あなたに会えてよかった

昨日、「のちほど〜」と言ってそれっきりになっていた『なつばん』の感想など。

友近P&ナベアツMC なつばん’08』(テレビ朝日

「過去の映像で当時を懐かしむ番組」風の、友近さんのこだわりが見え隠れする番組。関西ローカルで放送された『友近人生ツアー』あたりのノリが、関東ローカルで見られるとは思いませんでした(笑)。

内容は、スタジオにいるゲストが過去の映像を見てあれこれ話をするんだけど、ピックアップされているのはだいぶ前のアーカイブ映像ではなく、ここ1,2年にあったとされるものばかり。「あったとされる」なのは映像がすべてコントだから(苦笑)。すべて「ありそう」な感じに作られていて、おなかを抱えて大笑いというより、ニヤニヤが果てしなく続く番組でした。

中でも、旅番組仕立てのコント「旅のにほひ」は大好き。チュートリアル・徳井さんと友近さんがベテラン俳優2人に扮し、若かった頃の思い出を語り合いながら観光地を散策した後、温泉旅館の夕食に舌鼓を打つ、みたいな「ありそう」な流れなんだけど、出てくる会話もいちいちステレオタイプ独自の健康法とか、さまざまな苦労をくぐり抜けてきたことをサラッと語るとか、「ボクが独身なら(結婚相手に)立候補してますよ」とか、アーカイブを引っ張り出さなくても見たことのあるやり取りのオンパレードでした(笑)。さらに友近さんの服装はブラウスと靴、さらにネイルも黄色というあたりに平山みきを感じたりして(苦笑)。だってラッキーカラーだもの。

ほかにも、友近さんの女子アナものや、なだぎ武さんが『相棒』の水谷豊っぽいキャラで工場見学に行くコント(最後はなぜか『カリフォルニアコネクション』PVの完全コピー)、プロフェッショナル 仕事の流儀』風のドキュメンタリーなどがあり、それはまさに友近さんの単独ライブ状態。MCとしても渡辺あつむさんとともに、番組のあちこちに「ありそう」を散りばめまくっていました。また、スタジオゲストっぽく出演した木之内亮さん、バッファロー吾郎・木村さんや夏川純さんも「ありそうな受け答え」でしっかりお付き合い。そんな様子や映像に、唯一、ブラックマヨネーズ・小杉さんだけがツッコミまくっていましたが、たぶん、小杉さんの感性が正常です(笑)。

もうね、あの番組全体の雰囲気がたまりませんね。ジワッとした面白さというか、噛めば噛むほど味が出るスルメ的というか。単独ライブのVTRばかりを集めた『一生懸命すぎて伝わらないVTR選手権』(ファンダンゴTV)もアホほど繰り返し見たけど、これもそうなっていくんだろうなぁ、私の中で。全力のバカバカしさに喝采を。

※期間限定・超シロート目線「『EURO2008』を眺めて」
せっかくWOWOWに入ったのに、早くもダイジェストでフォローせにゃならん状態(苦笑)。しかし試合もさることながら、解説も意外と聞き逃せないわけで。特に、実況席にボールが飛び込んできたり、周囲を各国の解説者として呼ばれた往年の名選手たちに囲まれ、しかもデサイーの飲みかけのドリンクが手の届く範囲にあることに反応したりする宮澤ミシェルさんは「名言」を残してくれるんじゃないかと期待しております(笑)。