You, tough boy(その2)

その1からの続きです。

5番目はウメさん。東京での予選同様、「紙コント 悪者」のフリップネタでした。司会の雨上がり決死隊や審査員のダンカンさんの話を聞くと、じわっとした面白さは伝わったみたいですが、私は予選で見た時の方が良かった感じがしました。それは少し見慣れたせいとか、大阪予選を勝ち抜いた4人のキャラの濃さとかもあったかもしれません。絵とストーリーとアイデアとしゃべり方のあわせ技で、結構インパクトはあるんですけどね。結果は6位と1点差の7位でしたが、これからもじんわりと面白いネタを見せて欲しいと思います。

次はやまもとまさみさん。ネタは準決勝でやった「全身に油性ペンで落書きされる教師」でした。顔中落書きだらけで、しゃべる前から面白い風になっていますが、途中で絵にツッコミを入れ、そのうえノリツッコミまでして見せ、さらに落書きが全身に及んでいることが分かり…といったいどこまで行くのかと思わせるこの感じ。いいバカバカしさですね(笑)。しかも賞レースでねぇ…。やまもとさんのネタってそれほどたくさん見たことがありませんが、なかなか濃いキャラのコントをされてるようなので、今後少し気をつけて見たいと思います。順位は6位でした。

7番目はバカリズムさん。去年は「トツギーノ」で話題になってCMにも出ましたが、今年は「歴史をイニシャルトーク風に教える教師のネタ」。準決勝でやったときもかなり受けていたし、よく間違えずに言えるなあと思います。ダッシュ」が「D(ディ)ッシュ」になるところは面白いけど、正直私は言われているほどの感想はもてなかったみたい。すごく新しいアイデアとは思えなかったからかなあ…。結果は去年より1つ順位を上げて3位という成績で、本心かどうかはともかく、決勝進出が決まった後のご本人の希望通り。でもここまで来たら、やっぱり優勝したいですよね。

最後は なだぎさん。エグザイルのオーディションを受けるのはディランでしたか〜。こちらもヨギータ同様、見慣れたキャラでしたが、キャサリンなしでやりたい放題のディランはあまり目にすることがなかったかも。吹替版っぽい言い回しや言葉選びもお見事ですが、今回はなだぎさんならではの動きや表情の面白さも十二分に生かしていたと思います。特にダンスをするところは秀逸。迷いゼロだもの。曲のチョイスもなぜ?(笑)という感じで、大変よろしゅうございました。

以前、2005年の『オールザッツ漫才を見る機会があり、そのときにちょうど なだぎさんがディランキャラで出ていたのを発見。HGさんがブレイクしたので、それに続くキャラクターを探せ!というコーナーだったのですが、今とは若干違ってて、声も吹替版の声優・小杉十郎太さんというより、佐野元春さんっぽい感じ…。それでもクールなしゃべり方とドラマの設定にどっぷりつかって話を進めるあたりがウケて優勝したわけですが、実はこれがディランの始まりだったんだそうです。それからわずか1年余りで今のキャラが出来上がり、同じアメリカ人キャラのキャプテン☆ボンバーともいいからみができるようになり(笑)、そのうえ『R-1』まで獲ってしまうとはねぇ…。すごいことだ。おめでとうございました。しかし、これで なだぎさんもどこかの番組のひな壇に座ったり、トークをしたりするんでしょうかねぇ…。不思議な感じもしますけど。

あとはネタとは関係ありませんが、CM前のカットで友近さん&土肥さん、友近さん&徳井さんの顔を作った2ショットが見られて ほっこり。楽屋は他の出場者とワイワイやる雰囲気じゃなかったようですが、なんかね、仲良しな人たちの楽しげな様子が見られてちょっとうれしかったです。

これで『M-1』が始まるまで、賞レース追っかけはおしまい。『R-1』は『M-1』からの熱いテンションで見てしまうけど、きっと別物と考えた方がいいんでしょうね。今年の様子を見て、何となくそんなことを感じました。さて、あとは何も考えずにライブを楽しもうっと。

※追記※
東京予選・2回戦の感想コチラ準決勝の感想コチラ決勝に向けたまとめコチラです。ちなみにコレ番外編

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