You, tough boy(その1)

もう10日も前のことなので、こっそりアップ…。というわけで、『R-1』決勝について。

R-1ぐらんぷり 2007』(フジテレビ)

なだぎ武さんの優勝で終わった今年の『R-1』。個人的には今年は、正直、あまり夢中になれませんでしたが(苦笑)、決勝は決選投票という初めての出来事もあいまって、ようやく楽しく見られたような気がしました。

出演順に振り返ると、トップバッターの土肥ポン太さんは和風ダイニングバー店長「カッコだ・つけお」のコント。ビニール袋をかぶって出てくるところや、物を使ってボケるネタは今までの集大成(笑)という感じがしました。今までと見せ方が違うせいか ちょっと新鮮。モノボケとかダジャレとか細かいところも凝ってたし、話の筋もうまい具合にできてて、予想以上に面白かったです。『ヨシモト無限大』(ファンダンゴTV)では「出番前に審査員が声をかけてくれたのは ひいきされてるからだと思って、全然緊張しなかった」と言い、MCのブラックマヨネーズ「そんな賞レースはありません」とたしなめられていましたが、思い込みも自信につながるんですね〜(笑)。順位は4位でした。

次はチュートリアル・徳井さん。外国人落語家・ヨギータの漫談ですが、私の一番のツボは本題に入る前に律儀に羽織を脱ぐところ(笑)。しゃべってる内容は下ネタもあるし、オチの面白さをわざわざ説明したり、話す前に笑っちゃったりと掟破りの連発ですが、羽織のくだりで一応師匠についてた雰囲気が垣間見えます(苦笑)。今回も「外国人だから許される」ような話で面白かったですが、優勝を争うことになるとはビックリ。横丁へよ〜こちょ!』や『笑金』のおかげで見る側も笑いどころを心得ていたような気がします。ちなみに、審査員の高田純次さんの人を食ったようなコメントは、ヨギータを上回る勢いだったかも(笑)。

続いては大輪教授。決勝進出者が決まったときに「一歩間違えると感心して終わりそうでもあるけど、どうもそうはならないみたいです」と書きましたが、この日は感心したところで止まってしまった様子。並び順も影響したのか、見ていても淡白な印象は否めなかった気がします。ネタ自体は予選と同じでしたが、もっと「えなりくん」をたたみかけるとか、グイグイ突っ走る感じだったらどうなんでしょうね。お客さんを置いていくぐらいの勢いで。単なるシロート考えですけどね。ともあれ、順位は8位でした。

4番手は友近さん。僅差とは言え、5位という成績で、思ったより上に行けなかったなあという気がしました。「西尾一男」さんがピザ屋さんで注文を受けるコントは、私はすごく面白かったです。「ノート」を「帳面」、「キーボード」を「鍵盤」などと言い換えるところは、ともすれば狙い過ぎてる感じでうっとおしくなることもありますが、おっさん臭さの演出はこれだけにとどまらず。電話を受けるだけなのにおせっかいなことを言ったり、要らない話をしたりと細部も ぬかりがありません。ここまで来ると誰かが採点したり、批評したりというのは必要なさそうな気もしますけどね。優勝はできませんでしたが、ご本人はこのキャラで賞レースに出られたことがうれしかったみたいです。

その2に続きます。

※追記※
東京予選・2回戦の感想コチラ準決勝の感想コチラ決勝に向けたまとめコチラです。ちなみにコレ番外編

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