「笑い」というコトバの頭に「お」をつけて(その2)

前半の続きです。

その後はCONA-MON STAGEにべったり。ライセンス改め(って今さらですね)ザ・ちゃらんぽらんの終盤あたりからメッセンジャーが終わるまで、ステージ前の人ごみの中にいました。本当はKAWAKI-MON STAGEの$10とか矢野・兵動を見たかったんだけど、17時半からのCONA-MON STAGEには今や大人気のチュートリアルが出るので、その前の休憩中にここを離れると遠くから眺めるのが精一杯かも(それではテレビで見てるのと変わりないの)、ということで泣く泣く待機。

で、案の定、時間がたつにつれて人々が集まり、舞台が始まってチュートリアルが出てきたときには「キャーッ!」とものすごい歓声。いやはや、予想以上でした。漫才中にも内容と関係あったりなかったりの声援が飛び交い、一体なんだったんだろう…という感じ。お祭りなのでテンションが上がるのも分かるし、普段劇場などに行く機会がなかった人ならその感覚はなおさらなんだけど、それにしても漫才の流れと無関係に「こっち向いて〜」とか言うのは違うと思うよ。その後に出たメッセンジャーは「漫才中に“頑張れ〜”とか言ってください」みたいなことを言ってて、他意があったかどうかはともかくちょっとニヤリコメント。汗だくの黒田さんとスタンドカラーのシャツがステキなあいはらさん(笑)が見られて、休憩時間もそこに居続けた甲斐があったわさ。ネタはアンパンマンの話でした。

あとはAGE-MON STAGEで中山功太さんとムーディ勝山さん、CONA-MON STAGEで遠くから今田耕司さんの姿が見られれば…と言いつつ、飲食ブースで休憩。しかし、ここで思いっきり休んでしまい(苦笑)、勝山さんの歌を遠くで聞くことに。結局、CONA-MON STAGEで雨上がり決死隊山崎邦正さん・今田さんによる、邦正さん芸歴20周年を祝うセレモニーの途中からエンディングまでを見て帰路に着いたのでした。

全体としては、1回目でこのぐらいならまずまずだと思います。飲食ブースもトイレも並ばねばならなかったけど、あのぐらいなら許容範囲だし、常にどこかで何かやってる(ステージだけでなく、物販ブースにも芸人さんが来たりとか)ので、飽きたりイライラしたりするような状況には出会いませんでした。ただ来年も行われるなら、お客さんの数も増えるでしょうから、考えねばならないこともいろいろあると思います。特に1つの会場に人が大挙したときとかね。

入場規制については、前にも書いたとおり、音楽フェスと違って踊るわけでもなく、ひたすら立って話を聞くというお客さんの動きのなさから考えるとちょうどいいぐらいだったように思います。でも、中に入れない人にしてみればいら立つ状況でしょうし、無理難題も言いたくなるかもしれません。もしかしたら、このあたりは見る側にも協力できることがあるかもしれないですね。

あとはやっぱり「ここでしか見られないもの」が見たいなあ。出演者もとんでもない大人数を相手に何をやったらいいのやら…という感じだったと思います。見ていると、ほとんどの人たちがお馴染みの鉄板ネタといえるものをやっていたようで、初めて生の芸人さんを見る人には十分だったかもしれません。でも、私みたいなアホウにはちょっと物足りない感じ。「普段、余興に行くとこういう風にやってるんだなあ…」と思ったりはしたけどね(笑)。

音楽フェスと違って、お笑いの場合、何組もの芸人さんを一度に見るのは当たり前なので、劇場に行ける状況にあると出演者が多いことにもあまりスペシャル感がないのです。そういう人向けにAGE-MON STAGEやKAWAKI-MON STAGEがあったのかもしれないけど、それももう一押しというか、もうひとひねり欲しいところ。もっといろんな芸人さんが一緒に出るコーナーとか、ユニットコントとか、そんなものもやったらどうかなと思いました。

ちなみにテレビ中継については、音声や画像が途切れる回数の多さにびっくり。あと、何組かの芸人さんが会場レポートをしていましたが、一番よかったのは間違いなくピースでしょうね。当たり前といえば当たり前の内容だったけど、ほかの芸人さんにはハラハラさせられるところがあっただけにあの安定感に拍手という感じでした。この頑張りがどこかで報われたらいいのだけど。

というわけで、初めての試みはつつがなく終了。さて、来年はどうなるんでしょうね〜。