。野球選手とかサザエさんとか。素因数分解によって元になる数字がどんな数字でできているのかが分かるように、野球選手やサザエさんもどんな要素でできているのかを割り出すことができる、という「教授」という名にふさわしいネタでした。サザエさんならパーマとおっちょこちょいと…とか。一歩間違えると感心して終わりそうでもあるけど、どうもそうはならないみたいです。個人的にはもっと意表をついてくれたらうれしいけど。

この後が第1回から決勝に進んでいる友近さん。プライベートな話題で『R-1』の目玉になってるようですが、ついでに優勝までいけたらいいですよね。私は友近さんのコントはどんなものだろうと無条件に好きなので、ニュートラルな見方が一切できませんが(笑)、ツボにはまらなければ自己満足とも取られるのかなあという気もします。準決勝はガサツなおっさん「西尾一男」が登場したようですが、もう104は辞めたんですね(苦笑)。女性なのにおっさんコントもできちゃうところがまたすごいわけですが、決勝ではどのネタを持ってくるのやら。『R-1』とか関係なく、フツーに楽しみです。

5番目も女性出場者で、フリップネタのウメさん去年の予選で初めて見て、めっちゃくちゃ面白いと思ったんですが、今年は決勝進出ですか。ウメさんのネタは、ヘタウマな絵と頼りなさげで訛りの抜けないしゃべり方もあいまって、ちょっと目が離せない感じ。しかも、同じ絵を順番に使ってるのにいろんなストーリーを仕上げちゃうあたりはタダモノじゃないでしょう。準決勝もすごく面白かったし。そんなにたくさんネタを見てませんが、私が見た限りでは、去年のバカリズムさんをしのぐ感じじゃないかと思います。『オンエアバトル』にも出て舞台慣れしてるようですし、ハマれば相当いい線行くんじゃないでしょうか。

東京予選からの進出者は続き、6番目に出てくるのはやまもとまさみさん。以前、『やりすぎコージー』(テレビ東京)で今田さんの気になる芸人さんとして出演してたけど、あのときは女王様が地図を辱めるネタをしてましたね。今回の予選も全身に油性ペンで落書きされる教師や男性店員をネチネチ怒るゲイの店長と、かなりのアナーキーさが垣間見える感じ。とても一筋縄ではいかない芸風のようですが、決勝は何を見せてくれるんでしょうね。晴れやかな舞台より薄暗い場所の方が輝きそうな雰囲気でもありますが(笑)、いろいろ期待して見たいと思います。

7番目はバカリズムさん前回に続いての決勝進出です。去年はフリップを使った「トツギーノ」でしたが、今年の準決勝では仮面をかぶり、歴史をイニシャルトーク風に教える教師のネタをしてました。フットボールアワートークショーの司会をしたいネタを思い出したりもしたけど、アレとはまた違うようで。本能寺の変」は「本能寺のH」になるらしいです(苦笑)。個人的には「トツギーノ」の方がインパクトがあって面白かった気もしますが、全体としてはナイスアイデアなネタだったかもしれません。決勝では濃いキャラクターに はさまれてますが、これがどう影響するでしょうか。

最後は徳井さん同様、去年の『M-1』でも決勝に残ったザ・プラン9なだぎ武さん。個人としても芸達者なプラン9から誰か上がってくるかな〜と思っていたけど、なだぎさんでしたか。2回戦も準決勝もエグザイルのオーディションの設定だったようですが、準決勝は ついにディランが登場したそうで。中年紳士・トミヨシさんのパターンも好きですけどね。どちらにしても、なだぎさん独特の動きと表情は相当ツボです。友近さんとのあーだこーだばかりが話題になっていますが、それを抜きにしても充分決勝に出られるぐらいの面白さがあると思います。ただ、もう実家は出たほうが良さそうですけども(苦笑)。

てなわけで、どうやら決勝は楽しみなメンバーがそろったようです。選び方に関してはいろいろご意見もあるようですし、多くの人たちが思っていることも否めないのかもしれませんが、東京予選は順当だった気がします。あべこうじさん去年の決勝よりは ちょっと弱かった気がしたしなあ…。面白かったんですよ、もちろん。今年みたいに「チャンスをつかみたい人」のオンパレードな予選だったからこそ、ああいう正統派っぽい芸人さんに決勝に残って欲しい気もしたんですけどね。来年また奮起して挑戦して欲しいものです。

さあて、今年は誰が優勝するんでしょうね。18日を楽しみにしたいと思います。

※追記※
東京予選・2回戦の感想コチラ準決勝の感想コチラです。

■『たよりがないのは いいたより』では、3月18日にオフ会的お楽しみ会『おしゃべり いいたより』を開催します!皆様ふるってご参加ください。詳細はコチラ