思い出は面白すぎて?

「最近、心の底から笑えるテレビを見てないなあ〜」と思っていたら、久々に大ヒット保存版の番組に出会っちゃいました!というわけで、先週金曜深夜の『虎の門 いとうせいこうスペシャルナイト』について。

虎の門 いとうせいこうスペシャルナイト』(テレビ朝日

「しりとり竜王決定戦」や「紹介王」などでお馴染みの虎の門 いとうせいこうスペシャルナイト』。今回は「朝まで生どっち」と「エアトリノ2006冬季大会」の2本立てでした。(「エアトリノ2006冬季大会」の感想はコチラ。)

「朝まで生どっち」はいろいろなカテゴリーでのナンバー1を決めるという企画。今回は「日本一不幸な生い立ちの芸人は誰!?」つぶやきシローさん、麒麟・田村さん、メッセンジャー・黒田さん、次長課長・河本さん、そして2丁拳銃・小堀さんがそれぞれ自らの不幸な生い立ち自慢(苦笑)をしました。

既に田村さんの貧乏話は全国区だと思いますが(笑)、今回も味の向こう側に始まり、鳩のエサのパンくずをもらって食べた話とか、小銭を拾う嗅覚の鋭さ、お姉さんの「時速10キロの女」の話(壊れて時速10キロしか出なくなった原付に乗っていたために、友達の間でうわさになった実のお姉さんの話)などをしていましたが、面白かったのは粗大ごみの話。めでたく きょうだい3人で住めることになった頃の田村さんの日課は粗大ごみ置き場のチェック。これでテレビやビデオデッキも2台、3台と手に入れたそうですが、残念ながら肝心なものがありませんでした。それはリモコン…。「リモコンがほしくてしょうがなかった」そうです。そして中学2年生で家がなくなって以降、極限を経験してエピソードに事欠かない田村さんが、視聴者の最多得票を獲得して見事優勝しました。

途中までその田村さんを抑えてトップに立っていたのが黒田さん。関西地区とその他の地域の『なるトモ!』溺愛者の間ではおなじみであろう、子供の頃に2度捨てられた話から、かつて家で食べていたものが今では鯉のエサになっているという話、牛乳パック製の椅子の話はもちろん、他にもさまざまな面白貧乏エピソードが飛び出しました。中でもクリスマスの思い出は涙なくして聞けません。サンタクロースにマジンガーZの超合金がほしい」とお願いした黒田少年。翌朝、枕元には、たんすの上にあった小さい奈良の大仏にツノがつけられたものが置かれていたそうです…。具のない恵方巻を食べてる途中で電気が止められ、真っ暗になった節分の話も切なかったけど、クリスマスも切ないわあ。そういえば、黒田さんは1月の『芸人魂』(フジテレビ)でも貧乏話を披露して優勝してましたね。

河本さんの家は貧しい時期もあったようですが、複雑な家庭環境もポイント。お父さんが5人いて、2番目のお父さんの連れ子は同級生だったために、どちらが兄かでケンカして河本さんが弟になったとか、4番目のお父さんが父親として認めてもらうためにラーメンの早食いに挑戦した、ということがあったそう。確か、4番目のお父さんの話は結局ラーメンを全部吐いちゃったというオチだったと思うんですが、見事に黒田さんにさえぎられてました(笑)。ちなみに、『人志松本のすべらない話』(フジテレビ)でお馴染みのお姉さんの3人目のお相手は、やっぱり男性じゃなかったみたいです。

小堀さんは、生い立ちよりも今現在が大変なことになっていて、「黒田さんと田村君の話は面白いけど、本当に不幸なのは小堀さん」と言われる始末。以前、『やりすぎコージー』で仲良さそうにしていたご両親が2度目の離婚をし、いろいろ大変なことになってるみたいです。しかし、最初の離婚の後、お母さんに引き取られた小堀さんが40万円でお父さんに渡された話はすごいよね。黒田さんは捨てられるよりましだと言ってたけど(苦笑)。

この4人に比べると「良いとこの子」だったのが、つぶやきさん。実家はトイレが水洗じゃないとか、お風呂は薪で焚くとか最近では珍しいタイプの家で、誕生日プレゼントと言われた自転車は実は家族共有のものだったりもしたそうですが、他のゲストに比べたらまだ幸せ。ただ、蚊帳(かや)の話はすごい。壁沿いにつるしていたそうですが、それは横の1面が破れていたため。どんな入り方をしようとも蚊に刺されていたそうです(笑)。

次に続きます。