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はてな』で更新しますと言ってるうちに、『ココログ』のメンテナンスが終わってました(苦笑)。というわけで、『お笑い芸人親子で漫才王座決定戦スペシャル』について。

『お笑い芸人親子で漫才王座決定戦スペシャル』(フジテレビ)

以前、『やりすぎコージー』(テレビ東京)では「もうひとつのM-1グランプリ」と称して、芸人さんがご両親が作ったネタを披露するという企画をやってたけど、こちらの『お笑い芸人親子で漫才王座決定戦スペシャル』は芸人さんがお母さんと漫才をするという内容。優勝コンビには、お母さんご希望の商品がプレゼントされました。

司会はダウンタウン。出場者はレギュラー、インパルス、マイケル、東京ダイナマイト品川庄司オリエンタルラジオFUJIWARAタカアンドトシブラックマヨネーズ(出演順)でした。ピン芸人さんも混じっていますが、それはそれということで(笑)。それぞれの漫才の前には、お母さんとお父さんの馴れ初めや親子にまつわるエピソードをVTRで紹介するコーナーもありました。

優勝したのはブラックマヨネーズ・吉田さん親子の「親子マヨネーズ」。出だしこそどちらも緊張している感じで吉田さんもビミョーに不自然だったけど、ちっとも感謝の言葉を言わない息子にお母さんが平手打ちを食らわせた辺りから、漫才はヒートアップ。看護婦さんをしているお母さんとブツブツの吉田さんだからこそ分かる、皮膚科の薬の名前をちりばめつつ、吉田さんの子どもの頃のエピソードを交えたり、お母さんが衝撃的な子守唄の替え歌(笑)を歌ったり。そして最後はブラマヨ得意の「皮膚科オチ」をお母さんに突っ込まれて終了、とサッカー風に言うなら、まさにビューティフルゴールでした。だんだん勢いづいていく漫才にはワクワクしたし、普通の芸人さん並みに面白かったです。テレビ慣れしてるお母さんたちのキャラの濃さだけが残るかと思っていましたが、意外や意外。素人でもここまでこられるということなのか、こういうお母さんがいたからこその吉田さんなのか分かりませんが、とにかく上手でした

他にはブラマヨの前に出た、タカアンドトシのタカさんとお母さんのコンビ「タカアンドマリ」が印象的。ネタ前の紹介VTRでは他の親子がかなりセキララな内容なのに対し、タカさん親子はめちゃくちゃいい話。タカさんが上京1年後にお母さんに送った手紙が紹介されたのですが、そこには感謝の言葉がつづられ、最後は「お母さんの子どもでよかったよ」。VTRの中のお母さんは号泣。スタジオではお母さんはもちろん、タカさんまで号泣。たぶんトシさんももらい泣き。いきなり番組のカラーが変わっちゃいました(笑)。でもお母さんの希望商品はシワ取りコラーゲン注射(苦笑)。誰も突っ込んでなかったけど、そこはしっかりしてます。漫才の方はタカアンドトシおなじみの「同級生」。トシさんの「欧米か!」が炸裂するあのネタですね。タカアンドマリのバージョンでは、タカさんが話のフリからボケから全部を担当し、お母さんがひたすら「欧米か!」と突っ込む方式に。不安げに息子を見ながら突っ込むお母さんと、さりげなくタイミングを教えてあげるタカさんのコンビはほほえましかったです。

あとは言わずもがなの原西尚子さんFUJIWARA・原西さんの名物お母さんですが、事前に藤本さんに「おいしくして」と指示しておくなど用意周到・売れる気満々。芸人さんたちからはプロ呼ばわりされていましたが、まったくねぇ…。いつもながらの破天荒振りを発揮しておられました。「ハゲとるやないか!」と言われて、堂々と頭を見せちゃうあたりも、ただの素人ならできないもんねぇ…。

それから最後には、審査委員長を務めていたダウンタウン・松本さんのお母さんも緊急参戦。かつて『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』(日本テレビ)の罰ゲームか何かで、早朝に親子漫才をやってませんでしたっけ?…と調べてみたら、アレは今を去ることだいぶ前。すごいですね〜、お母さんもきっと芸歴を積まれたのでしょう。今回の漫才も審査員ぶりも堂に入っておられました(笑)。

「もうひとつのM-1グランプリ」を見たときも芸人さんのご両親ってすごいな〜、何でもやるな〜と思ったけど、そういう協力もあってこその芸人さんなのね、きっと。でもその協力が芸人さんの引きつった笑顔にもつながったりもするのね(苦笑)。なかなか人選が難しそうな番組ですが、予想していたより面白かったです。