Do they know it was chrismas time at all?(その2)

その1からの続きです。

そして最後は敗者復活枠から勝ちあがった、サンドウィッチマン前にもあれこれ書いたので、お2人に関して改めて言いたいことはほとんどありません。ただ、準決勝で一度落ちたことについては、審査員に見る目がなかったわけではなく、いろんな要素が合わさってのことだと思います。

あくまでも素人の私の感想ですが、準決勝もサンドウィッチマンの漫才は決して面白くなかったわけではありませんでした。ただ、そのときの感想にも書いたとおり、お2人の意気込みが大きすぎて、いつもどおりではないような気がしました。だから、もし2回戦・3回戦との合わせ技で見てもらえるなら…と思ったりもしたのですが、審査員と言えども不公平にならない程度の好みもあるでしょうし、それぞれのコンビに対する期待値もあると思います。

一般にはあまり知られていなかったサンドウィッチマンも、予選審査員には毎年見るコンビだったはずだし、トータルテンボス「敗者復活戦から上がってきたら嫌なコンビ」の1つに挙げていたそうです。そう考えると、知っている人はある程度期待していながら見ていたと思うのです。どちらにしても、東京準決勝に関しては、トータルとPOISON以外は、ほぼ どのコンビにも可能性がある状態での審査だったような気がします。

で、敗者復活戦でのサンドウィッチマンですが、準決勝のような固さもなく、良い意味で開き直っているような気がしました。ネタも過去にやっていたもので、何度も見せている分、リラックスして出来たのかもしれません。ちなみに、去年とおととしは、決勝・最終決戦で見せた漫才の前に必ずショートコント的なくだりがありました。あれはあれで面白かったのだけれど、こうしてみるといきなり本題に入るほうがすっきり見えるのかもしれません。…ともあれ、敗者復活戦では今年の予選でやっていなかったネタを披露し、見事決勝に進み、さらに優勝までかっさらうことになったのでした。

審査に関しては、誰がどうやっても必ず文句は出るのだろうと思います。あえて言うなら、私が気になるのは予選と決勝の審査員が見てきた数の差です。一方はウンザリするほどたくさんのコンビを見ているし、もう一方は「今日初めて見ます」という話がよく出てきます。敗者復活でサンドウィッチマンが選ばれたときには「知らんな〜」という声さえ聞かれました。どちらが良いというわけではないし、人それぞれで一概には言えないと思うけど、そういうどのぐらい見ているかによってもジャッジに差が出ることがあるような気がします。

あとは、決勝で審査をする方々の発言は、おそらくご本人が思っている以上に影響力があるんだと思います。それは視聴者の取り方次第でもあるわけで、冷静さや、ひいてはメディアリテラシーなんてことの重要性なんかも感じたりします。

私は今年も敗者復活戦の会場で決勝戦を見ていましたが、今回はサンドウィッチマンの決勝1位突破、そして優勝という結果に、例年以上にお客さんも盛り上がっていました。アリーナ席はテレビの映像を映すスクリーンが見えず、テレビの放送が始まるとほとんど誰もいなくなってしまったのだけど、「中継が入るので、アリーナ席に集まってください」というアナウンスが入るとたくさんの人たちが協力していました。誰のファンであるかにかかわらず、「みんなで選んだ代表」という名の下にサンドウィッチマンを応援していたと思います。その様子はいつにも増して幸せな光景に見えました。

早くも2月までスケジュールがいっぱいだというサンドウィッチマン。いろいろ難しいこともあるかもしれないけど、ガシガシ突き進んでいってほしいものです。しかし、トークライブ行きたかったなあ…(涙)。

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