よぉ〜こそ 笑いの国へ

ガシガシ更新するぞ〜と言った翌日、さっそく書けなかった私。ザッツ豆腐のような根性!といったところで、先日の『やりすぎコージー』を。

やりすぎコージー』(テレビ東京

今回は11月に放送された「やりすぎthe鉄板ショー」の第2回。次長課長ハローバイバイCOWCOWが自慢の鉄板ネタを持って登場、そして今回も審査員は大木こだまひびき師匠でした。

まず、次長課長のネタは「不動産屋」。ポイントは河本さん扮する不動産屋さんの、異常なまでのカツゼツの悪さ。「賃貸」が「きんたい」になったり、「かんじゅっぷんからこんじゅっぷん」は「30分〜50分」だったり。お客さん役の井上さんは意味が分からず困惑しっぱなしですが、河本さんはマイペース。「でんとつとうちゅう」が「全国共通」だと気づいた井上さんに対しても、「……そう言ってますよ」と当然のような振る舞いをします。そんなやりとりがどんどん面白くなっていくコントで、河本さんもネタの説明の中でかなり「鉄板」シールを貼ったんですが、それが災いして実演ではかなり緊張した様子。最初の、足の部分に車がついたコマ椅子でささーっと移動するはずのシーンも舞台が狭すぎてほとんど動けず、「笑いの宝石箱」だと説明した井上さんの家からの交通手段を聞いていくくだりも急にカット。あれってバイクで電車に乗っちゃったり、地下鉄の乗換えがおかしかったりするところですよねぇ…。面白いのに。反対に、いつもはシーンとなると言っていた逆鉄板なところが受けちゃったりしてましたが(笑)、ま、こんなこともあるんでしょう。

ハローバイバイは「結婚式」。金成さんの結婚式に関さんがお祝いのスピーチを読むんですが、それがツッコミどころ満載。読む前に緊張しすぎて、せっかく開いた原稿をしまっちゃうし、読み始めると金成さんと関さんが知り合ったのが200年前だったり、奥さんはフルーツに例えるとドリアンだったり、結婚式なのに下ネタが出てきたり、さらには関さんお得意の関根勤さんのモノマネまで登場するし…という内容なんですが、説明の段階で次長課長以上に細かくシールを貼っちゃって、司会の東野幸治さんに「そのペースで行ったらシール足らへんちゃうの?」と突っ込まれる始末(笑)。結局、実演ではお客さんに受けてはいたものの、ハローバイバイの思惑とは微妙に違うところが面白かったみたい。逆に小鉄板になるはずのところがイマイチで、小鉄板ではありませんでした」というテロップが…。出演者がいるスタジオは大受けでしたけど(苦笑)。それでも関根さんのモノマネは鉄板が認定されました。あれはいいですね〜。

最後のCOWCOWは、漫才ではなくコント。しかも普段ツッコミの山田さんがボケに回るという、変則的な「英会話学校」のネタでした。英会話学校のはずなのに、なぜか先生は山田さん扮する『北の国から』の田中邦衛さん。イラストと言葉が書かれたフリップを見せながら、生徒役の多田さんに言葉を繰り返し言わせます。最初こそ「アップル」だの「ボブ」だのとやってるけど、早くも3つ目からは「ジュン」「ホタル」と『北の国から』の要素が。そしてだんだんと単語の羅列ではなく、ドラマの1シーンを連想させる言葉になっていき、当然「ルールルルル」とキツネを呼んだりもします。その間、多田さんは一切突っ込まず、山田さんの後に続いて言葉を繰り返すだけ。そんな多田さんの見せ場は、ネタの長さを延ばす時に最初にやるギャグ5連発(笑)だそうで。今回はそれも見せてくれたのですが、ああいうのはすごく好き。カッコつけた動きの「男前ジャンケン」とか、「ロート製薬」のCMソングがニート生活」になったりとか、「♪愛しさと切なさと糸井重里〜」(本当は“心強さと”)とか。思わず反芻しますよ、もう。本ネタに入ってからも、ツッコミゼロの力技みたいな感じなのに面白かった〜。私は『北の国から』ってほとんど知らないんだけど、それでもおかしい。あの雰囲気全体で笑わされちゃうんでしょうね〜。

というわけで、第2回の優勝はCOWCOWでした。ちなみに、審査員のこだま師匠も今や鉄板の「チッチキチーで登場したわけですが、ひびき師匠も司会の今田耕司さんのフリに応えて往年の鉄板ギャグ、五木ひろしのモノマネをやり、さらに今イチオシの「ぷんぷんぷ〜ん」もやったわけですが…後者の方は自ら「アカンやろ〜?」と決着をつける有様(笑)。こだま師匠が本気で「あせるわ〜」という日はいつ来るのやら。

なお、次回の『やりすぎコージー』はお馴染み「芸人都市伝説」。サバンナ・高橋さんもご登場のようなので、またあの肩透かし気味な都市伝説を期待したいと思います。