言ってみりゃボディー・ブロー

意外においしかったなあ、レモンそば…。というわけで、昨日に続き、深夜の新番組の感想です。

The Frogman Show』(テレビ朝日

先週から始まったアニメ番組(関西地区は1週遅れ)。とは言え、私が見たのは今週が初めて。アニメって私にとっては一番ノーマークになりやすい分野なので、『The Frogman Show』のことも全然知りませんでした…ごめんなさいぃぃ。このアニメを作っているFrogman蛙男商会)さんは、作品のネット配信などでかなり名の知れた方みたいです。

そんなさんのFrogmanさんの『The Frogman Show』はひたすらチープでシュールな30分。映像は、かつて放送された『ウゴウゴルーガ』に馴染みそうな感じで、動きは必要最低限。『FNS 地球特捜隊 ダイバスター』(フジテレビ)あたりが気になる方には かなりツボでしょう(私を含む)。そして、驚くべきは、作品の監督の他、脚本、キャラクターデザインから声の出演にいたるまでをFrogmanさんが1人でこなしていること。すごいですね〜。すばらしき脱力系。

さて、番組は秘密結社 鷹の爪』と『古墳GAL コフィーちゃん』の2本立てで、『鷹の爪』の方は東京は千代田区麹町にある、ベンチャー秘密結社「鷹の爪」が舞台。世界征服をもくろんでるらしいんだけど、リーダーの総統は気弱で涙もろいし、戦闘主任の吉田は総統に忠実なおバカさんだし、戦闘員のフィリップは普段からマイクなしではしゃべれない臆病者だし、と世界征服には程遠いメンバーばかり。さらにマッドサイエンティストのレオナルドという登場人物がいて、その姿はどう見ても熊、というか、熊のぬいぐるみ(笑)。でもそれを指摘されるとすごい勢いでキレます。レオナルド熊なんて懐かしいことを言っちゃいけないのよ。

そんな設定の中で繰り広げられる話だから、フツーに進むはずもなく。今回はレオナルドが発明した怪人製造マシンが騒動を巻き起こすという話だったけど、吉田とフィリップと牛が合体した化け物ができるわ、分離した後もフィリップと牛の中身がごっちゃになってるわ、人間の男性とたんすをくっつけた怪人を作る理由が「男は引き出しが多い方がいい」から(笑)だわ、訳が分かりません(苦笑)。今回は、フィリップと牛の中身が入れ替わったまま「To be continued」になったけど、次はこの先の話になるんだろーか?

2本目の『古墳GAL コフィーちゃん』前方後円墳の女子高生、コフィーちゃんとその家族や友達が巻き起こすセメタリー(墓地)・コメディ。…こちらも「何のことやら?」ですね(笑)。登場人物は見た目こそ古墳だけど、中身は人間と同じ。前方後円墳一家に生まれたコフィーちゃんは都立古墳高校に通う女子高生でかわいらしく、古墳少女憧れのニントクくんにフォーリンラブ。そのコフィーちゃんに恋心を抱くのが、幼馴染で四隅突出方墳丘墓のダニエル。そして、いまだにガングロ気味(笑)のドロシーはコフィーちゃんの敵役…といったメンバーで話が進むらしいです。ちなみに、コフィーちゃんのペットは馬型埴輪の上田。「タテガミを金髪にし、怒ると竹刀を振り回す」そうです…。下の名前はウマノスケ?

今回は、古墳高校にアメリカから転校生が来るという話。転校生のエルビスの墓」くんアメリカから日本の文化を学びに来たのに、侍がいた時代はとうの昔に終わっていてガッカリ(苦笑)。そこでコフィーちゃんたちクラスメートが日本の文化を体験させようと、町娘が借金のかたに吉原に売られていくシーン(なんで?)を演じます。でもエルビスの墓くんは、これが芝居だと気づいていました。そして、アメリカナイズされた日本を悪く言うのだけど、そんなエルビスの墓くんにコフィーちゃんは「人種や肌の色、中の人の埋葬方法が違っても仲間はずれにしないわ!」…古墳とお墓だからね(笑)。

その後には、なぜかアメリカ初代大統領、ジョージ・ワシントンの墓が登場。ダニエルの頭の上に生えた桜の樹を切りたがって追いかけてくるんだけど、そのときのせりふが「切らせろよ〜、後でちゃんと謝るから」(笑)。笑い飯なら仏様も彫っちゃいますね。

…どうです?ついて来られそうですか?(笑)ちなみに、蛙男商会さんのブレイクのきっかけは菅井君と家族石という作品だったそう。今、見られるのはネット配信の1作だけみたいですが、ご興味のある方はコチラからどうぞ。そして、『鷹の爪』と『コフィーちゃん』もここでちょっとだけ見られます

どうやらキャラクターグッズなんかも売られてるみたいで、正直ヤバイです。こういうことにお金を使うのは やめたいのに…。チンピュロスポーン。