笑う夜の集い

今夜は『すべらない話11』ですね〜。それに関連して、先週末に放送されたスピンオフ企画『大輔宮川のすべらない話』について。

『大輔宮川のすべらない話』(フジテレビ721

『ジュニア千原のすべらない話』に続くスピンオフ企画。いつもなら松本人志さんが座る席に今回は擬音師匠こと宮川大輔さんがつき、この「夜会」の主人を務めました。

出演したのは、大輔さんのほかにケンドーコバヤシさん、FUJIWARA・原西さん、バッファロー吾郎・竹若さん、矢野・兵動 兵動さんジャリズム・渡辺さん、とろサーモン・久保田さん。『ジュニア千原の〜』のほうは「ジュニアさんと愉快な後輩たち」という感じでしたが、大輔さんのほうは久保田さん以外は芸歴も近く、元・天然素材のメンバーやNSCで同期の兵動さんもいたので、「大輔さんと気心の知れた仲間たち」といった雰囲気でした。

これまで何度も『すべらない話』に出ている大輔さんですが、今回はいつもと違う役割を与えられて戸惑っている様子。メンバーの紹介が終わり、普段なら最初のサイコロが振られるであろうときに「もう行きますか?何か(もう少し雑談を)しゃべりますか?」とみんなにお伺いを立てます。「それは大輔の判断やで」という竹若さんの言葉に、「じゃあ…」と言って立ち上がった大輔さん。何が始まるのかと思ったら、サイコロを転がすところの上で全員に右手を重ね合わせてもらうと、「すべらへんぞ!」「おーっ!」と気合一発。今までに無い、体育会系のノリで始まりました(笑)。

お話のほうは やっぱり「すべらんな〜」なわけですが、私の個人的な期待もあったのか、兵動さんの話は群を抜いていたような気がします。トークライブ『おしゃべり大好き。』でも よく話題になる大阪キッズの藤田さんの天然さんな話や、これまた天然エピソード満載の吉本新喜劇所属のたいぞうさんが、思わず兵動さんに「いか〜んっす!」(“そういうことをしてはダメだ”、という意味ね)と叫んだ話も面白かったのだけど、とあるカレー屋さんで遭遇した返しのうまい外国人のエピソードが私は好きです。

店に入る前にも、席についてメニューを見ながらでもいちいちマスターカードで払えます?」と聞く外国人のお客さん。料理が来るのを待ってる間には、自分が読んでいる雑誌の商品を指差して店員さんに「あの〜、これってマスターカードで払えます?」と言い出します。この様子に「これは日本人として怒らなければ」と思った兵動さん。その外国人が「マスターカードで…」と言う前に、いつも「あの〜」から始まることに気づきます。そして、彼が次に「あの〜」と言った瞬間、兵動さんは「払えるっ!」と先回り。ところがこの外国人は一枚上手(うわて)でした。「払えるっ!」という言葉に兵動さんのほうを向いて「マスターカードで?」(笑)。…絶妙の返しに、絶妙のタイミング。どうやら日本語で面白くなるルールを良く分かっていたようです。

ほかにも、大輔さんの告白は衝撃的でもあり、おかしくもありだったし、コバヤシさんのスポーツ選手が試合前にやる「スイッチを入れる」方法を引き合いに出した話は、なぜかオチが下ネタ気味という予想外な展開がグーだったし、原西さんのお母さんのエピソードはいつもどおりの鉄板だし、竹若さんの天然素材の頃の出来事は若さゆえ…な感じですべらないし。渡辺さんの奥さんのお父さんにまつわる話久保田さんの「芸人としては100点、でも人間としては0点」なエピソードも面白かったです。

今夜の『すべらない話11』は、テレビ欄では「初参戦!東西から刺客今夜注目!新・話芸の達人誕生に松本人志も(秘)話大連発 」となっていたけど、果たして誰が「新・話芸の達人」なんでしょうね?人と違った経験をするだけでなく、それをうまく面白く伝えることも大事な『すべらない話』。早くあと1時間ぐらい経たないかな〜。