青島先生をチェックせよ!

昨日ちょっとだけ書いた世界一受けたい授業の話を。実は、この番組はすごく気になっているんだけど、他の番組とバッティングして、せっかく録画したのに見そびれたりとか、ちょうど他の雑事で切羽詰ってる時だったりして、結構逃しています。内容は大体皆さんご存知だと思いますが、ゲストのタレントたちを相手にその道のプロが授業をするというものです。司会は校長役の堺正章さんと教頭役のくりぃむしちゅ〜上田さん。有田さんは学級委員長です。

この間は、最近ちょくちょくお見かけするようになった、音楽家青島広志先生が登場。この青島先生って、妙に特徴のあるスーツを着ていたり、頭髪が寂しかったり、しぐさが微妙にフェミニンな感じだったりと、一見ツッコミどころ満載な方。でも音楽の才能はすばらしく、東京芸大を首席で卒業し、今は指揮者やピアニスト、作曲家などとして音楽の分野で幅広く活躍していらっしゃいます。私が初めて青島先生を拝見したのはタモリ倶楽部で、その時は難解な現代音楽を実際に演奏しよう、という企画でした。ちょっと聞くとどれだけ難しい内容なんだ?と思ってしまいますが、そこはタモリ倶楽部、良い感じにゆるくてとっつきやすい現代音楽講座でした。ゲストには 130Rほんこんさんもいたぐらいですし。ぐるぐる音符が回っている変な楽譜の曲を弾いたり、ジョン・ケージのずーっと休符の「4分33秒」を途中まで(笑)再現したりしていました。その時から、芸術に秀でた人らしい、独特の雰囲気が面白いなあと思っていたし、何より青島先生自身がすごく楽しんでいる感じが印象的でした。

で、先日の『世界一受けたい授業』の講義は「クラシック想像力活用法」。音楽をただ聞くのではなく、情景を想像しながら聞いた方が楽しいですよ、という話です。『舞踏への勧誘』という曲では、高音部を弾く右手が女性、低音部を引く左手が男性を表していて、両方の掛け合いで男性が女性をダンスに誘う様子を出したり、『セビリアの理髪師では細かい動きで夜にそうっとお城を抜け出すさまを表していたり。言われてなるほど、と思うことも大事だけど、そうやって自分で想像力をフル回転していろんな情景を浮かべるのは脳のトレーニングとしても重要みたいです。そして最後に、オペラ『魔王』のある場面を出演者の朗読と青島先生のピアノで再現したのですが…画面にはなぜかその情景がアニメで流れていました(涙)。せっかくの締めくくりに、視聴者が想像力を働かせる余地なし…。昨日の話ではないけど、分かりやすくするのは大事ですが、時と場合によりますね。残念だなあ。

ところで、ちょっと調べてみたところ、青島先生はご自分のホームページをお持ちでして、少女マンガなどにも造詣が深いようです。マルチな方ですね〜。ちょっと目が離せないタイプかも。またのご出演をお待ちしております。