Everything must go

ハマりました、『虎の門 いとうせいこうナイト 第3回紹介王決定戦』。芸人さんたちがそれぞれ3組の人物を紹介する、という番組なのですが、登場するのは一般の人で初対面。当然、情報もゼロ。じゃあどうするのかというと、要するに口からでまかせ(笑)です。制限時間は1組1分。名前や年齢や職業、なぜこの人が番組に出てきたのか、といったことを説明し、さらにその間には他の出演者からの容赦ない質問にも答えなければなりません。いかに素早く面白くてつじつまの合った話をするか、瞬発力が試されます。

MCはいとうせいこうさん、審査員はくりぃむしちゅ〜勝俣州和さん、MEGUMIさんとアンタッチャブル・柴田さん。紹介に挑戦したのは、アンタッチャブル・山崎さん、ますだおかだ・おかださん、ほっしゃん。さん、ふかわりょうさん、土田晃之さん、村上ショージさん、カンニング・竹山さん、南海キャンディーズ・山里さん、おぎやはぎ・矢作さん、劇団ひとりさんでした。このメンバーが2組に分かれて予選を戦い、1人ずつが決勝に進みます。

今回、ご出演いただいた一般の方々は「オリックスの2軍の抑えピッチャー(得意球はナックルボール)」「サムのバックダンサー(すごい後ろにいるけど、将来は前で踊りたい)」「伝説のパン職人(生地をこねるとイースト菌が生きて、ビフィズス菌になってしまう)」「8月だけでガリガリ君を1万4000本食べた女性(地球の幸せのために食事もせずに食べ続けている)」など。苦しまぎれの説明は思わぬ結果を生み出し、話のつじつまが合わなくなって「映画監督(代表作は『ダイハード2』『クイール』)」と紹介されたおばさんが「普段は精肉店を経営している」ことになったり、ブラジルの日系3世の女性が「ブラジル滞在の目的は観光」になったり。VIVA!追い詰められた時の偶然の産物。

結局、冷や汗モノの予選を勝ち残ったのは、決勝進出が嫌だった矢作さんと、出てきた人がたまたま全員“知り合い”だった(と言い切った)劇団ひとりさん。矢作さんは「ジャケットを作っている人(ケータイを入れるためにと胸ポケットを考案)」「マッスルさん(外国人。筋骨隆々の理由は運動ではなく、ステロイド)」「旦味<たんみ>さん(フードコーディネーター。地下鉄好きが講じて、地下鉄丸の内線が一度地上に出ることを提案)」を、劇団ひとりさんは「19歳の体育教師(“とにかくうなずく”教え甲斐のある生徒を見つけたことがきっかけで、異例の早期教師就任)」「女性ボクサーと男性セコンド(リングネームは“ジャガー2番”)」「サーファー(日焼けしたくないので、日焼け止めを塗っていて色白。カツカレーの食べすぎでポッチャリ気味)」をご紹介。劇団ひとりさんは最後の方が“知り合い”でしたが、残念ながらこの有利な状況を生かせず。第3回紹介王に輝いたのは矢作さんでした。

それにしても、この番組は決勝進出者より予選で勝ち残れなかった人達の表情の方が晴々としている様子(笑)。以前、別の番組でほっしゃん。さんが「スベった時のことを想像しただけで えずいてしまう」と言っていましたが、たった1人で多くの人に立ち向かうのは並大抵のプレッシャーではないんでしょう。しかも、この番組では外野からガンガン質問されるわけですからね。見ている側としては、大いに楽しませていただきました。ある意味、感動したっ!

さて、来週は『ドスペ2!』の枠で板尾竜王の独りしりとりがあります。『紹介王決定戦』も録画保存モノでしたが、来週の板尾竜王がたった1人で1時間しりとりをするというこの番組も絶対見逃せませんぞ。

そろそろHDDレコーダー買おうかな…。