視聴者もちょっとしんどい

毎日ビデオデッキがうなりを上げております。テープはたまる一方なのに、次々とスペシャル番組が放送され、新番組が始まり、もう何が何だか…。そんな中で、まずは消化済みの『アメトーク!』『堂本剛の正直しんどいの感想など。

『アメトーク!』(テレビ朝日

いつもは一風変わったカテゴリーで芸人さんを呼んでいますが、今回は「秋の売れっ子芸人スペシャル」。顔ぶれもアンタッチャブル品川庄司劇団ひとりさん、カンニング・竹山さん、青木さやかさん、レギュラー南海キャンディーズといつになく華やか(笑)でした。全員 前に出て行くタイプですが、先輩も含めて芸人さんが多く集まる番組では まだ苦労や戸惑いが多い様子。アンタッチャブル品川庄司劇団ひとりさん、竹山さんは27時間テレビ』(フジテレビ)恋の大かま騒ぎ出演で大いに反省し、欲求不満を抱えていたんだそうです。劇団ひとりさんに至っては、未だに頭の中で自分が面白くなる方向にシュミレーションをしてるんだとか。そして「大かま騒ぎ」でもこの番組でも暴露話が出ないことに不満なひとりさんが「暴露話をしてくれ」と他のメンバーにリクエスト。でも暴露するような話がないので、新しいスクーターを買っただの引っ越したのと、普通のプライベートな話をすると「カットでお願いします!」「やめろ、やめろ!」と過剰なリアクション…でも残念、イマイチ!そんなひとりさんが想像する10年後の自分の姿は、ショーパブの司会者。そういう人がいそうだから、リアルで怖い…。

ちなみに、番組的には竹山さんの無理強いされたキレ芸がメイン。ひとりさんは放送中に言ったとおり、オンエアを見て、また自分が面白くなるシュミレーションをしたかもしれないですね…。

堂本剛の正直しんどい』(テレビ朝日

「秋スペシャル 芸能人もみんなしんどい」とこちらもスペシャル。なのに、基本はいつもどおりのぐだぐだ感満載。アンガールズと記憶力を競った「知ったか☆デート」こそ若干力が入っていたものの、さまぁ〜ずとの「コレならオレ勝てるゲーム」では、大竹さんにスペシャルじゃねーの?」と突っ込まれる始末。でも、スペシャル番組が目白押しで、どれもこれもきらびやかというか、ギラギラでお送りしている今だからこそ、このぐらいの力の抜け具合がちょうど良いし、見やすい気がします。『タモリ倶楽部』にも通じるけど、大人が全力でくだらないことをやってる姿は妙に引き込まれる。学校のチャイムの音に合わせてダンスするなんて、普通じゃありえないけど何だか面白い。ピラミッド状に書いた縦線を好きな数だけ消して行き、最後に消した方が負けという「ピラミッドゲーム」も地味なのに飽きない。むしろ興味深いぐらい。深夜に放送していた番組をスペシャルとしてゴールデンで放送したり、枠を拡大したりした番組がけっこうあったけど、『正直しんどい』はいつもの流れをあまり壊さない見せ方でちょっとホッとしました。『アメトーク!』もちょっと脂っこかったしなあ…。たまにはさっぱりした味が必要ですね…(苦笑)。