やなぎにかぜ

こちらは昨日の『M-1』3回戦第2回@東京について。初日の感想はコチラ、3日目はコチラ、さらに大阪3回戦2日目はコチラよん。

M-1グランプリ2006 3回戦第2回』(ルミネtheよしもと

2日目は1日目より10組近く少ない33組が出場。合格したのはわずか6組でしたが、現実的な数字という気もします。まあ10組ぐらいだったとしても驚かなかったし、このぐらいの数でも不思議はないかな、という感じ。ただ、2日目が6組なら初日はちょっと多めだったかな〜と思わなくもないですけど。

この日の予選は何といってもアマチュアの雄、女性コンビの変ホ長調に尽きるでしょう。この間、大阪に行ったときも一緒に行った方と「大阪の3回戦に出てこないね〜、どうしたんだろうねぇ」と余計な心配をしていましたが、なんと東京3回戦に登場!期待どおり、いや、期待以上の漫才を見せてくれました。相変わらずのローテンション毒舌漫才で、ネタはヒルズ族と合コンする方法。例によって「負け犬」の2人が希望を叶える方法を考えるのですが、選択肢の1つはアナウンスセミナーに出て女子アナになること。でも今さらそんな正当な手続きを踏むのはイヤやわあ、コネがあれば簡単なのになあ、高橋英樹の娘やったらなあ…といったところから話は思わぬ方向に進み、カナちゃんにはドラマに出る夢があったことが発覚。「野心家やなあ」とオダさんが言うのだけど、普通ならツッコミの言葉になりそうなのに、何せテンションが低いので ただの立ち話風味(笑)。この調子で橋田スガコ先生や少年隊のビミョーさ加減を槍玉に挙げるすばらしさよ。あの漫才をここで伝えきれないのが残念ですが、不肖ワタクシ、ルミネで涙が出るほど笑ったのはこれが初めてですっ!というわけで、見事合格。準決勝も楽しみやわ〜。そうやなあ〜…(一応、変ホ長調っぽく)。

他の合格者ではレアレアがよく頑張っていたと思います。最初の亀田三兄弟の親父ネタのつかみは思ったような雰囲気にならなかった気もしますが、その後で挽回。2回戦でも言葉遊びっぽいことをやっていましたが、3回戦は「しゃ」を「さ」、「で」を「でぃ」に言い換えるとかっこよくなるというネタ。モノマネのイメージが強いので、動き系で笑かしに来るかと思いきや さにあらず。結構意外でした。

残念ながら不合格になった中では、トップバッターのグランジは面白かったっす。「本日、前説のグランジで〜すっ!」と地の利を生かしたつかみで始まったネタは、命がけのジャンケン勝負。バカバカしさ極まりないのに遠山さんと五明さんが決闘シーンよろしくジャンケンで戦います。最初の登場でやりにくかったと思いますが、それを払拭するほど面白かったです。ミルククラウン変ホ長調の後の出番。こちらもある意味やりにくかったでしょうけど、留守番電話にメッセージを吹き込むネタで2回戦同様うまいこと行ってました。でも不合格だったんだよね〜。10tトラックパッション屋良さんと同じ事務所の豊さんのコンビ。ツッコミがいるパッションさんは何だか新鮮に見えました(笑)。M-1用コンビみたいですが、ちゃんと面白かったですよ。

全体的な感想ですが、何というか、舞台と客席に温度差のあるコンビが結構いたような気もします。それなりに受けてはいるし面白いんだけど、舞台でツッコミの人が興奮気味に上げるテンションの高さまで見てる側がたどり着けないというか。メリハリがなくて、ただただ大声を出すばかり…と感じる芸人さんもいたりして、その辺が残念だったかなあと思いました。すいません、シロートのクセに。

それにしても、今年は野球のマニアックネタを織り込んでくる漫才が多いですね〜。『細かすぎて伝わらないモノマネ選手権』効果なんでしょうか?それともストリーク効果?ストリークに降った奇跡に二匹目のドジョウはないと思うんだけどなあ…。まあ分かりませんけども。でも野球ネタは ちょっと食傷気味っす。ストリークと青空で十分だわさ。

てなわけで、今日で準決勝出場メンバーがすべて出揃います。どうなる座長・社長いや、そこはフットボールアワーと言うべき?でも個人的にはルミネの舞台に立つポン太社長に注目したいと思います(苦笑)。