やりすぎ!

私はファンダンゴTVやライブを見たおかげで、好きになったり、気になったりしている芸人さんが結構います。今回はその中の1人、吉本新喜劇大山英雄さんが出演したやりすぎコージーを。

やりすぎコージー』(テレビ東京

今回は新宿にある劇場ルミネtheよしもと楽屋に隠しカメラを設置し、芸人さんたちの真の姿に迫るという企画。いつも楽しく見ていた舞台の裏側が、まさかあんなことになっているとは!と爆笑…もとい、驚愕の内容でした。

この日はネタと新喜劇という、通常の舞台だった様子。出番が終わったのか、フットボールアワー・後藤さんはギターを弾き、それに合わせて品川庄司・品川さんが歌い、隣の部屋では後藤さんの相方の岩尾さんが眉毛のお手入れをし、新喜劇のシベリア文太さんはカツゼツが悪くて何度も聞き返され、130Rほんこんさんは新喜劇に出演する後輩達と話して場を盛り上げようとしていて…とここだけ見れば、まあまあ想像通りの楽屋風景。ところが、こんな穏やかな風景ばかりが繰り広げられているのではありません。

新喜劇ではノリ突っ込みでお馴染み、ほっしゃん。さんの元相方の宮川大輔さんは、プロレスが好きな上にドSな方(笑)。後輩達に意味もなく殴りかかったかと思うと、技を決め、挙句の果てには後輩が着ているTシャツにハンガーを通し、人もろとも壁につるしてしまいます。そして、上半身裸でレーニングをする品川さんを見かけると、乳毛をむしり、ここでもドSな本領を発揮。少なくとも新喜劇が始まる15分ぐらい前まで、こうした行動が続いていたようです。

でもある意味、宮川さんを上回る危険性を持っているのが「吉本の福山雅治こと大山英雄さん。楽屋入りすると、後輩の挨拶も気に留めず、いきなり定位置である鏡の前に陣取ります。そして、髪型チェックスタート。隣で宮川さんがプロレスをしようとも、後輩をつるそうとも全く動じることなく鏡の中の自分を見つめて、髪の毛の跳ね具合を手で直し続けます。そして、出番までに髪の毛に触った回数は、楽屋入りから帰るまでの3時間で1981回…。しかも、出番前には、独り言のように、得意の『ひとつ屋根の下』の福山さんのモノマネ「あんちゃん…」まで飛び出し、知らない人が見たら危険極まりない行動でした。

そんな大山さんは、番組のスタジオゲストとしても登場。この時にも楽屋に隠しカメラを設置したところ、やっぱり髪をいじり倒してました(笑)。そして、ADさんにスタジオに呼ばれると、楽屋を出る前に最後の髪型チェック。これについて、今田耕司さんを初めとする出演陣が話を聞くと、いじられどころなので周りの人たちがやりやすいように跳ねさせているんだとか。確かに、新喜劇では突っ込まれる部分だし、モップ呼ばわりされてたこともありました。それを意識して大山さんは、髪を切る時に「前から見たら福山、後ろから見たらモップみたいになるようにしてください」(爆)と注文したという話を聞いたこともあります。真面目な方なんでしょうけど、あれだけ鏡の前にいられると、「自分大好き!」のほうが勝っているような気もしなくもないですね。

しかし、念願の『やりすぎ』に出演した大山さんですが、出演者にはかなり不評…(笑)。伊丹空港の騒音に負けない生活を送っていたせいだ、という声の大きさにイラつかれ、「僕で笑いを取ってください」という人頼みな姿勢にもうんざりされ、にもかかわらず、「どうやったら準レギュラーになれますか?」という質問をしてさらにウザがられ…。でも、そんな大山さんも家では息子さんを愛する素敵なお父さん。息子さんが読みたがっていた本を他の子供が読んでいると「お前、何分読んでんねん!」と取り上げ、順番待ちする息子さんの前でいつまでもブランコに乗り続ける子供のブランコを無理矢理止め…とその溺愛ぶりは やっぱり行き過ぎ。これも他の出演者にはヒンシュクを買っていたのでした(笑)。

結局、番組の最後には、いつもルミネで使っている鏡につける「ミスタールミネ 大山英雄と書かれた鏡フレームが進呈されました。フレームはご自身のステップワゴンで無事ルミネに運ばれ、しっかり使われているようです。

ちなみに、この日の新喜劇は130R班なので板尾さんも出ていたのですが、板尾さんは他の人達がいる大きい楽屋の隣の狭い部屋で、1人本を読んだり、爪を切ったりして過ごし、出番が終わると1人で着替え、そのまま帰っていきました。次は宮川さんを呼んで、後輩への暴力について聞こうと言っていたけど、孤独を楽しんでいるような板尾さんにもちょっと話を聞いてほしいなあ。

※本日17時から大山さんがひかり荘に登場します。「あなたの思い出の曲、名曲」を熱唱してくれるみたいです!いつにも増して、福山っぷりが味わえるかも。http://mycasty.jp/hideo/html/2005-11/11-13-181898.html