助けて!ダメわるマン

祝!『もうギャグしかしない』到着!というわけで、このDVDを買うきっかけを作ってくれた『ダメわる』について。

ケンコバ&小籔のダメわる』(ABC)

関西ローカルで9月に放送された『ダメわる』は、ケンドーコバヤシさんや小籔千豊さんなどが出演したバラエティ番組。ケンコバさんと小籔さんは 今度創刊する雑誌の編集者という設定で、コンセプトにぴったりな人を探すべく取材に出かけます。そのコンセプトは「ダメわる」「1つのものへのこだわりが強すぎて、周りから見ると『ダメ』で『わる』に見える愛すべき男」という、どこかで聞いたことのあるようなアイデアですが、雑誌のタイトルもNEONとパク…もとい、聞き覚えのある名前(笑)。ともかく、ケンコバさんと小籔さんがさまざまなダメわるさんたちに会いに行きました。

登場したのは、商品化できないものばかりを発明する人や、アイドルのライブで独自の激しい踊りをするヲタ芸師の人たち、 『100人目のバカ』で紹介された「ますだまつり」にも参加しているプロレスラー、ナルシストのグループサウンズ・バンドのボーカルなど。『100人目のバカ』テイストな雰囲気は否めませんが、そこは大阪。芸人さんからも大阪ならではの愛すべきダメわるさんたちが出演しました。

ダメわる芸人さんとして出演したのは、『機動戦士ガンダム』のアムロ・レイのモノマネでおなじみの若井おさむさん吉本新喜劇今別府直之さんまるむし商店の東村さん矢野・兵動の矢野さん、そして元芸人・現在素人ギャグマシーン(笑)の村越周司さんでした。

若井さんは当然のごとく、アムロのモノマネコントをしましたが、実はこの方、遅咲きの新人というか、現在33歳で芸歴がまだ4年。30歳を目前にして芸人を志したばかりか、アムロのネタオンリーで勝負しているところが見事ダメわるに認定されました。今別府さんは「新しい麻雀のロンの仕方」「新しい寝返り」を一発ギャグ的にやったのだけど、どうも不発。さらにご本人を目の前にして、ケンコバさんのモノマネまで…。しかも完成度はイマイチ。でも、やってる本人押しまくり(苦笑)。小籔さんからは「新喜劇という笑いの方程式が詰まっているところに所属しながら、そういうことをするのは はっきり言ってどの座長にも報告して…」と、新喜劇の座長としての本気のダメ出しまでされ、こちらもダメわるな実力を見せ付けました。

東村さんは、目の前にあるモノを次から次へと手にとって繰り広げる、ダジャレのオンパレード。コーラで「コラー!」なんていうのは序の口で、水を持っては「ここにウォーターんかい(おったんかい)」、缶コーヒーでは「今のシャレは、ジョージア(上手や)」、ドライヤーは「ドライやねん(どないやねん)」、ほうきは「毎度、ほうきに(おうきに)」と、めくるめくダジャレワールドを展開。ちなみに東村さんは超節約家でもあり、タクシーも安く乗れる会社を探して止めているそうです。でもそのせいで、「(安い会社を)探そうと思って歩いていたら家まで着きました」なんてことも(苦笑)というケチ漫談(Byケンコバさん)まで飛び出しました。矢野さんはクレイジーケンバンドの『タイガー&ドラゴン』を熱唱。芸人さんの結婚式ではおなじみだそうですが、うまい。とてもうまいのですが、したり顔で歌えば歌うほど面白い。しかも、画面の右上には「尼崎のジローラモというスーパーが。いいですね、このチープさ。もう、たまらんです。

そしてそして、最後に登場したのが村越さん。白の全身タイツの村越さんは、トークもそこそこにいきなりギャグを始めます。足を引きずっていたのに段々調子が出てきて「♪足痛いけど乗ってきた」と歌いだしたり、四つんばいになって肘とひざを床につけ、しかもなぜか目を閉じて「今、体のまあるい部分だけで進んでおります」といいながらゆっくり前進したり、とバカバカしいギャグのオンパレード。ところが、そこに乱入したのがサバンナの八木さん。ギャグ芸人としては、素人がこんなことをしているのが許せない!というわけで、2人は対決することに。

八木さんの「♪鯛の小骨は危ないよ」といいながら歩き回る「鯛の小骨は危ないよ行進」には、村越さんが「これが舌打ちを超えた舌打ちや〜っ!んが〜うっ!(←舌打ちに声がついてる感じです・苦笑)」と応戦し、八木さんのじゃんけんのチョキで相手のあごを挟む「じゃいけんは時に凶器になる」には、村越さんが「口(くち)は“い”の形やけど“あ”言うてます」で攻撃。バカバカしさはいよいよヒートアップし、他の芸人さんも思わず参戦。ダジャレ王・東村さんは「時計をこっちにオクロック」と言い出すし、若井さんが「セイラさんのことを考えながら、マチルダさぁ〜ん!」と叫びだすしと、もう収拾がつきません。

というわけで、文字だけでは伝えきれないほど(苦笑)異様なまでにボルテージの高まった皆さんは、八木さんも含めて見事ダメわる芸人さんとして、『NEON』の表紙撮影をしたのでした。ん〜、すばらしい。大好きです、こんな濃厚風味。

肝心の『もうギャグしかしない』ですが、これからじっくり拝見いたします。最初のところだけ少し見たのですが、いきなりワクワクしております。うふふのふ。