キミが好きだから

そういえば、あの番組のこと最近書いてないや。というわけで、先週の『虎の門』について。

虎の門 いとうせいこうSPナイト』(テレビ朝日

先週は「第3回 話術王決定戦」。出場者はまず、ある面白エピソードを30秒以内で語り、その後、指定された時間や設定に合わせて同じ話をして、話術のうまさを競います。第3回の出場者は次長課長・河本さんとチュートリアル・徳井さん、千原兄弟千原ジュニアさん、そしてアンガールズ・田中さんでした。

今回もなかなかに苦しい戦いを強いられた出場メンバー。その中で栄えある優勝に輝いたのはジュニアさんでした。初戦の田中さんとの試合は対戦相手の自滅(苦笑)にも助けられ、順当に決勝戦へ。そして決勝では新宿で出会ったファンとのエピソードを披露し、見事トロフィーを手にしました。

ジュニアさんは過去の「話術王」でも田原俊彦風なしゃべり方で」という設定で、とてもジャックナイフと呼ばれていたとは思えない(笑)崩れっぷりを見せていましたが、今回もそれと似たような場面が。決勝戦「全体的に古い感じ」という設定を出されたジュニアさん。どうやって表現するのかと思いきや、軽く10年以上前に流行ったギャグや流行語を交えて話すという荒業に出たのです。「だっちゅーの」に始まり、「ナウい」、「ルンルン気分」からガチョーンや田中カクエイのモノマネで「ま、その〜」と相当古いところまでカバー。そして、ファンの人に思いがけないことを言われて驚いた、というオチの後には「冗談じゃないよ」。鬼瓦権造できれいに締めていました。いや〜、トシちゃんも衝撃的だったけど、まさかアクション入りでだっちゅーのをやるとはねぇ…。オドロキでした。

そのジュニアさんと決勝戦で戦ったのが、最近あちこちで見かける徳井さん。これまでにも何度か『虎の門』には出ていますが、いまひとつの結果で去ることが多く、今回も若干の不安を抱えつつのご登場。それでも、「(話術王での)60秒以上は単独ライブ」と語る河本さんとの同期対決を制し、決勝戦に進みました。

このとき話したのは、危ない運転をするタクシーの運転手さんのエピソード。最初の30秒以内で語る場面ではオチが時間から若干あふれ、続く時間を変えて話すところでは、指定された長さがなんと105秒。細かい情報をつけ加えて何とか終わらせたものの、仕上がりはなかなかビミョーな感じで(苦笑)。ところが、最後の「出産に立ち会った夫が妻をリラックスさせるために話す感じ」という設定では、まさに子供が生まれそうになっているところに飛び込んできた夫になりきっちゃったのです。奥さんの手を握りつつ、話の途中で「頑張れ」と励ましたり、お医者さんに声をかけたり、「ヒ・ヒ・フー」とラマーズ法の呼吸をしたりと臨場感は満点。最終的には「よく頑張ったな〜」と無事お子さんも生まれ(笑)、見てるこっちまで妊婦気分を味わうほどでした。時間も最長の120秒にわずか1秒足りない119秒でしたが、だからこそここまでできたのかも。これで好印象を残した徳井さんが河本さんを破りました。

勝戦泌尿器科での話もおもしろかったけど、30秒の時点でかなり受けたことでご本人も満足してしまった様子。その後の「留守電に入れようとするが、時間が足らず何度かに分けて話す感じ」という設定での話は、時間内に無理矢理オチを押し込むことになってしまいました。途中まではよかったんですけどねぇ。最近は準レギュラー化している徳井さんですが、これでまた出演機会が増えるかもしれませんね。

いつ見ても似たり寄ったりのメンバーだし、企画にも目新しさがなくなった感のある『虎の門』ですが、どうも気になっちゃうのよね。だから結局見ちゃうわけでして。で、見たらこんな感じで面白かったりもするわけでして。でもな〜、もうちょっと新しい風が入ってきても楽しそうだよな〜、なんて思ったりもします。そういえば、最近バッファロー吾郎兄さんが出てませんな。とか言いつつ、次回も見てしまうのでしょう。だって嫌いじゃないんだもんっ。

■『たよりがないのは いいたより』では、3月18日にオフ会的お楽しみ会『おしゃべり いいたより』を開催します!皆様ふるってご参加ください。詳細はコチラ