インタビューを終えて

村越さんのインタビュー、いかがだったでしょうか?思いのほかのマジメな話に驚かれた方もいたんじゃないかと思います。

このインタビューは「出張ギャグ屋」をお願いする際に、ダメもとでお伺いを立てたものでした。以前から私は村越さんをお呼びできないかと画策していましたし、ちょうどオフ会『おしゃべり いいたより』で知り合いになったライターの木村早苗さんという強い味方もいたので、この機会にお願いできたら…と思ったのです。とはいえ、主催する私自身はただのお笑い好き。果たしてこんな勝手な計画に乗ってもらえるだろうか…と不安だらけの気持ちでメールを送りました。

インタビューを引き受けていただくと決まった後も、どんな展開になるかはご本人に会ってみなければ分かりません。笑わせることを意識した内容になるのか、それともマジメに語ることになるのか。結果はお読みいただいたとおりですが、私たちが予想していた以上に興味深く落ち着いた話になり、時間が30分しかなかったことが悔やまれるほどでした。

村越さんもフリーで芸人さんをしていますが、実は私もフリーランスという立場にあります。なので、仕事をするフィールドこそ違えど、村越さんの話には何か他人事とは思えないところがありました。「1人でやってると視野が狭くなる」というあたりは特に。実務的なことでもそうですし、今後を考えるときでも1人で思いをめぐらすとドツボに はまりかけることもあります。私の場合は「誰かと一緒に仕事をする」ことが難しいので、そこは克服していかねばならないわけですが。また、規模も目的も全然違いますが、私が主宰するオフ会も勝算なしで突き進んでいるので、そんな部分でも似たようなところを感じつつ、お話をうかがいました。

ともあれ、今回のインタビューができたことを本当にうれしく思っています。素人の思いつきを快諾いただいた村越さんを始め、これまでの『おしゃべり いいたより』に来ていただいたり、興味を持っていただいたりした方々(皆さんがいなければ、「出張ギャグ屋」をお願いするなどという暴挙に出ることもありませんでした)、さらに去年の秋、村越さんについて恵比寿で2時間以上語り合ったKさん、そしてインタビューをお引き受けいただいた木村さん、本当にありがとうございました。お読みいただいた皆さんにも感謝しています。

今後の『たよりがないのは いいたより』は通常営業になりますが、これからもどうぞよろしくお願いいたします。