ナニは なくとも

前半からの続きです。

base組の合格者では、初めて見た銀シャリが思いがけず良かったです。名前ぐらいしか知らないコンビでしたが面白かった〜。東京でも若手コンビが結構頑張って残っていますが、こういうのを見るとわくわくしますね。小気味いいと言うか。ネタは1週間がきちんと言えないという話でした。あとはラララライ体操」の藤崎マーケットも思った以上に楽しませてくれました。もちろん、3回戦でも「♪ラララライ」だったわけですが、「浮気がバレた時のエクササイズ」は すぐにエクササイズに持ち込もうとしたところでツッコミが入り、それが面白さを増幅させたかな〜という感じでした。ただ、このコンビがもし敗者復活戦に回り、会場が外だった場合は かなりつらいでしょうね(苦笑)。その後のボルトボルズは やりにくかったかもしれませんが、それを跳ね返して見事合格。この日唯一の非吉本での合格者でした。

しかし、この日のキモは何といっても最後の5組でしょう。天津、チュートリアル麒麟とろサーモンザ・プラン9の順で登場しましたが、5組とも万全の戦いでした。特にチュートリアルは、『M-1』ということも忘れちゃうぐらいの面白さ。何だろう、もう普段の舞台を見ているような気持ちでした。それがほめ言葉になるのかどうかは分からないけど、とにかく良かったです。ネタは自転車のベルを盗まれちゃった話。ベルのことを「チリンチリン」と呼びながら、例によって徳井さんが大暴走し、福田さんが気持ち悪がりながらついていってあげてました。パターンといえばパターンなんだけど、3回戦での漫才はその一言だけでは片付けられない気がします。

天津は向さんの脳内友達「まこっちゃん」、麒麟は田村さんがボクサーで川島さんが試合の実況をするネタで、この2組もチュートリアル同様、いつものパターンだったんですが、それでもなお面白い。逆にとろサーモンは久保田さんが詩を書く話で、もはやスカシ漫才にはあらず。前にスカシじゃない漫才を見たときは しっくりこなかったけど、普通のタイプも違和感がなく、ちょっと感動しました。ザ・プラン9は しりとりをするネタでしたが、この5人にかかるといろんなことになっちゃうようで。「M-1で何やってるんだ!」みたいなセリフって何かあざとい感じがしてたけど、なだぎさんの「コンテストやぞ!」は普通に面白かったなあ。

去年はお客さんの雰囲気も出場者の感じも、東京との差は否めない気がしましたが、今年は会場が広くなったせいもあるのか、それほど はっきりした違いは感じませんでした。とは言え、去年のように大阪勢が多く決勝に残っても、異論はないかもなあ…。とりあえず、今週は東京の3回戦があるので、それを見た後でまた感想を書きたいと思います。

余談になりますが、終了後はブログが縁で知り合いになった方と新世界に繰り出しました。文字通り『雨の堺筋』を経験し、『GORO'S BAR』で出演陣が歩いた辺りや ちょっとアレな辺りを巡り、「浅草とか上野の雰囲気だ〜」と言いつつ、最後は串揚げを食べてお笑い談義。日帰りとは思えない充実ぶりでした。面白すぎた〜。嗚呼、誰かアタシをなにわの準決勝に連れてって〜(涙)。

※追記※大阪3回戦に出場しなかった変ホ長調座長・社長は東京3回戦に登場します。新喜劇座長の小籔千豊さんと土肥ポン太さんの座長・社長も楽しみですが、変ホ長調のあのまったりとした漫才がルミネで見られるかと思うと、ちょっと感激。客席がどんな反応になるかも楽しみなところです。

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