「Studio Paola」ご報告

私、ついに事務所を立ち上げることになりました。

世の中では不況と言われていますが、お笑いブームの勢いはとどまるところを知らず、さらに盛り上がりを見せています。私は4年ほど前にブログを始め、不定期ではありますが、オフ会を開催するなどしてさまざまな方たちとお会いしてきました。そういう中で趣味が高じ、ついに若い芸人さんたちのために事務所を設立する運びとなりました。

最近、ブログが更新できてなかったのは、そんなあれこれに忙殺されていたせいです。

というわけで、わが事務所「Studio Paola」は所属芸人さんを募集しています。また、「サポーター」として、この事務所を応援してくれる方々も募っています。是非、将来有望な若手芸人たちをバックアップしてください。どちらについても、ご興味を持たれた方は是非ご連絡下さい。一緒にM-1チャンピオンを出しましょう!

…と、威勢よく、今年のエイプリルフールも終わっていくわけです(笑)。だから、そういうことですよ、コレも。

「噺」というより「おはなし」で

先日は気になっていた落語会に行ってきました。

『下丸子らくご倶楽部』(大田区民プラザ・小ホール)

名前からも分かるように、「地元の皆さんのための楽しみ」といった感じの毎月行われる落語会。毎回噺家さん2人とゲスト1組が出演しているようです。

この日の出演は、柳家花緑さんと立川志らくさん、そしてゲストに古今亭菊之丞さんという顔ぶれ。だいぶ早く行って、当日券を買ったり、会場が開くのを待ったりしなくちゃいけなかったけど、そのわずらわしさも帳消しになるぐらい楽しい落語会でした。

まず、3人が出てくる前に志らくさんのお弟子さん3人による、若手バトルがあり、それに続いて花緑さんと志らくさんが登場。落語も面白かったけど、この2人のトークもとっても楽しかったです。志らくさんの話に花緑さんが相づちを打ったり、ツッコミを入れたり、時には困惑したり(笑)という感じで話は進み、気がつけば予定の20分をはるかにオーバー(笑)。この前日にあった、志らくさんの本『雨ン中の、らくだ』出版記念落語会のことや、WBCの話、さらには「にわかファン」になってしまうという花緑さんに対し、筋の通った志らくさんのスポーツへの思いなどなど。何だったら、このトークだけを聞く会でも面白かったかも(笑)。

落語のほうは、志らくさんが『寝床』、ゲストの菊之丞さんが『湯屋番』、トリの花緑さんが『蜘蛛駕籠』でした。みんなそれぞれに楽しかったけれど、中でも志らくさんの『寝床』は最高!ストーリーは、ある大店の旦那の下手くそな義太夫に長屋の店子や店の使用人が付き合わされるハメになるというものだけど、この噺であんなにメチャクチャに笑ったことがあったかというぐらいの落語でした。『寝床』では、店子たちが前回の旦那の義太夫の時の阿鼻叫喚ぶりを話す場面がありますが、志らくさんバージョンではいろんな映画のワンシーンに例えられていて、志らくさんならではという感じ。やれ、シャイニングのジャック・ニコルソンだ何だと、時代も何もすべて超越しているわけで、もはや落語の域すら超えてるような。あんなにギャグがちりばめられ、アクション満載の『寝床』は初めて見ました、たぶん。は〜、また見たい。

最近、落語が流行っていると聞きますが、前にも書いたかもしれないけど、私は小学生の頃に読んだ子供向けの落語全集がベースなので、「誰々の何とかという落語はすばらしい」という見方とは程遠いわけでして。むしろ、あの本で読んだものが目の前で実演される喜び、とでも言いましょうか、そんなものを楽しんでいます。きっかけがないとなかなか手を出しにくいところかもしれませんが、こうやって寄席以外のところでもずいぶん落語会が開催されてるようなので、未体験の方々も足を運んでみるといいですよん。

あやつられてます

最近はすっかりオンタイムでテレビが見られるようになり、嬉しいやら不安やらな訳ですが(笑)、昨日の『アメトーーク!』の感想など。

アメトーーク!』(テレビ朝日

昨日の企画は「NO パソコン芸人」。会社勤めをしていると、多少なりともパソコンが使えないと…というところが多いし、今や自宅にパソコンがあるのも珍しくない。そんな時代の孤高の人々、パソコンが使えない芸人さんたちが昨日の主役でした。

「パソコンをやったことがないんです」という芸人さんの話を耳にすることは多く、そのたびに特殊な世界なのねと思っていたけど、まさか入力方法の段階でつまずくとは…(泣笑)。実家にパソコンが導入された数年前、母に説明したことがテレビの中で繰り広げられるとは思いませんでした。しかも、ケンドーコバヤシさんにいたっては「ロシアにマザーコンピュータがある」と、大昔のSF映画か、はたまた大仕掛けだった初期のYMOを連想させるような話で(笑)。こうなると、「パソコンのウイルス」と聞いて、パソコンを触る時に手袋とサングラスとマスクで完全防備していたという大阪キッズ・藤田さんのエピソードも さもありなんと思っちゃいますね(笑)。こっちは面白要素をわざと投入したわけじゃなく、マジだったみたいですが。

でも、実際のところ、私も自分に必要なこと以外はサッパリ(苦笑)。ワードとエクセルが使えて、インターネットとメールができれば、とりあえずOK。あと iTunesか。何かきっかけさえあれば、いろいろ楽しく使いこなせるのは芸人さんたちのほうかもしれません。ただ、その前にはローマ字入力という大きな壁が立ちはだかってるようですが(笑)。

そういえば、『アメトーーク!』はついにDVDも出たんですよね。本編の収録時間が120分ってちょっと短いような気がするけど、中川家と次長課長のミニコントは見たいなあ。今より深い時間の放送で見逃したのか、はたまた当時の内容を思い出すためか、この企画を検索して当ブログにたどりついた方々もいたみたいです。あざーすっ!

なにはなくとも

最近は全国放送でたくさんの芸人さんが見られるようになり、かつてのように関西ローカルでないと見られない希少価値の人たちや、気心知れた場所ならではのエピソードを聞く機会が少なくなったような気がしていました。でも、先週は久しぶりに「関西ならでは」の雰囲気を感じる機会が。それが3か月半遅れの『ジャイケルマクソン』と『探偵!ナイトスクープ ザ・ゴールデン』でした。

ジャイケルマクソン』(GAORA

今回の企画は「芸人国勢調査」。過去4回行われ、大阪の吉本所属の若手芸人さんだけが出演していた企画「吉本国勢調査」に、今年はホリプロ、ワタナベエンターテイメント、松竹の芸人さんも参加。一見すると「関西ならでは」感がなさそうでしたが、やはりディープな面白エピソードは西のほうにたっぷりあるようです。

何せ面白かったのは松竹の師匠たちの話。『やりすぎコージー』の「松竹帝国の逆襲」でも話題になっていたけど、たぶんそのとき以上に深くて切ないエピソードのオンパレードでした(笑)。出てくる師匠たちも、海原はるか・かなたさんや横山たかし・ひろしさん、酒井くにお・とおるさんなど馴染みのある方々から、宮川青丸・とんこさん、朝起太郎さんなど、知る人ぞ知る感じの芸人さんまで幅広く、この時点でかなり話は濃ゆいわけで。

さらに、この師匠たちのエピソードときたら、「テレビではなるべく前に出たくないので、MCの若手に話をふられると『いじるな!』と言い、無理矢理前に出そうとすると『さわるな!』と腕を振りほどく」とか、はるか・かなた師匠の人気に嫉妬した別の師匠が大事なはるか師匠の髪を切ったとか、とってもマイナスオーラが出てる感じ(笑)。
中でもおかしかったのは、「三波春夫でございます」のフレーズが懐かしい、レツゴー三匹レツゴー正児の話。この日のゲストのメッセンジャー・黒田さんが正児さんの自転車が盗まれた話をすると、安田大サーカスの団長からすかさず訂正が。自転車だけじゃなく、自転車のかごに入れていたトイプードルのポポちゃんも一緒に盗まれたんだそうです(笑)。…ここまで来ると笑うしかありませんね。

師匠の話は、大阪ならみんなが昔から慣れ親しんでる分だけ話しやすいところもあるのかもしれません。さらにこの日は、こういう師匠方と絡みがありそうなメッセンジャー中川家がいたので、松竹の芸人さんとのいいコンビネーションから更なる面白さが生まれていたような気がします。

そうそう、松竹からは森脇さんネタももちろんありました。あれも何度聞いても面白いですねぇ…。どこかで伝説検証みたいなことをやったりしないのかしら?(笑)そのときはもちろん、団長にも出ていただいて、と。

探偵!ナイトスクープ ザ・ゴールデン』(テレビ朝日

長い歴史の中で初めてのゴールデンタイムでの放送となった『ナイトスクープ』。個人的には久しぶりに見ましたが、やっぱり面白い。しばらく見られなかった日々を後悔した2時間でした。

たぶんあの面白さって、どんなことにもみんなでトコトンお付き合いするところにあるんじゃないでしょうか。「うちに面白いオウムがいるので見に来てください」というたわいもない依頼を受けて本当に見に行ったり、「“携帯便器”なるものの精度を確かめよう」という探偵の言葉に依頼者が本当に挑戦したりと、番組を作る人たちも依頼をする人たちも、そして見ている視聴者も最後まできっちりお付き合いして見届ける。そういう、ほかの番組なら途中で誰かが否定しそうなことをみんなが受け入れちゃうというのが、『ナイトスクープ』の面白さじゃないかなあと思います。

特に今回、一番最後の「プロ野球の審判になりたい少年」はその典型。投稿者で10歳の少年の審判の練習に探偵の松村邦洋さんや少年のお父さんまで参加し、その後には実際に試合で審判をするチャンスも作る。試合の中では、判定に抗議される場面もあれば、両チームが乱闘騒ぎを起こす場面もあり、しかもその乱闘のきっかけは あの川藤さんで、川藤さんに退場を告げるシーンまであったという、すべての人たちが本気で付き合ってくれたおかげで、西田局長じゃなくても泣いちゃう仕上がりでした。みんなステキやん。

どれも大満足でしたが、過去の傑作選はどちらもすごかったですね。世界最高齢のマジシャンのグダグダぶりにも爆笑したけど、「ゾンビと戦いたい子どもたち」は圧巻でした。安田美沙子さんの「面白くて涙が出たのか、かわいくて涙が出たのか分からないけど感動した」という感想、よく分かります。こちらもご近所の皆さんのお付き合いっぷりが見事でした。

雪が降れば ラブ

珍しく昨日見たばかりのライブの感想など。

『ラブ』(紀伊国屋サザンシアター)

千原兄弟ケンドーコバヤシさん、陣内智則さん、サバンナ・高橋さんが出演したコントライブ。10本以上のコントが繰り広げられましたが、1つ1つのネタというより、全体を通して面白い舞台だったと思います。
まだ公演が続いているので詳しい内容については避けますが、ネタを作るジュニアさんの「気づき」の面白さ、または発想力の豊かさとでも言いましょうか、そんなことを改めて感じたライブでした。だってねぇ、ケータイのボタンからコントが生まれるなんてねぇ…(笑)。ほかにも「え?そっち?」みたいなことに着目していたり、見に行ったお客さんを巻き込んだネタがあったりと、まさにあっという間の2時間でした。『にけつッ!』でもネタ作りのことが少し話題になっていたけど、そんなことがだいぶ気になりますね。

あとは舞台の作り方がちょっと変わっていたのが印象的。高低をつけたところに立つことで距離感を出したり、VTRと組み合わせて効果的に使ったり、1つのコントの中にいろんな場面を作ったりと、その見せ方も興味深いところでした。
衣装も凝ってるものがあり、すごいな〜と思いながら出てきたら、ロビーで2万円で売っていた(笑)という一気に夢が覚めてしまうような出来事もありましたが(笑)、実際にご購入している方もいたので、ま、いいんでしょうね。

昨日の帰宅後は、いつまでも余韻に浸りたかったみたいで、録画しておいたバラエティ番組のチェックもしないままだったし、一夜明けた今もまだ、いくつかのコントを思い出しながら楽しんでいます。私にとっては、噛めば噛むほど味が出る、スルメのようなライブだったのかもしれません。

見に行けてよかった。だから生きていけるのさ。

ヒソカニ ニヤリ

しばらくライブもご無沙汰でしたが、またポツポツといろんなものを見始めています。先月はビッグポルノ、そして今月はジャルジャルを見ました。それぞれ別の意味で、多くは語れない、でも楽しいライブでした。

ビッグポルノニューイヤーコンサート』(新宿MARZ

『すべらない話』でMVSも獲得した、吉本新喜劇の小籔さんとレイザーラモンのユニット、ビッグポルノのライブは、例によってラップとネタとVTRの3本立て。ゲストは野性爆弾とピースと宇都宮まきちゃんでした。

今回は3人でのコントやVTRがなかったのは残念だけど、レイザーラモンのコントは独特感満載でやっぱり好きだったし、小籔さんの「ゲスい話」はビッグポルノのライブだからこその内容だったし(笑)、まさにライブでなければ味わえないものだったでしょう。VTRも、AB蔵の「歌舞伎あるある」は『あらびき団』でやったバージョン以外のネタは、たぶんテレビじゃ見られないでしょうねぇ…(笑)。

ほかに、HGさんがMCの『ごきげんよう』的なトークや、RGさんがDJになってリスナーの相談に乗るコーナーもあったけど、ここでは野性爆弾とピースが軽い事故に巻き込まれていた様子(笑)。特に、大阪公演に出ていないピースは四苦八苦だったようですが、綾部さんの短時間でいろんなことや人に遭遇する話も又吉さんの残念すぎる話も面白かったですよん。

そしてラップは新曲も2曲披露。しかも、ビッグポルノ featuring まきちゃんの曲もあり、「大事な時期」(by HGさん)なのに、あんな歌詞の歌をなんのためらいもなく歌っちゃうまきちゃんに、器量の大きさを感じずにいられませんでした(笑)。

今回は、待望のビッグポルノCDも購入できてラッキー。終演後に即席サイン会があり、私もサインしてもらいたかったのだけど、ナンダカンダで止む無く断念。またチャンスがあることを祈りつつ、今年はコヤソニにも行きたいと思った、この冬一番の寒さの夜でした。

ジャルジャルの戯 3』(きゅりあんホール)

こちらはDVD収録のためのシークレットライブ。なので、内容について細かいことはDVDを見ていただくよりほかありませんが、面白いのは間違いなしです。

知らないうちに客層がずいぶん変わり、2人が出てきた瞬間に「キャーっ!」という歓声が上がったり、オープニングVTRに「カッコいい〜っ!」と今にも泣き出しそうな叫び声が聞こえたりしていましたが、コントのほうは相変わらず。バカバカしくもあり、細かいこだわりもありと、一言では言い表せない変な魅力があります。それにしても、いつの間に客層が変化したんでしょうね。テレビの力ってヤツですかね。

しかし、いまどきあんなにチューリップの曲を聞く機会ってないよなあ…(笑)。魔法の黄色い靴は誰にもあげないよ、と。

ふわっと最近

もう2月も終わりかあ…と遠い目をしていたら、窓の外は雪。♪僕らは薄着で笑っちゃう〜 です(笑)。しばらく訳のわからない忙しさに巻き込まれていたので、やっと落ち着いた日々に戻っても何だか病み上がりみたいな感じで、とりあえず『ぴあ』を買ってライブ情報などチェックしている今日この頃です。

とは言え、テレビは唯一の気晴らしということもあり、それなりに見ていました。『R-1』も決勝からもはや10日ほど経ち、とっくに皆さんのご意見も出揃ってしまったようで、今さらアレですけども(笑)。私は、そんなわけでストレスを溜め込んだ中だったので、いわゆるうまく練り上げられたネタというより、とにかく何も考えずに笑えるものを求めて見ていました。なんというか、5歳児が「もう一回やって!もう一回!」としつこくねだりそうなネタ、とでも言いましょうか(笑)。
なので、土壇場までトップに立っていたエハラマサヒロさんとか、COWCOWの山田よしさんのネタは相当ツボでした。特に、よしさんのネタは面白くて、かわいらしくて、独特のセンスがあって、何だか愛おしくなるような内容だった気がします。エハラさんのほうは何度も見ているネタではありましたが、ギターを弾いたり、曲にアホなアレンジを加えたり(笑)と、巧みな技を駆使しているにもかかわらず、それを凌駕するほどのイラッとするキャラクターっぷりが見事だったと思います。
『R-1』のあり方とか、ジャッジのこととか、ちょっと気になるところもあるけれど、最近のコンテスト乱立状態の中ではどこで差異化するのか、見極めも難しいのかもしれません。ともあれ、中山功太さんの優勝は喜ばしいことだったし、楽しい大会でもありました。

あとは、最近だと『久米宏のテレビってヤツは!?』(TBS)にロンブーの田村淳さんが出ていた回は興味深く見ました。淳さんは「誰にでも分かるニュース番組」をやりたいのだとか。久米さんや政治評論家の方々に混じって、「ニュースのシロート」としていろいろ質問したり、意見を言っていたりしていましたが、何というか、『ロンドンハーツ』あたりでも垣間見えるプロデュース力(りょく)というのか、そういうものがこの番組の話の中にも感じられました。惜しむらくは、『NHK週刊こどもニュース』まで見てなかったのかなあ…ということ。あの番組で長年、お父さん役を務めていた、池上彰さんのニュース解説を見た後の感想が、どうもご存じなかったような雰囲気だったので…。もちろん、ご存知だったとしても、淳さんの切り口ならまた違うニュース番組になって面白そうではありますが。

このごろは『レッドカーペット』も新顔が登場することが増えましたね。何回か分をまとめて見たら、その中にちゃらんぽらん富好さんまで…。いつか、まるむし商店の磯部さんがダジャレで登場するんじゃないかと、気が気でなりません(笑)。いっそ『あらびき団』にでも。『あらびき団』と言えば、タージンさんのロケネタは時々見ては、あの細やかな心遣いに涙しております。

そんなこんなで、本日はビッグポルノを見てきます。楽しみっ!なのに窓の外は雪。♪寒いから〜 寒いから〜…ってもうしつこいね(笑)。