負けるもんか

今やゴールデン進出の足がかりになっている深夜番組。その深夜の時間帯で長年続いているのが、毎度お馴染み流浪の番組タモリ倶楽部でございます〜。

もはや説明不要の『タモリ倶楽部』。毎回、他では考えられないような地味な企画でじわ〜っと楽しんでいますが、今回取り上げるのはペン回し。ペン回しは今や「Pen Spinning」の名前で世界中に愛好者がいて、ただ普通に回すだけでなくさまざまな技があるんだそう。そこで、ペン回しのサイトを運営する塚田さんを先生に迎え、タモリさんとゲストの板尾創路さんとおぎやはぎが指先のアクロバットに挑戦しました。

おぎやはぎの2人は学生時代がペン回し全盛期だったので、普通のペン回し程度ができるのに対し、タモリさんと板尾さんは全くの素人。そんな2人におぎやはぎの矢作さんが「“自然に”こうなって…」とか「“勝手に”こうなる」と説明すると、「それは勝者の理論だ!」と逆ギレ気味。2人とも普通に回す「ノーマル」の段階で苦戦しますが、矢作さんの「これだけでは番組にならない」という当然の指摘により、続いてソニック」「ガンマン」とだんだん高度な回し方を教わります。すると、タモリさんと板尾さんは指それぞれの動きが分からなくなり、指の呼び方さえも危うくなる始末(笑)。板尾さんに至っては技ではなく、矢作さんの手をまじまじと見たり、「ウソついてるやろ?」と不正疑惑まで持ち出して、かなりの混乱状態でした。

矢作さんは人差し指から小指までを移動するソニックまではできたものの、まさにガンマンのようにペンを回してつかむ「ガンマン」はさすがに苦戦。タモリさんはもちろん、板尾さんもこの状況を逃すはずもなく、鬼の首を取ったように「下手くそやな〜」と矢作さんを責め続けます。理不尽な発言に「何でここまでできなかった人たちが…」という矢作さんに対し、「ワンステップずつ(の評価)だから」と負けず嫌いの敗者の理論(笑)。それでも、いろんなことを器用にこなすタモリさんは最終的にノーマルを習得。ところが板尾さんの方は「できないムード」とまで言われ、結局、最後までペンが回転することはなかったのでした。

今回は珍しく、進行役として登場した板尾さん。最初は普段どおり冷静沈着でしたが、途中で思わず熱くなり、進行役はどこへやら。いつものタレントさんのイメージとは違うところが見られるのも、計算のない『タモリ倶楽部』ならではかもしれませんね。

ちなみに、ペン回しにはドクターグリップのペンが最適だそうです。板尾さん並みに苦戦する方はお買い求めいただくとよいでしょう。私もとりあえずそこから始めようかな…(苦笑)。