ハード・ライフ

ご本家ではだいぶ前に放送されていたようですが、東京での放送のタイミングも遅かった上に、私が見るタイミングも遅かったのでございます。すいません。でも書いておきたかったの。というわけで、関西ローカルの番組の感想を。

たかじん胸いっぱい』(TVK

関西テレビで放送されている番組ですが、関東圏でも見られます。ただし、TVKことテレビ神奈川不定期放送。しかも本家関テレさんから約1か月遅れ。HDDにキーワード登録してないと見逃す上に、ずーっとご無沙汰になることも多かったりします。

で、今月初めにこちらで放送されたのが「東京のテレビ界が芸人の“笑味期限”を短くする!?」の回。タイトルどおり、お笑い芸人さんたちの“笑味期限”(賞味期限)を短くしているのは東京のテレビ界なのでは?という話でした。

ここで検証用のデータとして出てきたのが、笑いの金メダル』と『エンタの神様』それぞれの昨年1月と今年6月の視聴率の違い、そしてヤフーの「お笑いブームはいつまで続く?」というネットアンケートの結果。視聴率のほうはどちらも下降しており、『笑金』にいたっては、ご存知のように番組が終了しています。そしてヤフーのアンケートは このとおり、なかなか厳しい結果。

普通なら、この2つのデータから出てくる話は「だからお笑いブームはもう終わりです」となるのかもしれません。でも番組が導き出した答え(仮説)は「だから、東京のテレビ界はあせりを感じて新しいキャラクター芸人を無理矢理乱発」。これで「“笑味期限”が短くなる」という話につながってくるわけです。なるほどね〜。さすが「歌には甘く、笑いに厳しい」たかじんさんの番組だ(笑)。

この後、番組は「ブレイク芸人の賞味期限が切れるまで」を3段階に分けて説明し、さらに関西人100人に聞いた「賞味期限が短くなりそうな被害者(←この“被害者”という言葉がミソ)芸人ランキング」を発表。こちらもなかなか興味深いものだったし、ほかにも思わずひざを打つようなキーワードがいろいろ出てきて、すごく面白かったです。

お笑いって一面的な見られ方をされがちだし、自分にとって面白いかどうかだけが判断の全てで、軽く見られることが多いような気がします。それには「見せ方」の問題もあるのかもしれません。サッカーが音楽との組み合わせでかっこいいものの1つになったように、お笑いも違う切り口を見せたらどうなのかな、と思ったりします。「かっこいい=イケメン」とかそういう短絡的な形じゃなくて。そんなことを考えるのもシロートならではなのかもしれないけど。ま、「ないものはつくるしかない」ようですが。

金がらみのこととか、なかなかエグい内容も多いこの番組。でもこういうゴリゴリした特集は東京では目にすることもないし、かなり貴重です。ありがとう、TVK。たとえ不定期だとしても。