やってる本人、大真面目

このブログで一番人気の記事は、おそらく『芸人都市伝説』でしょう。都市伝説って真偽のほどはともかく、盛り上がるし何となく信じてみたくなるところがある。なぜか妙に興味がそそられるんですね。というわけで、先週の『あやし〜い未確認プレゼン・バラエティ トンデモ宮殿』にも妙な事柄を大真面目に紹介する情報提供者が集まりました。

今回登場した話は「一度入ると出られないラビリンス村」「1年で最もパンチラが多発するXデー」「食事をせずに生きながらえている人」「人毛から作った醤油が販売されている」「UFOが作れる人」「眠らなくても生きていける人」そして「未知なる生物(世界一醜い犬・足が96本あるタコ・体長5メートルのイカの大群)」。これらの情報提供者は「情報の殿堂入り」を目指して王様であるきたろうさんに情報を献上。殿堂入りするかどうかは話の真偽ではなく、面白さで決められます。ちなみに、王様の判断の参考となる、面白さの審査をする審査員は半田健人さん、真鍋かをりさんと次長課長。真鍋さんと次長課長は途中までのお付き合いで、その後は原口あきまささんと喜国雅彦さんが代わって審査。そして殿堂の番人こと、MCは陣内智則さんでした。

とにかく濃い雰囲気の話題ばかりなのですが、ラビリンス村に行った情報提供者は結局戻ってきて報告しているし、食事や睡眠なしで生きられると言った人(どちらも同じ人)は実は食事もしているし、眠ってもいることが発覚。UFOを作れる人は明らかに見た目がおかしいし、未知の生物は「ニュース・オブ・ザ・ワールド」みたいな感じの新聞記事を流用した程度だし…と、残念ながらどれも押しが弱い。人毛から作った醤油の話は、実際に情報提供者が醤油を作り、次長課長・河本さんが寿司につけて食べさせられていましたが、結局、理論的に人毛醤油は可能だが、JAS規格で醤油には動物性たんぱく質を使えないため、人毛醤油は販売できない、海外でもたぶん無理ということでおしまい。『芸人都市伝説』みたいに大真面目に語りきるか、『トリビアの泉』みたいに裏取りがちゃんとできているかが面白さを増幅させるポイントのような気がするんだけどなあ…。

そんな中で異彩を放っていたのは「1年で最もパンチラが多発するXデー」を研究した平林純さん。京都大学卒業の科学エンジニアというすばらしい肩書きをお持ちの平林さんは、スカートの丈と下着の丈、階段の角度などを幾何学の方程式にあてはめてパンチラになる条件を計算。すると、普通は500メートル離れたところからでないとスカートの中の下着が見えることはない、という結果にいたったそうです。それでもなぜかチラッと見えることがあるのはなぜか?その理由が「風」。ではどんな風が吹くとそうなるのか、ということで、実際にミニスカートをはいた女性に風を当てて実験をしました。台風並みの強風の時はスカートがめくりあがらず、逆に張り付いてしまってパンチラにならず。ところが、小枝がそよぐ程度の風速毎秒5メートルの風の場合にはスカートもそよそよとめくれ上がりました。

そして平林さんは過去10年間の気象庁の記録で風速5メートルの風が吹く日を調査。すると、パンチラが最も多発する日は9月22日ということが分かりました。もちろん、これは男性の欲望を満たすための研究ではなく、女性を守るために行われたもの。普段、ミニスカートをはくことの多い女性の皆様、来週の木曜日はパンツかロングスカートでお出かけ下さい。ちなみに、平林さんは来週放送される第2回にもご登場で「誰でも必ず巨乳になるブラジャー」の話をしてくれるみたいです。

そういえば、審査員として出演した半田健人さんもかなりトンデモな人。この番組の中でも愛知万博に6回行き、マンホールのふたや階段の手すりの写真を撮っていると話していましたが、以前今は亡き汐留スタイルでは昭和のにおいがするものが好き、ということで、昔の歌謡曲のレコードや、万博の資料を集めていると話していたように記憶しています。また、タモリ倶楽部にも出演されて、その時には高層ビルについての造詣の深さを披露していました。真鍋さんには「男前なのにすごい残念」と言われていたけど、最近流行のヒーローものの番組に出演していたイケメン俳優さんにもかかわらず、見た目と中身はだいぶ違うようで。次回は半田さんの一風変わった着目具合もさらに注目したいところです。