明日は晴れる こもれびの歌を聞いて

昨日に続いて週末の番組から『さんまのまんま』について。東京での放送はビンボーから這い上がった方々がゲストでした。

『さんまのまんま』(フジテレビ)

今回のゲストは宮川大助さん、メッセンジャー・黒田さん、麒麟・田村さんの奇跡の階段を駆け上がった芸人シンデレラボーイと、宮川花子さん、そして大助さん・花子さん、横山やすしさんのお嬢さんの漫才コンビさゆみ・ひかりでした。

もちろん、メインはシンデレラボーイたちの貧乏話大助さんの実家が貧しかった話は知らなかったけど、黒田さんや田村さんみたいに面白おかしくはならない感じ(苦笑)。すき間だらけの家だったので冬になると枕元に雪が積もっていたとか、弁当はサツマイモだらけだったとか、電気代が払えずろうそくで暮らしたとか、オチもなく本当に大変だった話ばかり。かつてこの話を楽屋でした時、松本竜介さんが涙を流したというのも分かります(笑)。

そこへ行くと黒田さんと田村さんの話は、今となっては「おもしろ経験談みたいな感じ。田村さんは事情をよく知らない大助さんのために、家がなくなったというベーシックなところから、そのときお父さんが「解散!」と言った話や公園暮らしの話をし、黒田さん2回捨てられて2回とも家に戻ってこれたことや、お母さんと離婚したはずのお父さんが隣の家に住んでいたこと、トイレの壁に穴が開いていたことなどを話していました。

どちらの話も聞いたことがあるからあえて前のめりにもならないけど、とりあえず今回は黒田さんがいつもの感じで見られてホッ。先週は同じさんまさんが司会の明石家さんちゃんねる(TBS)にも出てましたが、ひな壇に相方のあいはらさんと一緒に組み込まれててな〜んか違和感でした。トークライブ『たもつくん、ポイッ!』でも言ってたけど、黒田さんは若手芸人としてひな壇に座り、みんないっせいにつっこむみたいなことに抵抗があるのだそう。『さんちゃんねる』ではそんなところも垣間見えたりして、もったいないなあというか何というか、そんな気持ちで見ていました。

『さんまのまんま』での黒田さんは、大助さんの「なんでそんなに貧乏だったん?」という言葉に「全部語ったら2時間半かかるじゃないですか!」と切り返し、枕元に雪が積もった話には「師匠、もう死んだ方が良かったんちゃいます?」(苦笑)と本来の持ち味を発揮。さらに、さゆみさんが生まれたことをさんまさんがラジオで言い、プレゼントがたくさん集まったというエピソードのときには「何でうちの実家のこと言ってくれなかったんですか」と半ば逆切れ気味に抗議(苦笑)。ひかりさんの父親・横山やすしさんの話では「家にいてくれるからええわなあ〜、オレ(の場合は)隣の家に住んでたもん」。こういう感じなのよ、アタシが見たいのは。東京の番組だとフツーに誰かとやり合うときの面白さがあまり見られなかったりしますが、関西ではもはや百戦錬磨。『なるトモ!』打ち切り後は、スカパーで1週遅れのナンボDEなんぼ関西テレビ京都チャンネル)を見て溜飲を下げる日々です。トークライブもね、楽しみにしてるんですよ。しょっちゅうはできないみたいですけど。

東京では ほとんど希少生物状態の黒田さんですが、2月からはファンダンゴTVで『メッセ弾』が始まりますっ。そしてBSフジでは『くろだ荘の宴』を絶賛放映中。地上波でももう少し見られるチャンスがあればいいけど、本来の黒田さんを見るには今のところは大阪の番組の方がいいかも。東京でもあの感じをうまく使ってくれないかな〜。まあね、ビンボー話も面白いんですよ、話の仕方がね。実家のトイレの壁に穴が開いていたので中国のトイレも抵抗なかったとか、2回捨てられても結局家に戻ってくるので「こんだけ戻ってくるならしゃーない」ということで育てられたとか。黒田さんならではな感じでね。

で、今週は『アメトーーク!テレビ朝日)でそのキャラが生かされる模様。「ビンボー芸人vsお金持ち芸人」で、またもや田村さんと一緒です。もしかしたら、まだあまり知らない人もいるかもしれないので、『虎の門』の「日本一不幸な生い立ちの芸人は誰!?」並みのインパクトを与えちゃってください。「金持ち芸人」中山功太さんの本当の状況も暴露したりするのかな?ま、今後も黒田さんのお出ましをいろいろ楽しみにしたいと思います。

■『たよりがないのは いいたより』では、3月18日にオフ会的お楽しみ会『おしゃべり いいたより』を開催します!皆様ふるってご参加ください。詳細はコチラ