夏の扉

テレビによく登場する若手芸人の筆頭株でもあるインパルス。もはや出演番組は追いきれないぐらいになってしまいましたが、それでもほぼ毎回欠かさず見ている番組があります。それがファンダンゴTV『てっぺん インパルセンス』です。

『てっぺん』は月曜日から金曜日の深夜12時から1時までやっている番組。MCは毎日日替わりでさまざまな芸人さんが担当しており、企画内容もそれぞれに異なります。インパルスは木曜日の担当で、『インパルセンス』という大喜利ゲームをやっています。ゲームを進めるMCは堤下さん。板倉さんは「ゲストパルセンジャー」と呼ばれるゲストの芸人さんと対戦します。毎回、1つのお題に従った答えを一般視聴者から募集し、その中から面白いもの8つずつを板倉さんと、ゲストの芸人さんがそれぞれ選んでカード(フリップ)に記入。これに自分で考えた答え2つを加え、合計10枚ずつのカードで対戦します。そして、3人の審査員のポイントに従って、相手が持っているポイントを減らしたり、自分のポイントを増やしたりして競い合うわけです。最後に残ったポイントが多い方が勝ちです。

で、この『インパルセンス』では先週からサマーリーグ2005」を開催中。いつもは板倉さん対ゲストの1試合しか行われませんが、「サマーリーグ2005」では1回の放送で2試合を実施。板倉さんと3組のゲストが総当りで対戦し、上位2組が決勝に進みます。今回、「サマーリーグ」に参加したのは、板倉さんの他、ダイノジルート33あべさくあべこうじさんと佐久間一行さん)。すべて今までにこの番組に出演したことのあるメンバーです。

基本的にこの番組はカードの回答だけで争うことになってるはずなんですが、実はそれと同じかそれ以上に大事なのが、カードを出した後の説明。ウケればさらに話を膨らまして少しでも高い得点を狙い、逆に予想に反する反応の時には、何とか後付けで面白い方向に持って行こうとします。選んだ回答によってお笑い芸人としての感性が試されるわけですから、それも当然のこと。今回はダイノジが言い方だろ?というところでグイグイ押してきたり、ルート33の堂土さんが顔で笑いを取ろうとしたり。キャリアも何もかなぐり捨てて、そりゃあもう捨て身の勝負(笑)。

そして今回、特筆すべきは番組アシスタントとして登場する、ジャンピングニーでしょう。本気の若手芸人のジャンピングニーキヨちゃんさんと八木さんの男子2人組。この番組はファンダンゴTVインターネット(生配信のみ)、地上波のTVKテレビ神奈川・ただし1週遅れ)で放送されているのですが、TVK以外にはジャンピングニーのコーナーがあります。いつもここでは2人が今回のお題に対する自分の答えを披露したり、番組のお知らせをしたりしていて、当然、今週もつつがなく進められるはずでした。ところが、ゲストの兄さん達に邪魔されて思うように進められず、ついに八木さんの方がキレまくることに。画面の下から顔を出してくるダイノジ大地さんやカメラ前を通り過ぎる佐久間さん、途中で帰ろうとする堂土さん、なぜか1000円札を手渡すルート33増田さんに、先輩であることも省みず、「本番中だろっ!」「さっくん!怒りにくいよ〜」「まだエンドトークあるだろぉっ!」「何の金だよっ!ヤバイだろ」「揃いも揃ってよぉ〜っ!」と容赦なく突っ込みます。そんな八木さんを見てダイノジ・大谷さんが一言。「今日は八木ちゃんが芸人として一皮むける日だよ」。いつもならゲストも1組なので、ジャンピングニーがいじられることもありませんが、今回は出演者が多いおかげで彼らにとっても夏のスペシャル感満載。これほどジャンピングニーが、というか、八木さんが輝いた日はなかったでしょう。よかったね、良い兄さん達に遊んでもらって(笑)。

ゲームの進め方以外にも随所にスペシャルな雰囲気が見られる『インパルセンス』。第3回目はゲームはもちろん、ジャンピングニーの成長ぶりも楽しみです(笑)。