If you're lost, you can look, I'll be waiting

先日、かつて のめりこんでいたことへの気持ちを思い出す機会が2度ありました。

1つは先週行った『ROOTS 66』というライブ。今年40歳になる、1966年生まれのミュージシャンが集まって行ったイベントです。オリジナルラブウルフルズトータス松本さんなど、そうそうたるメンバーが出演しましたが、中でも思わずグッと来たのは、ジェット機宮田和弥さんがジュン・スカイ・ウォーカーズ時代の代表曲『My generation』を歌った時。バンドブームのさなかに登場したジュンスカはすごい人気だったけど、正直、当時はそれほど好きというわけではなかったし、あまりにもピュアな歌詞が気恥ずかしくて、何となく遠くから眺めていました。でもあれからだいぶ時が過ぎ、今年40歳になるカズヤ(あえて敬称略)の『My generation』を聞いて、以前はむずがゆく感じた歌詞も腑に落ちるような気がしたし、むしろいい曲だなと思っちゃいました。今も音楽は日々の大事な要素だけど、前ほど力を注ぐ対象ではなくなり、どちらかというと空気のような存在。でも、もうちょっと音楽への愛情も増量してバランスよく過ごさないとね、などと思いつつ、ビッグポルノのDVDを借りて見たりしています。

それにしても、芸人さんは30歳の声を聞くと「おっさん」だと言う人ばかりだけど、ミュージシャンは40歳になっても意気軒昂。ふけこんでなんかいられないのですよ。

もう1つはサッカーの解説やジャーナリストとして活躍していた富樫洋一さんが亡くなったこと。あまりにも突然の出来事で本当に驚きました。富樫さんは特にイタリアのサッカーに精通されていて、サッカーへの興味がイタリア代表から始まった私は雑誌やテレビでダジャレまじりの富樫さんの話を見聞きしていました。かつては「世界最強」と日本でもてはやされていたものの、最近ではそんな時代はどこへやらのイタリアのサッカーですが、そんな時、富樫さんのような方がいることがどれほど心強かったか。

このごろは以前ほど熱く試合を見られなくなり、その一方で諸般の事情により離れられないものにもなっているのですが、奇しくも今年はワールドカップ・イヤー。この先、悔いを残さないためにも、きちんといろいろなことに目を向けていこうと思いました。富樫さんもきっとどこかで日本やイタリアの活躍を楽しみにしていることでしょう。ご冥福をお祈りします。

今回はいつもと違う分野のことを書いてみました。リハビリとでも思ってやっておくんなせえ。