M-1、やってます。

やっと見て来られました『M-1』1回戦。でも、野田社長率いるサンズ軍団は見られなかったの。とりあえず、今日、私が見た範囲での感想です。ん〜、今年の大会は面白いかもよん。

M-1グランプリ2006 1回戦第9回』(新宿文化センター)

9月から始まった『M-1』1回戦もいよいよ終盤。今回はエントリー数は200組近かったようですが、欠席者が多かったため、結局150組あまりが2回戦進出をかけて戦いました。

去年の経験から、1回戦は見る側にとってもかなり大変かも、と覚悟していたので、今日は午後から観戦。でも、今年は だいぶ楽しめた気がします。それは1組の持ち時間が2分になったことだけが理由ではなさそう。審査員の方の講評によれば、今年は全体のレベルが上がり、今までなら1回戦を突破できていたぐらいの人たちもここで涙を飲むことになったということです。確かにそういう気がします。もちろん、「ちょっと厳しいな…」と思う場面もあったけど、それがイヤになるほど続くことはなかったもんな〜。どうやら今年の『M-1』はなかなかの大会になりそうです。

さて、今日の1回戦で次への出場権を得たのは31組。ほとんどが事務所に所属するプロの芸人さんたちですが、中にはアマチュアの方やNSCもいて、この方たちの頑張りも期待できそう。プロの中には、舞台やテレビで活躍する人たちも結構多く、普段は1人で活動する あべこうじさんと佐久間一行さんの「あべさく」や、自ら小道具を作ってダジャレを繰り出す末高斗夢さんの「末高斗夢とメグちゃん」というスペシャルコンビもいました。どちらも普段の芸風そのままに、あべさくは軽妙なテンポが心地よく、末高斗夢とメグちゃんはガンガンにダジャレが飛び出していました。メグちゃんってよく知らないのですが、女性のピン芸人さんでしょうか?テンションも高くて、末高さんに負けてなかった気がします。

あとは、普段ならコントをやっているコンビの漫才も見られて得した気分。元自衛隊員と元体操選手の弾丸ジャッキーは、お互いの特長を生かしつつの野球ネタ。自衛隊員のキャッチャーはとんでもないサインを出してしまうみたいです。最後はいつもどおり「はいっ!」「弾丸ジャッキーっ!」で締めてました。そして「男のコント」でおなじみ瞬間メタルもコントを封印して漫才に挑戦。去年は思いっきりいつものネタでしたが、やり方を変えたんですね。ネタは、この世に登場して32年のキティちゃんを芸歴4年のお前が親しげに呼ぶな!という男らしい内容。キティちゃんではなく、キティさんと呼べ、というところまでは まあ分からなくもないけど、チャン・ドンゴンがサン・ドンゴン、『子連れ狼』のお父さんを呼ぶときは「ちゃん」ではなく、「さん」だぁ〜!って…男だねぇ(笑)。漫才用なのか、男らしい決めポーズもあったりして、こちらも持ち味を生かしつつの内容でした。

それから、テレビだとネタ番組のはずなのに、変なところばかりクローズアップされるクワバタオハラも今日の1回戦に出場。当たり前ですが、きっちりネタを見せていただきました。あの番組でも1度ぐらい漫才をやればいいのにね。クワバタさんの自由加減が面白かったです。それと×-GUNから改名した丁半コロコロも出たんですが、芸歴10年は名前が変わればクリアされるの?漫才は楽しかったし、今、『M-1』に挑戦しようという気持ちは純粋にすごいと思いますけど。

他にはマジックをしながら漫才をするオズは、漫才自体も面白かったし、マジックも魅せてくれたし、新しい感じでしょうか。新しいと言えば、鬼ヶ島もある意味そうなのかな?去年も見たんですが、トリオなのに喋ってるのは野田さんという真ん中の人だけ。あとの2人は後ろにジーッと立ってて、場面を再現するコント仕立てのところでは全然関係ないことをし、野田さんが1人大暴走…みたいな不思議なネタをやっています。漫才かと言われれば、なんとも言いがたいのですが、今回、ついにツボを押されまくりました。2回戦も非常に楽しみです。

…と、ここまでは合格した皆様方。惜しくも敗退した方には、銀行員コンビやいきなり水着になっちゃった女性コンビ、そうかと思えば、同じ女性なのに激しい張り手でつっこむ人や、あるいは男女コンビで男性が女性に下ネタ混じりにしいたげられる、という禁じ手大発動の芸人さんもいました。個人的には、モエヤンという女性コンビが面白かったんだけどな〜。小坊主のような格好で登場し、手にはそれぞれ木魚と りん(鉦<かね>)を持って、ラップ風にあるあるネタをやっていました。歌も軽妙で見た目もかわいらしくて、そのうち『エンタ』あたりに出てもおかしくなさそうな感じでしたけどね。また奮起してほしいと思います。

さてさて、今年も芸人さんの厳しい戦いと、お客さんの厳しいチケット争奪戦が繰り広げられるのでしょーか。前者は楽しみだけど、後者は頭が痛いっす。誰かヘルプ・ミー!特にぴあ会員の方は今すぐにでも(苦笑)。

それにしても、『M-1』は燃えますね。ああ、また大阪予選も見に行きたい…。しかし、今年はお財布事情がアレだからなあ…。とか言いつつ、いつか理性を失いそうで怖いっす。『M-1』は麻薬やね(また言ってしまった…)。