だけどまわりの仲間達といれば

引き続き東京と大阪の若手のコントイベントの感想を。

『吉本NEXT GENERATION×ベースユニットコントアワー』(ルミネtheよしもと)

正直言って、前日と違って東京組の作りの荒さが気になりました。全部で7本あったうち、東京組は5本。そのうち2本は出演者が1人ずつ出てきてアドリブでコメントを言ったり、動きや衣装で笑わせたりするような内容。そういうのも嫌いじゃないんだけど、ぐだぐだ感は否めなかったような…。やっぱり東京はテレビが近い分、キャラ頼みになりがちということなのかなあ。期待していただけに、ちょっと残念でした。

ただ、東京組の最後にやった『密着24時〜広場にたむろする若者達〜』は、それぞれの持ちネタをいい感じに使ってて面白かったです。出演者はコンマ二センチ、永井佑一郎さん、オリエンタルラジオチーモンチョーチュウハイキングウォーキングオリラジとハイキングウォーキングのQ太郎さんのバスケチームに永井さん、チーモン・菊地さん、ハイキングウォーキング・松田さんのグループが挑みます。ちなみに後者のグループは3人とも永井さんみたいな衣装にメガネといういでたち。アクセルホッパー仕様ではないのよ。でも3人で協力して「♪パンパンスパパン」とネタもやってました。オリラジ&Q太郎さんチームも武勇伝をやってたけど、こちらはQ太郎さんが中心だったせいか、かなり字余り(笑)。でも互いのネタでは決着がつかず、両者の争いはゲームで決めることになります。

どんどん膨らむ風船を持たされて武勇伝を言っていくものや、せんだみつおゲームの「♪パンパンスパパン」バージョンをやった後、最後の対戦はあっち向いてホイ(笑)。それでも最後は両者が仲良くなり、めでたしめでたし…と思いきや、そこに「ど〜も〜」とハイテンションのコンマ二センチ+チーモン白井さんの3人組が。結局、3組が仲良くなるんだけど、オチはコンマ二センチお得意のパイプいすでひっくり返るアレ。何かね、面白かったです。しかし、オリエンタルラジオが武勇伝をするときより、永井さんの「♪パンパンスパパン」の方が歓声が大きかったのはびっくり。ルミネに来るような人たちには、もはやそういう感じなんですかね。

base組は東京組が終わった後の9時ごろにやっと登場。順番が後になったのは、何か事情があったのかな?コントは2本とも面白く、最初の『カルロス』ダイアン・西澤さんがブラジル人のカルロスとして、うっとおしい役を演じていました。日本人のクラスメートと友達になりたいのに、接し方が下手で周りに引かれまくりのカルロス。そのカルロスが近づきたいクラスメートが中山功太さんととろサーモン・村田さんでした。西澤さんや村田さんも良かったけど、中山さんはやっぱりいいですね〜。演じる役柄に、一見普通の人でもどこか一筋縄では行かないところが見えるような気がします。このコントでは、前日出演のなかったフロントストーリーの清水さんもちょっとだけ登場。ここでも少し歓声が上がってました。

2本目の『地球最後の日』は地球が終わりを迎える日の人々の様子をシチュエーションごとに描いたコント。この世が終わる1時間前に彼女に別れを切り出される男性や右翼みたいなグループ、仕事をしながらそのときを迎えようとする風俗嬢が登場する中、最後に出てきたのはその筋の方々。瀕死の傷を負い、地球がなくなる前に命が尽きてしまいそうな組長は、子分たちに「オレを笑わせろ」と命じます。天津・向さん、ジャンクション・原田さん、ダイアン・津田さんの3人の子分たちは、事務所にあるものを使って組長を笑わせることに挑戦。つまり、ここからはモノボケです(笑)。津田さんは腹巻を伸ばして昔懐かしいボディコンのお姉さんに。この後はお立ち台に立ったり、金の延べ棒を使ったりとバブリーなボケを重ねます。原田さんは物を使わずにパチスロをする人のモノマネをしたり、向さんは…えーと…ごめんなさい、忘れました(涙)。でも最後は3人一緒にF1レースのときのよくあるシチュエーションを披露。原田さんがドライバー、津田さんが傘を差してレースクイーン、そして向さんはカメラマン。事前に決めていたんだとは思うけど、ぴったりハマって面白かったです。

そんなわけで、base組がうまく締めてくれた感じのするイベントでした。せっかくだから、最後は強引に終わらせるんじゃなく、ちょっと話を聞いてあげて欲しかったなあ。ま、時間の問題もあったんだろうけど。