無敵のおバカ

おおっと、もう木曜日。でも月曜深夜の100人目のバカガチンコ視聴率バトルについて。

『登竜門・ニューカマーズ 100人目のバカ』(フジテレビ)

週変わりでさまざまなディレクターが番組を作る『登竜門・ニューカマーズ』。これまでには、若手芸人が外国人に日本語の意味を教える『フジヤマ日本語学院』とか俳句で対戦する『ハイカーズHIGH』といった企画で木曜深夜に放送していましたが、10月から『お笑い登竜門』を放送していた時間に移りました。

今回は100人目のバカ。1人目の若槻千夏さんから始まって、次々と「自分よりバカな人」を紹介してもらう、言ってみれば「バカ友達の輪」といった内容です。始まりこそ若槻さんで有名人だったものの、その後は濃い素人のオンパレード。例えば、『笑っていいとも!』の「日焼けコンテスト」に出たくて「いいとも」という文字が浮き出るように日焼けしたり、ガンダムのプラモデルを冷蔵庫の中に並べている人なんてのはまだ序の口。怪獣とかヒーローものの番組に異常に詳しく、レポーターのビビる大木さんの生まれた年を聞くやいなや、その年に放送された特撮番組について身振り手振りを交えてしゃべりまくる人とか、歌手や俳人、哲学者、画家などさまざまな顔を持つと自称し、「俺の脳が大英博物館に保存されてると良いなあ」などととてつもない日記「ロマン帳」をつけている早稲田大学卒業の53歳の男性、それから以前『銭形金太郎』(テレビ朝日)にも出ていた、自らを「歩く雑誌」と言い、サンドイッチマンのような感じで背中に日記やら何やらを貼り付けている人などが登場しました。

中でも最強なのが、53人目に登場の「祭りバカ」こと増田さん。自らますだまつりというイベントを企画いるのですが、会場は公民館のようなところ。中に入り、「かいじょう」とひらがなでなぐり書き(笑)の順路案内にしたがって進んでいくと、そこは小さな会議室っぽい部屋…。これが格闘技イベント「第2回 ますだまつりの会場です。主催者の増田さんは元プロレスラーですが、「まつり」の内容はかなりエンターテイメント色が強く、対戦カードは「椅子 対 レスラー」(真ん中に置かれたパイプ椅子とレスラーが戦う。結果は椅子の逆転勝ち…)「ブルーシーター 対 逆エビマン」(“ブルーシーター”はブルーシートをまとった人)「クリーニングハウス石田 対 紙袋」(“紙袋”は紙袋を身にまとっています、もちろん)など、試合よりキャラクターで勝負という感じ。ちなみに、試合の前には、主催者挨拶で入場してきた増田さんが、途中頭を打ったせいで意識を失い、担架で運び出されるという茶番…もとい、アクシデントもありました。

そして見事100人目のバカに輝いたのは、番組MCでフジテレビアナウンサーの斉藤麻衣さん。ここまで来る間にも輪が途絶えたところがあるようなので、99人目の人とは無関係だと思いますが、斉藤アナは番組途中からかなりのおバカぶりを発揮。大統領と首相の違いを説明する辺りから怪しかったのですが、ナマケモノは空想の動物だと思っていた」とか、「かっぱ巻きは××が巻かれていると思った」という勘違いネタに対し、かっぱ巻きはのりで巻いてるんですよね?」と「が」と「で」を思いっきり間違ったりと、天然だけとは言いにくいような発言を連発。一緒に出演していた関根勤さんと倉田真由美さんも笑うしかありませんでした。ちなみに、最終学歴は慶応大学卒だそうです。

「バカ」のショーケースだった『100人目のバカ』。毎週だと濃すぎるけど、たま〜に見たいですね。

※追記※

この記事にコメントもしていただいていますが、ますだまつり」の公式サイトがあるそうです。http://happytown.orahoo.com/masudamatsuri/           右の「リンク」にも入れておきますので是非ご覧下さい!

※更に追記※

12月23日に次回「ますだまつりが開催されます。関連記事はこちら⇒http://paola.cocolog-nifty.com/folder/2005/12/post_5019.html

そして『100人目のバカ』第2弾はこちら

ガチンコ視聴率バトル』(テレビ朝日

毎週、1組の芸能人がプロデューサーとして番組を作り、視聴率を競い合うという内容で、10月からの新番組。司会は久本雅美さん、そして今回のプロデューサーはレイザーラモンHGさんでした。

ちょうどこの日、芸能ニュースで相方の出渕さんの話題が出ていましたが、タイミングを合わせたかのように(苦笑)、今回の番組内容は「売れない相方のキャラをプロデュース!!」。もともとHGさんは『爆笑問題バク天』で漫画が上手な芸人さんとしてあの格好で登場し、これがきっかけになって大ブレークした人。そのため、レイザーラモンがコンビだということもほとんど知られず、出渕さんは1人大阪で不遇の日々を送っていたんだそうです。そんなわけで、HG並みのキャラをつけて2人で売れようというのが今回の目的。

HGさんが考えた、いくつかのキャラになった出渕さんを一般女性20人が見て、全員笑ったら採用することにしたのですが、ロックバンドのギタリスト風で、見えないギター(エアギター)を弾く「AG」、懐かしいカルロス・トシキを意識した「KT」電飾で光る「SG」(シャイニング)などと、どれも不発。一番受けた蛭子能収さんにソックリの「AG」ですら、全員が笑うには至りません。そこで、出渕さん自ら考えたキャラを出すことに。それが「RG」ことリアルゲイ。HGさんのパクリで、服装も東急ハンズなどで売っているHGコスプレグッズ、そして持ちギャグは「フォフォフォフォー」と、もはやプライドゼロ。これにはHGさんも苦笑いするしかありませんでした。

HGさんは他にもやりたい企画があり、その1つが「芸人コラボライブ」。他の芸人さんと遊び感覚でコンビを結成し、ネタを見せるという内容です。HGさんが組みたい相手は、なかやまきんに君。というわけで、実際に2人がネタを披露しました。コンビ名は「ビンビンボーイズ」。ランニングに短パン姿の2人が「外国人あるある」のネタをするんですが、横にはSPがいて、笑わないお客さんに銃を向けます。しかし、ネタの内容は「“こんにちは”程度の語学力で日本に乗り込んでくる」など、銃を向けられても笑えない感じ。でも、見た目は出渕さんといたときより、きんに君の方がしっくりくるんだな〜、悲しいけど。

放送前日の日曜日には大学の学園祭に「レイザーラモン」として呼ばれ、その日の夜は一緒に出演した芸人さんたちと将来のことなどについていろいろ語り合ったのだとか。今や大人気のHGさんとバイトと仕送りで生活し、妻子ある出渕さん。M-1グランプリにも出てるみたいだし、ここで話題をさらえば…ということもあるだろうけど、何せ出渕さんは久本さんに「お前はADか!」と言われるぐらいオーラが感じられない方。まずは自分の力で何とかしていこうと思わないとね。