お笑い芸人はライブが命

ああ、見逃しました。『真夏の爆笑ヒットパレード』。千鳥も出たんですよね〜。東京ダイナマイトも?ビデオの準備もして、あとは録画予約のスイッチを押すだけだったのに…。でも、今日は後悔の度合いが低め。だって『M−1ツアースペシャル』に行ったから。

『M−1ツアースペシャル』は毎年恒例となったM−1グランプリの昨年の準決勝・決勝進出の芸人さんたちによるライブ。全国各地で行われたこのライブも今日の東京が最終日でした。出演したのはオリエンタルラジオバッドボーイズ東京ダイナマイト磁石スピードワゴンタイムマシーン3号トータルテンボス南海キャンディーズ千鳥POISON GIRL BAND笑い飯麒麟タカアンドトシの13組(だいたい出演順)。いや、もうおなかいっぱい笑わせていただきました。

秀逸だったのは、麒麟タカアンドトシ。どちらも名古屋でお客さん15人の前での営業を終えて来たせいか(笑)、鬱憤を晴らすかのように、満員の東京のお客さんを楽しませてくれました。麒麟は野球中継のネタで、川島さんがいろんなパターンの実況や応援の歌を担当し、それに田村さんが翻弄されるという内容。先月のbaseよしもとガンガンツアー』と同じネタで、その時も面白かったけど、今回は更にこなれた感じで面白さがパワーアップしてました。麒麟のお2人って、どんどん上手になっていくような気がしているのは私だけかなあ?これがM−1の決勝だったら優勝してもおかしくないと思ったんですけど。最近、全国ネットの地上波に登場することが多くなった麒麟ですが、ネタもちゃんと手を抜かずにやってるあたりはすごいと思います。来月の単独ライブは本気で楽しみです

タカアンドトシはいつ見てもハズレなし。何で去年最終決戦に残れなかったんだろう?M−1グランプリってその時の舞台の評価だけで、コンスタントに面白いものが提供できるかどうかの安定性は関係ないというのが、仕方のないこととは言え、残念。だからこそ、いろんな人にチャンスがあるわけですが、今回のライブでは正直、「以前見た時よりつまらない」と思ったコンビもいくつかありました。あの面白さは一過性のものだったか…という感じで。ならば、タカアンドトシみたいにいつも確実にお客さんを笑いの渦に巻き込める、わりと正統派の漫才をやる人がもっと高く評価されれば良いのになあと思います。そしたら、こういうオーソドックスなタイプの漫才をやりたいと思う人も増えるような気がするのですが。いや、そう思っている人や実践している人はたくさんいるのかもしれませんけどね。どうも派手な方ばかりが目に付いてしまうもので。

というわけで、やっぱり漫才もテレビよりライブで見る方が数倍楽しいなあ。またいろいろ見せてね。