クイズショウ

ああ、祝日なんですか。そうですか。というわけで、今回はクイズ番組を2つ。千原ジュニアさん司会の『クイズマジジャン』とマニアが競い合った『クイズ王最強決定戦〜THE OPEN〜』です。

『てっぺん クイズマジジャン』(ファンダンゴTV)

毎回、4人の解答者がマージャンの要領でクイズに挑戦する『マジジャン』。解答者には10枚のカードが配られ、分からない問題は捨てて、代わりにテーブルの真ん中に置かれた山から別のカードを引きます。もし、捨てたカードの問題を別の解答者が分かれば、「いただき」を宣言してカードをゲット。そして手持ちの10枚のカードの答えが分かるようになったところで「マジジャン」を宣言し、賞金獲得に挑戦します。しかし、10枚の中には2枚以上のスペシャルカードがなければならず、これがクセモノ。司会の千原ジュニアさんと同じ言葉を連想するとか、隣の人を平手打ちする、といったものから、私生活を暴露する内容まであって、クイズの問題が分かるだけでなく、度胸や運も試されます。先週、先々週は録画放送で何となく物足りなかったのですが、今週からは通常通りの生放送。今回の解答者は島田珠代さん、くまだまさしさん、Bコース・渡辺さん、麒麟・川島さんです。

久しぶりの生放送とあって、ジュニアさんが感覚を取り戻せない場面もあり、番組自体も全体的に序盤はいまひとつ。盛り上がる要素の1つである「いただき」でカードをもらう人がなかなか出ず、ジュニアさんが視聴者に地上波の裏番組『10カラット』を勧めたり、解答者に「引っ込み思案?」と突っ込んだりする始末(苦笑)。個人的には、全体的に問題がいつもより微妙に難しく、絶対分かるとは言いがたいものが多かったような気がします。お笑い以外のタレントさんとのクイズ番組なら、賭けに出たり、笑いに走ったりするところなんだろうけど、皆さん結構ガチです(笑)。

それでも終盤に向かって「いただき」やあと1枚で全部分かる「リーチ」が続々と出たりして、いよいよ!と思われましたが、残念ながら今回は賞金獲得のゴールデンマジジャンは なし。出演せずとも毎週収録を見学に訪れているBコースの渡辺さんは「“村上ファンド”の村上さんのフルネーム」村上ショージ!」(正解は“村上世彰”)と答える豪快というか、失笑というか(笑)、見学の積み重ねを生かせないまま、1問目で退場。4人の中では一番期待が寄せられた川島さんは、スペシャルカードでは純なファンにとっては衝撃の告白(?)もしながら、三木道三のヒット曲」のタイトル『Life is respect』と答えてマジジャン失敗(正解は『Life time respect』)。あえなく賞金40万円を逃しました。

時間切れとなってからマジジャンに挑戦した島田さんも、賞金獲得はならず、スペシャルカード対決で得られる「まあまあジャン」にチャレンジのくまださんも「拳銃を表す擬音をMCと合わせることができる」で「バキュン」と答えて失敗(ジュニアさんの答えは“ズキューン”)。最後は「マジジャン」を宣言した3人が「中途半端なところで間違いやがって…」とお叱りを受けたのでした。

この番組は、今後地上波での単発放送の予定もあるそうで、なかなか楽しみ。4人とも座って手元しか動かないので一見地味ですが、他に似たような方式のクイズ番組もないし、目新しくて面白いんじゃないでしょうか。あとは出演者が度胸一発の賭けに出ると盛り上がるかも。

番組サイト:http://mycasty.jp/teppen_wed/

『クイズ王最強決定戦〜THE OPEN〜』(フジテレビ)

こちらは先日、スカパーのフジテレビ721で放送された番組。見忘れていたのですが、昨日深夜にフジテレビでダイジェスト版をやっていました。出演者はタレントさんではなく、一般のクイズマニア。懐かしのアメリカ横断ウルトラクイズ日本テレビ)でお馴染み、今では番組を制作する側に回っている道蔦岳志さんや同じく『ウルトラクイズ』に出場していた能勢一幸さんをはじめ、過去にさまざまなクイズ番組に出演し、タイトルを獲得して来た人たち8名が対決する、まさにガチンコ勝負でした。

問題は出場者が作成したもの。それがまさに百戦錬磨のマニアな人たちにしか思いつかないような内容で、例えば「ベルサイユ宮殿やカーネギーホールのシャンデリアで知られる、オーストリアのクリスタルガラスメーカーは?」(答えは“スワロフスキー”)とか「おなじみのミュージカルに登場する女性で『エビータ』の夫はファン・ベロン大統領ですが、『エリザベート』の夫だったオーストリア皇帝の名前は?」(答えは“フランツヨーゼフ”)といった調子。ただ単に問題と答えを知っているだけでなく、その伏線も知らなければ思いつかないようなものばかりで、これだけでもため息が出ました…。しかも、こんな問題を1人が40問ずつ作るわけですからね。さらにこの問題、自分以外の出場者が誰も答えられなければ、問題として不適とみなされ、対戦相手にポイントが入る仕組みになっていて、そのあたりのバランス感覚も求められます。…すごいね。

対戦方法は1回戦が1対1の「タイマンクイズ」、準決勝は勝ち残った4人の「早押しクイズ」、そして決勝は再び「タイマンクイズ」。昨日は30分のショートバージョンなので、手に汗握る雰囲気までは感じられませんでしたが、現在、3時間の完全版がネット配信されており、フジテレビ721でも11月26日に再放送があるそうです。『マジジャン』みたいに微妙に難しいどころか、本気で難しい問題ばかりですが、既成のクイズ番組では物足りず、幅広い知識を試したい方々にはお勧めです。やっぱりマニアな人のやることはすごいわ。

番組サイトhttp://www.fujitv.co.jp/cs/quiz/index2.html