河本先生とお勉強

最近、ニュースも新聞もちゃんとチェックしてなくて、世の中の動きで把握しているのは、次長課長がいろいろな番組に引っ張りだこということぐらい(苦笑)。というわけで、昨日は『バカなオトナ必見のニュース!「ボロキャス」』でちょっとだけお勉強しました。先週芸人漢字王決定戦をやっていた、『ドスペ2』の企画。今回は、最近のニュースをお笑い芸人さんとグラビアアイドルが分かりやすく解説する、という内容です。

司会はよゐこ山口もえさんで、ニュースを解説するのは次長課長・河本さん、おぎやはぎ・矢作さん、カンニング・竹山さん、そして安田美沙子さん。この人達のバックアップをするのがニュースキャスターの宮川俊二さんです。それぞれが北朝鮮6か国協議、郵政民営化個人情報保護法、クローンといった難しい事柄を解説してスタジオの観覧者に採点してもらいます。で、最高点を取ったのは竹山さんでしたが、私が一番興味深く聞いたのは河本さんでした。ひいきとかじゃないと思うけど、たぶん。

河本さんが解説したのは北朝鮮6か国協議」アメリカ、ロシア、中国、韓国、北朝鮮、そして日本の6か国が集まって、北朝鮮の核問題について話し合う会議のことですが、正直、この番組を見るまでは「何のことやら…」という感じでした。河本さんは、北朝鮮に対する食料支援を「食事をおごる」ことに、核をたばこに置き換えて説明。アメリカが北朝鮮に「おごってやるから核を手放してね」と言ったのにおごってばかりで要求が通らない。それに、大国が小国をいじめてると思われるのもイヤなので、北朝鮮の近隣の4か国を交えてみんなで説得してちょうだい、ということで始まったのが6か国協議なんだそうです。でも、アメリカが「核を放棄してね」と言っているのは、自分もタバコを吸いながら「アンタ、禁煙しなさいよ。引き出しに隠してるのも全部捨てて」と言ってるのと同じ状態なんだとか。北朝鮮が核保有を認めたことについては「それまでこっそりタバコを吸ってたのが、“吸ってたで”と言い切った」…そうだったのかあ。話の進め方も面白くて、思わず聞き入っちゃいました。

ニュースって難しい言葉の羅列だと見る気もしないし、途中で情報を逃すとさっぱり分からなくなってしまいます。でも、こうやって分かる程度の目線まで降りてきてもらうと理解できるし興味も出てくる。NHKの週刊こどもニュースでもニュースを分かりやすく伝えていますが、この番組はそれとはまた少し違う雰囲気。ニュースステーションで成らしたテレビ朝日らしい企画という感じで結構面白かったです。グダグダな説明の人もいたけど、それはそれでご愛嬌ってことで。

ちょうど昨日は日本テレビ世界一受けたい授業「分かりやすく伝える技術」という授業をやっていました。自分では分かっているのに相手にうまく伝わってない時があるけど、それはなぜか?という話。要は相手の立場に立って説明することが大事なわけですが、これって意外と難しい。友達と話していても、つい自分目線で伝えてしまいがちで、あとから補足説明をしまくったりするぐらいだから、相手が多くなれば多くなるほど分かりやすく伝えるのも難しくなるわけで。そう考えると、河本さんはニュースをちゃんと理解しただけじゃなくて、「聞く人の立場になる」作業がうまくいっていたんじゃないかと思います。難しいことに限らず、身の回りのエピソードを面白おかしく伝えられる芸人さんたちって、こういう聞き手を意識する作業が自然とできてるってことなのかも。

しかし、河本さんがホワイトボードの前で説明しているところを見ると、どうしても次長課長補習授業のコントを思い出さないわけにはいきませんでした。メルカトル図法の地図がエビに化けてタイムサービスで売られたり、元素記号の覚え方が「酸素、水素、てっちっそ〜」だったり。あのコントのせいかな、ホワイトボードの使い方がうまかったのは。