恋はあせらず

実は去年の11月以降、完全に取り上げるタイミングを逃していた『アメトーク』。ビデオ見倒しの成果ということで、2つに分けて「フリスク芸人」と「たけし軍団」の回について。

『アメトーク』(テレビ朝日

#139「フリスク芸人」

今回の出演者はFUJIWARA土田晃之さん、カンニング・竹山さん、ペナルティ、品川庄司・庄司さん。いったいどんなつながりがあるのかと思ったら、みんなフリスクご愛用のフリスク芸人」さんだったのでした。MC雨上がり決死隊の蛍原さんもフリスク芸人です。

芸能界にはフリスクが手放せない方々が多いそうで、中でもすごいのが「ヘビーフリスカー」と呼ばれるYOUさん。宮迫さんはYOUさんにフリスクを持っていてほしいと頼まれたことがあるのだとか。みんなにものすごくうらやましがられますが、宮迫さんにはこの異様なノリが一切響きません(苦笑)。

現在、日本国内で販売されているフリスクの味は5種類。愛好者はそれぞれに好みがあるのですが、土田さんだけはナシ。それは自分で買わずにいろんな人のフリスクをもらう「ジプシー・フリスカー」だから。ちなみに、別の味を試してみる行為は「冒険フリスク、またはフリスク・アドベンチャーと言うのだそうです(笑)。

その後には、互いのフリスクうんちくを披露したのだけど、原産国が変わったというのはいいとしても、光るフリスクがあるとか、フタの裏に数字が書かれている(でも意味は分からない・苦笑)とか、果てはフタをあけるとかつて庄司さんが住んでいた家の間取りと同じなんて話まで出てくるので、宮迫さんは「金八マニア」のときと同じような表情に。

その宮迫さんの堪忍袋の緒が切れたのは、フリスク・テクニック」の話のとき。VTRで登場のロンドンブーツ1号2号の淳さんは、粒を上まで出した後、いったん横の「前室」に入れ、そのまま口に放り込むんだそう。手を使わないこの食べ方は なかなかかっこよかったんですが、スタジオでは、「必ず1度に2粒出す」と言った庄司さんは勢いでいっぱい出してしまうし、「左右の八重歯でそれぞれフリスクを挟める」と豪語した竹山さんは、時間がかかった上に宮迫さんに真似されてしまいます。

中でも一番往生際が悪かったのがワッキーさん。「振っただけで中の個数が分かる」と断言し、宮迫さんが持っていたフリスクの中身を37個と予想。実際は35個で惜しくも外れてしまいます。ところがワッキーさんは、「さっき八重歯で挟んだ2粒の分が足りなかったんだ!」。そして「(八重歯で挟んだところと数を当てるところを)編集で逆にされた!」と発言。さらに「僕の顔はいいけどフリスクの顔に泥を塗るな!」と愛するフリスクを守ろうとします。…傍(はた)から見ればただの逆ギレですが、さすがはフリスクでつながっているフリスク・フレンド(または“F2”)たち。みんなでワッキーさんの援護射撃をします。ここまでいらだちながらも許してきた宮迫さんでしたが、結局「適当なこと言ってたら、ドツクぞ」。…そりゃそうですね。

『アメトーク』で私が好きなのは、こういうくだらない企画(笑)。宮迫さんと他の出演者の温度差がどんどん開く感じも もはやツボです。『アメトーク』の真髄とも言えるくだらな企画、またお待ちしております。