どかーんと一発

本日2本目。1本目は下の記事を見てね。

昨日はM-1グランプリ』2回戦を見に行ってきました。会場は1回戦と同じ、有明パナソニック東京センターです。

昨年、決勝に進出したPOISON GIRL BANDトータルテンボスをはじめとするシード組も登場した2回戦。さすがに1回戦とは会場の雰囲気も観客の数も違います。私が到着したのは11時すぎでしたが、座席に座れない人もかなりいました。

今回は出場したほとんどがプロで、合格したのもプロだけでしたが、アマチュアの中にも面白いなあと思った人達がいました。他と比べて年齢が高そうな板橋区出身の小学校の先生同士のコンビ。学校の先生の漫才というと、職場の宴会だけで盛り上がる感じぐらいしか浮かばないものですが、このお2人は さにあらず。PTAの前で見せたらどうなのかな〜(笑)というギリギリのネタでありながら、嫌悪感を感じさせず、楽屋落ちにも走らないネタで楽しませてくれました。それから、男女コンビのジェリービーンズ・コレクションは見た目がポップで、ネタはPOISON GIRL BANDみたいな突っ込まずにボケの話に乗っていく感じ。斬新なピザ屋さんの話で面白かったんですが、既に似たタイプがいるのは損かもしれませんね。

このジェリービーンズ・コレクション以外にも、昨日は男女コンビが結構多かったように思います。南海キャンディーズ効果なのか、知らないだけで以前からそういうコンビが多かったのかは分かりませんが…。それと並んで目に付いたのが、兄弟コンビサカイスト、若月、ツインズなどが出場しました。その中で、兄弟であることを十二分に生かしたのが、ざ・たっちライブドアホリエモンこと、堀江貴文社長のモノマネでも知られる双子のコンビですが、昨日の2回戦では、なんとおすぎとピーコに扮して勝負!しゃべり方もそのままに、最後までおすぎとピーコとしてやり遂げました。兄弟コンビの人たちって、大概「僕たち兄弟でやってるんですよ〜」という前フリがありますが、ざ・たっちはそれをすっ飛ばし、いきなり双子であることを見せつけた感じ。「顔と名前だけでも覚えて帰ってくださいね」という決まり文句や、漫才から状況を再現するコントに入る流れ「何よ、アレ?気持ち悪い!」と否定しちゃったのも、ちょっと気持ちよかったな〜。内容も面白かったし、あそこまでやられるともうお手上げです。結局、ざ・たっちこれで3回戦進出を決めました。

今回も最後までは見られなかったのですが、帰宅して結果を見て驚いたことがありました。それは、今年が結成10年目で最後の挑戦となったルート33の敗退。MCのブラザースにも「ベテランの風格」と言われ、ネタ的にも慣れた雰囲気で良かったように思っていたのですが、残念ながら3回戦進出はなりませんでした。1回戦でこりゃめでてーなが合格できなかった時も「何でダメだったんだろう?」と不思議だったのですが、ちょうどその後に『よしもとNSC通信講座』ヨシモトファンダンゴTV)でゲストの放送作家さんを前にお2人が同じネタをやっていたのを見ました。講評は、「面白いし、まとまってるけど、“この2人だからできる”というところがない」という感じの内容で、個人的には軽く目からウロコでした。

ルート33も含め、不合格になった理由はそれぞれあると思います。でも合格した顔ぶれを見ると、素人目に見るうまい下手とか面白い/面白くないということ以外(or以上)に、結成10年以内の若手にふさわしい、挑戦する姿勢とか自分達にしかできない爆発力を持ってることも必要なのかなあという気がしました。

東京では今日も2回戦が行われ、次の週末には大阪で2回戦があります。そして3回戦は19日から始まります!

M-1グランプリ2005公式サイト:http://www.m-1gp.com/top.htm